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手帳指導コラム

NOLTYスコラ プログラム

中学校・高校の「手帳」に関する記事をまとめています。

2024.12.19

生成AIは先生の働き方を変える?

生成AIは授業の準備や資料の作成に便利なため、先生の働き方を変えるといわれています。しかし、どのように活用できるのかや、注意点はどこなのかとわかりにくいのも事実です。

この記事では、先生がAIを活用する方法や注意点、おすすめのツールについて解説しています。具体例も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

目次

生成AIによる教員の働き方改革が必要な背景とメリット

ChatGPTのような生成AIによる先生の働き方改革が必要な理由は、いくつかあります。

まず、ほかの業種より残業時間が長い点が挙げられるでしょう。文部科学省が行った10~11月を対象にした調査では、先生が平日に学校にいる平均が1日10時間 もあるとわかりました。また、先生は部活動や行事で、土日にも学校に訪れる機会があるため、労働時間としては長くなりがちです。

労働時間の長さ以外に、人口の減少も相まって、先生を志す人が少なくなっているという背景もあります。2023年度の公立学校教員の採用試験実施状況は、競争率が3.4倍でした。前年度が3.7倍で、過去最低を記録しました。小学校の先生に絞ると、2.3倍で前年度の2.5倍と比較して受験者数が減少しています。

しかし、生成AIで解決できることも多くある職種です。先生の業務は、授業準備や報告資料作りなど、事務仕事も多いため、生成AIを上手く活用できれば、業務効率化を進めることができるでしょう。

生成AIの具体的な活用方法(先生向け)

生成AIの具体的な活用方法やシーンは、大きく分けて3つあります。

  • 授業準備
  • 学校の内部書類の作成
  • 外部向けの資料の作成

次に、活用方法について説明します。生成AIを使いこなしたい方は詳しい内容を確認しましょう。

授業準備

生成AIは、授業の準備にとても向いています。子どもの年代や目標に合わせて、授業のテーマ決めの段階から活用できるためです。

生成AIに前提条件として、何歳くらいの子どもに対して、授業のゴールはどこに置くというのを伝えると、テーマを出してくれます。箇条書きや数値を使って伝えましょう。

教材の文章や画像の生成もできます。また授業の時間配分やテーマを表形式にして、授業の進め方の予定を立てることも可能です。

また、何度もやり直せるというのが生成AIの強みでもあります。変えたい部分だけを再生成させると、納得できる良い資料が作成できます。

最近では、スライド資料の準備もできるようになっています。生成AIのサービスをうまく使い分ければ、さまざまなアウトプットを作成することが可能です。

学校の内部書類の作成

学校の内部書類も生成AIが活用できる領域です。例えば、職員会議の議事録なら、録音して文字起こしをした後に要約まで任せられます。

先生は研修会も多く、その報告書に関しても活用できます。自分で思ったこと・感じたことを音声入力で文章にして、その後に生成AIである程度形を整えるとよいでしょう。

また、修学旅行や学校イベント等のスケジュール一覧も簡単に作れます。表形式で出力する指定も可能です。

生成AIは、フォーマットが決まっており、何度も定例的に繰り返すような書類作成に向いています。生成AIの指示文(プロンプト)を保存しておいて、使い回すだけで業務を効率化できます。

外部向けの資料の作成

外部向けの資料も生成AIで簡単に作成できます。例えば、保護者アンケートを集計して、ExcelやGoogleスプレッドシートにまとめた後に、データをコピーアンドペーストして生成AIにどのような傾向があるのか分析してもらえます。

具体的に指示すれば、自分が書きたい傾向に関して見解を示してくれる点も便利です。アンケートについても、どんな観点か、どんな数値で定量的に示したいか、を考えて指示文(プロンプト)を作成しておくと、次に別のアンケートを収集したときに使うこともできます。

また、学校パンフレットのような毎年発行する書物、特に進学実績のような数値が絡む表を作るシーンで役に立ちます。

進学実績のデータを読み込ませて、今回のデータに数値と項目を書き換えるように生成AIに命令しましょう。

生成AIで先生が業務効率化する際の注意点

生成AIは、先生の働き方を良く変えてくれます。しかし、以下のような注意点もあるため、確認しましょう。

  • 生徒とのコミュニケーションが必要
  • 個人情報を扱う場合は生成AIに学習させないようにする
  • 最終的には先生で判断する
  • 生成AIを使いこなすまでには時間がかかる可能性が高い

それぞれの項目について解説します。

生徒とのコミュニケーションが必要

生成AIを活用するのはとても良いですが、生徒とのコミュニケーションは必要不可欠です。
日ごろから声掛けや面談、手帳等のツールを用いて生徒がどのように過ごしているのか、何を考えているのかを積極的に知る機会を作り、生徒を理解するようにしましょう。
面談ではフォーマットに合わせて、話した内容をまとめるためのサポートで、生成AIを使うとよいでしょう。

個人情報を扱う場合は生成AIに学習させないようにする

個人情報を扱う場合は生成AIに学習させないように設定しましょう。生成AIで安易に個人情報を扱うと、ウェブ上に情報が流出する恐れがあります。

個人情報を扱う場合は、生成AIで学習させないというプライベートな設定ができるか確認しましょう。

ChatGPTであれば設定できます。アカウントの「設定」をクリックして、データコントロールの項目に設定オプションがあります。「すべての人のためにモデルを改善する」をオフにしてください。

テスト用画像
なお、念のため、生徒の名前をアルファベットに置き換えてテストの点数などを分析させるというのも良い方法です。


最終的には教員で判断する

生成AIの出力に関しては、最終的には先生が判断して資料にしましょう。あくまでサポートツールであるため、クオリティーや内容については、最終的に人間の判断が必要です。

また、生徒の評価を決めるのには使わずに、ちゃんと一人ひとりに向き合うのが大切です。データ・数値などをまとめる事務作業を減らす用途で使いましょう。

生成AIを使いこなすまでには時間がかかる可能性が高い

生成AIは便利なツールですが、使いこなすまでには時間がかかる可能性が高いです。そのため、うまく使いこなせなくても使い続けるというのが大切です。

便利なプロンプト集もありますが、実際に触る機会をたくさん作りましょう。使いこなすために勉強会や講座で学んでみるのも良いアイディアです。AIツールがたくさんあるため、効率化したい内容に合わせて使い分けも必要です。

生成AIを活用して業務を効率化しよう

テスト用画像

生成AIは、先生の働き方を大きく変えられる便利なツールです。授業の準備や、学校に関する資料の作成まで幅広く使えます。

一方で、いくつかの注意点もあります。理解したうえで使いましょう。

進路相談も先生の頭を悩ませる業務の1つです。お困りなら、ぜひ副担任mirAI(ミライ)をご検討ください。AIと対話して、生徒の志望理由書の作成をサポートするツールです。構成や表現の修正などはmirAIと生徒自身に任せるので先生の添削業務が削減できます。

内容のフィードバックに時間を当てられるので、先生と生徒の両方にメリットがあります。副担任mirAI資料は無料でダウンロード可能です。

テスト用画像


株式会社NOLTYプランナーズ