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手帳指導コラム

NOLTYスコラ プログラム

中学校・高校の「手帳」に関する記事をまとめています。

2023.11.06

日大三中の中学三年生~スコラ手帳の効果的な活用術~

9月某日、日本大学第三中学校の3年生による総合学習発表会が行われました。テーマは「自分自身にとって最適なセルフマネジメント方法を考え、ポスターにまとめよう!」です。効果的な手帳活用術や、手帳を使った、やる気を出すためのセルフマネジメント方法を生徒が考え、ポスターを制作しました。発表会では、事前にクラス代表に選抜された8名の生徒によるプレゼンテーションが行われ、投票によりグランプリ1名、準グランプリ1名、特別賞3名が選出されました。

手帳の活用が続かないなど等身大の悩みを出発点に、楽しく、役に立つ手帳にするにはどうすればよいのかについて、生徒たちが試行錯誤を重ねた跡が伝わる発表会で、たくさんのアイデアに溢れていました。

今回受賞した4名(※1名体調不良により欠席)にスコラ手帳の使い方や手帳を書き始めてから起きた変化などについてインタビューしました。

はじめて手帳をもらった時の印象について聞かせてください

Sさん:最初手帳を渡されたときは、正直やりたくない、やらなくてもいいかなと思いました。

Nさん:課題をわざわざ手帳に書かなくてもいいかなと思いました。それまでは手の甲とかにメモを書いていたので。たまにどこに書いたか忘れるようになって、中学3年になって一気に課題が増えたので、それから手帳に書くようになりました。

Tさん:渡されたときは手帳を書こうとは思いましたが、書き方がよくわかりませんでした。中学1年生のときは、先生に提出と言われたときだけ1週間まとめて書いて、あとは真っ白ということが続いていました。中学2年生のときに週一の提出が必ずあったので、それから習慣的に書くようになりました。

Oさん:はじめにもらったときは、手帳に憧れがあったので書くのが楽しみだなと思っていました。でも手帳の書き方がわからず、うまく使えていない期間も長かったです。

現在の手帳の書き方のマイルールやこだわりについて教えてください

Sさん:日中のグレー部分には、特に大事なやることを書いています。それがきちんとできた日には大きいシール、できなかった日は小さいシールを貼っています。シンプルな手帳にしたいと思っているので、時間軸はとくに気にせず、自分が必要なことを書きこむようにしています。


Nさん:心がけていることは敢えて「書かないことを選択すること」です。書き始めたころは、授業の予定などをたくさん書いていたのですが、書く時間をなるべく減らしたかったので、今は最小限の情報だけを書くようにしています。必ず書いていることは、先生から出された課題と1日の振り返りです。

Tさん:予定を立てたことに対して、どれくらい達成できたのかわかるように記号を使っています。達成度を把握することで来週の予定も立てやすくなります。またテストや習い事、行事など、予定によって色分けして使っています。 振り返りコメントの欄はたくさん書くと飽きてしまうので、一言二言だけ書くようにしています。試行錯誤して自分の一番使いやすい書き方で今は定着しています。

 

Oさん:空白は気にしすぎず、どうやったら効率よく書けるか考えながら書いています。起床、就寝時間、1日の振り返り、1週間の振り返りの欄は必ず書くようにしています。表紙は自分の好きなものを書いています。月間ページは推しているアイドルの活動が一目で分かるように書いています。趣味の予定も書きこむことで手帳が楽しくなります。

手帳を習慣的に書くようになってから自身の変化はありましたか?

Sさん:手で書くことによって脳への定着力や記憶力が上がったと思います。やらないといけないことも思い出すことができるので、宿題の提出率もあがりました。また日々の行動にも余裕ができるようになったと思います。

Nさん:わたしも宿題の提出率が上がりました。以前ならどこに何をメモしたのかわからなくなることがありましたが、今は手帳に書いているので、手帳を開けばやるべきことがわかるようになりました。また今日が試験の何日前かなども意識できるようになり、逆算思考 で計画を立てることができるようになったと思います。

Tさん:手帳を書く前は一日の勉強時間がルーズになっていましたが、手帳をつけはじめて、自分が立てた予定どおりに勉強を行うことができるようになりました。また余った時間は他の勉強時間にあてることができるようになったので、成績が上がりました。プライベートの予定も先の見通しが分かっているので、今のうちにやっておいたほうがいいことなど、自分で判断ができるようになり、気持ちの面でも余裕ができるようになりました。

Oさん:手帳を書く前までは家でダラダラしてしまうことが多かったです。手帳を書き始めてから時間への意識が変わり、時間の使い方がうまくなったと思います。

手帳を継続して活用するためのポイントは何だと思いまか?

Sさん:手帳と聞くと、たくさん予定を書くというイメージがあると思いますが、たくさん書いて手帳を埋めようとしなくてもよいと思います。長続きさせるコツは好きなことを書くことです。楽しいので長く続くと思います。あとはシンプルに短時間で書くことのできる手帳にしていくことだと思います。

Nさん:わたしも書くことを最低限にすることだと思います。毎日書くというハードルを少しでも下げることが重要です。

Tさん:わたしは手帳の保管場所と書く日時を決めています。手帳は必ずカバンの中にいれ、日曜日の夜寝る前に書きます。いきなりたくさんのことを書こうと思っても難しいと思うので、少しずつ書いていくことが大事だと思います。

Oさん:わたしも全部一気に書こうとせず、好きなこと、楽しみなことから少しずつ埋めていき、慣れていくのが重要だと思います。

SさんとNさんにお聞きします。お二人は「書く」ということにハードルを感じているようですが、手帳に関わらず、ペンを持って書くということに苦手意識があるのでしょうか。

Sさん:机に向かってペンを持つということがあまり好きではありません。ハードルを感じます。しかし手帳を書き始めてから、ペンを持つ、机に向かうということが少しずつですができるようになったと感じています。

Nさん:手帳に予定を書くことが勉強と紐づいてしまうことに苦手意識があったように思います。予定=宿題になるからです。正直、机に向かうのも面倒でしたが、手帳を書き始めてから勉強時間は増えたと思います。

みなさん、スマホやタブレットなどのデジタル機器をお持ちかと思いますが、スケジュールアプリなどは使用していますか。また紙でスケジュール管理することとの違いはあると思いますか?

Sさん:スケジュールアプリは使用しています。ふと思いついた時にスマホを開いて入力していますが、入力しても覚えていないことが多いです。やはり手帳に手で書くことで記憶の定着が違う気はします。

Nさん:遊びの予定はアプリに入れています。勉強の予定をスマホに入れてしまうと、いざ勉強しようと思い、確認するときに、他の通知などが来て気が散ってしまうので、勉強の予定は手帳に書き込んでいます。

Tさん:家族の予定をデジタルにしていることもあったが、皆入力を忘れてしまって長続きしませんでした。今では家族の予定は家にあるホワイトボードに書き込んで、自分の予定は手帳で管理しています。

Oさん:今はアプリなど使用していません。常に持ち歩いているので直ぐに確認できることはいいなと思いますが、今は手帳で書くようにしています。

ありがとうございました。

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工夫の詰まった中学三年生の手帳の使い方を見せていただきました。手帳を書くことが面倒だ、続かないといった悩みから、
・自分に書けるところから書いていく
・自分の生活にとって必要なことを取捨選択していく
・楽しさをみつける
というポイントをおさえることで、手帳が自分にとって役立つものとなっている様子がわかりました。

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株式会社NOLTYプランナーズ