
高校卒業後に念願の消防士となり、その後、作業療法士を目指して大学へ入り直すという大きな決断をされたSさん。(高校在学時のインタビューはこちら)現在は作業療法学科の3年生として、日々勉学に励んでいます。
今回は、Sさんのこれまでのキャリアの歩みや、高校時代から実践し、今もご自身の支えとなっている「スコラ手帳」を活用した自己管理術についてお話を伺いました。
インタビューした方:Sさん
プロフィール:高校卒業後、消防官としての勤務を経て大学へ再進学。現在、大学3年生。高校1~3年時にスコラ手帳(NOLTYスコラ ベーシック)を活用
消防士からの転身。患者さんの「その後の人生」に寄り添うために
ー現在どのような活動をされているのか教えてください。
高校卒業後、消防士として働いていたのですが、3年ほど前に退職し、現在は医療福祉系の大学に通っています。座学や病院実習などを通じて、作業療法士になるための勉強をしています。
ーご自身の夢だった消防士になった後、なぜ新たに作業療法士を目指して学び直そうと思われたのですか?きっかけや決断の理由を教えてください。
消防士として救急搬送を行った際、傷病者の方や意識のない方々を病院へ送り出した後、その方々がどのように回復し、どのような人生を送られているのかを知ることができないことに葛藤を覚えました。そこから、患者さんの人生の再スタートに深く携わることができる作業療法士や理学療法士といったリハビリの仕事に興味を持ち、シフトしたいと考えるようになりました。
また、消防士の世界は一分一秒を争うため上下関係も厳しく、体力勝負の仕事です。私自身、社会人経験が初めてだったこともあり、様々な困難に直面したことも進路変更を決断した理由の一つです。
ーキャリアを選択するうえで大切にしている価値観はありますか?
自分の取り柄である「真面目さ」や「誠実さ」を活かし、誰かの役に立ちたいという思いを持っています。コツコツ学ぶことが好きなので、作業療法士の国家試験に向けて、今はしっかり勉強し、将来は身につけた知識や技術をしっかりと現場で還元していきたいと考えています。
高校時代の「手帳」が生んだ、自分を客観視する力
ー「スコラ手帳」を使い始めたきっかけや、当時の使い方を教えてください。
高校1年生の時に学校で配られて、3年生まで使っていました。最初は先生に提出するために書いていた面が強かったのですが、2年生の頃からは自主的に工夫して書くようになりました。
イラストを描くのが好きだったので、ただのスケジュール帳としてではなく、自分の個性が出る「体の一部」のような感覚で大切に扱っていました。絵を描いたりして、開くたびにワクワクするような手帳にして、忘れがちなことを記録しつつ、自分自身のモチベーションの支えとして活用していました。
ー公務員試験の勉強も手帳で管理されていたそうですね。具体的な書き方を教えていただけますか?
手帳に「目標」と「メモ」、そして「1日の振り返り」を記録していました。毎週目標を立てて、TODOリストをチェック形式で管理し、振り返りを踏まえて次週への対策を立てるという、まさにPDCAサイクルのような使い方です。手帳を開いたときに「ひと目で状況がわかる」ことを強く意識していたので、やり残しがないよう、順序立てて勉強を進めることができました。
▲週間ページ:予定と実際にやったことを記入
▲メモページに勉強の達成度や筋トレ記録を記入
ー手帳に「書く」という行為は、目標に向かう姿勢にどのような影響を与えましたか?また、その習慣がもたらした強みなどがあれば教えてください。
高校時代は、周囲に勉強をやっている人もいればやっていない人も混在する環境でした。だからこそ、自分でしっかりと決断しないと周りから感化される機会が少なかったのですが、手帳で日々自分と向き合うことで他者に関係なく、自分を客観的に評価することができ、周りに流されない「客観性」を身につけられたと思います。
元々の性格が頑固で、小学1年生からずっと消防士を目指してきた意志の強さもあります。手帳を使って客観的に自分自身を見つめる力が身についたことと、やりたいと思ったことには誰が何と言おうと突き進む、疑問に思ったらそちらに考えが向かう性格もあり、今の進路選択にもつながったと思います。
デジタル全盛期における「手書き」の価値と、後輩へのメッセージ
ー消防士を辞めてから大学に入学するまでの1年間も、手帳が役立ったのでしょうか。
はい。総合型選抜のための受験勉強を約1年間一人で行ったのですが、その際も手帳でスケジュール管理をしていました。オンライン塾の先生と進捗確認をする際にも役立ち、一人での勉強でもモチベーションを保ち続けることができました。
ー現在は大学のペーパーレス化もあり手帳ではなくデジタルツールも使われているとのことですが、「手書き」の良さについてはどうお考えですか?
個人的には、勉強においてはやはり「書いた方が記憶に残る」と思っています。医学系の専門用語を覚える際も、手書きのノートで整理しないと現場でパッと出てきません。書くことで記憶に定着し、「どこに何を書いたか」が視覚的にわかりやすく、すぐに思い出せるという大きな利点があると感じています。
ー最後に、現在手帳を使っている中高生や後輩たちへ、手帳活用のアドバイスをお願いします。
作業療法士のアプローチと同じで、「段階づけ」が大切だと思います。いきなり完璧なスケジュールを組み立てようとするのは難しいので、まずは「手帳を開いてみる」だけでも十分です。少しずつできることを増やしていき、小さな達成感を積み重ねてステップアップしていくことが重要だと思います。
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