
企業や組織では周年や特別なイベントなど様々な節目に記念品の作成が検討されます。
しかし、作成する側にはこのような悩みがつきものです。
・どのようなものにすればいいのかわからない
・意味がないのではないか、と言われる
メモリアルイベントの付属品というイメージも強い記念品ですが、実は企業にとっては、それ以上の意味を持ちます。逆にいうと、その意味を理解していれば、記念品をより有意義にすることができるのです。
その意味とは何なのか、また、オリジナルの記念品として手帳を作成するメリットを3つご紹介します。
目次
1、記念品を作成する理由と効果について
企業や組織で記念品の作成を検討するタイミングとしては、下記のようなものがあります。
・創業・創立記念
・周年記念
・上場記念
・新社屋の竣工や、移転
・展示会などのイベント
・表彰や受賞
・社員のインセンティブ
挙げてみると意外と多くありますが、作成する目的や効果は、実は共通しています。
《記念品作成の目的や効果》
・従業員をねぎらう
・会社や組織の想い・歴史を伝え、継承する
・理念やビジョンを共有し、結束力を高める
・従業員のモチベーションにつなげる
・記録としての品を残す
これらの目的・効果は突き詰めると、
インナーブランディングによるエンゲージメント向上
だといえるでしょう。
インナーブランディングとは、企業が社外ではなく社内に向けて理念やミッション、ブランドコンセプトなどを発信し、啓蒙していくことです。詳細な説明はここでは割愛しますが、インナーブランディングがうまくいくことで従業員一人一人のパフォーマンスがアップし、最終的には収益の増加につながることになります。
周年だから記念に何かやっておかないと、というぼんやりとした受け身の考え方ではなく、効果を得られるように目的意識を持って記念品作成に取り組むと、社内の反応も違ってくるのではないでしょうか。
ここからは、インナーブランディング効果に注目し、記念品としておすすめのオリジナル手帳について、メリットをお伝えします。
2、メリット①ブランディングの自由度が高い

まず注目すべきはブランディングの自由度の高さです。
食器や小物のようにロゴだけを入れるようなアイテムとは違い、手帳やノートにはカスタマイズの自由度があり、ブランディングしやすい媒体といえます。
手帳の構成は、下記のようになっています。
表紙、見返し、本冊 それぞれに下記のような情報を入れこむことが可能です。
■表紙 :会社のロゴや「〇周年」などの文字
■見返し :これまでの歴史や、理念、記念のメッセージなど
■本冊(必要に応じて) :資料集や写真、社員個人が書き込むスペースなど
印刷を前提とする紙媒体なので、比較的制約なく情報を載せることができます。
最近では動画へのQRコードを載せて、メッセージ動画につなげることもできるようになりました。
もちろん小物や実用品を記念品にする場合でもメッセージだけ別でつけることはできます。しかしメッセージと物が一体化している手帳には、更なるメリットがあります。次でご紹介していきます。
3、メリット②毎日使うものだから、毎日ブランディングできる
皆さんの会社や組織では、ビジョンやミッションをどこに掲げていますか。
下記のデータからわかるように、ビジョンやミッションの浸透はエンゲージメント向上の施策として多くの会社が取り組んでいるものです。
「テレワーク・Withコロナにおける人事課題」に関するアンケート調査/株式会社NOLTYプランナーズ
●実施年/2020年
●調査方法/WEBアンケート
●調査対象/上場および非上場企業の人事責任者・担当者
●有効回答/283件
近年ではクレドカードという、ミッションなどを印刷した小さなカードを作成している会社も多いようです。
同じような効果が得られ、さらに効率の良いものが手帳ではないでしょうか。手帳は毎日のように使うものです。企業理念やミッションは、スピーチを耳にしたりホームページに載せておくだけではなかなか浸透しません。常に目に入るところに掲載し、意識しやすくすることがポイントです。その点で、手帳であれば開くたびに目にすることができ、毎日ブランディングが可能になります。
<100周年で特別な手帳を作成したT社の例>
弊社の長年のお客様であるT社では、100周年を迎えて特別な手帳を作成されました。
ロゴを例年とは違う周年ロゴにし、色も4色で印象深いものにされています。
担当者様としては「このとき100周年だったな、こんなことがあったな、と思い返し、仕事のモチベーションアップになれば」との想いで作成されたそうです。
仕事で使用する手帳に周年のロゴやスローガンが刻まれていれば「今年は100周年」ということを自然に意識しながら目標や行動予定を立てることができます。
長く効果を発揮し、使うほどにインナーブランディング効果が高まるという点が大変効率的です。
4、メリット③振り返りができる

アナログ手帳にしかない特性として、次のようなものがあります。
・手書きによる温度感
・フォーマットにしばられないちょっとした記録が残る
スケジュール以外のちょっとしたメモや文字からはその時の感情などが伝わり、「あのときはこうだったな」と記憶がよみがえってくるものです。
デジタルのスケジュールツールは事務的なスケジュール管理を目的としているので後で見返したり俯瞰することは少ないですが、手帳であればパラパラと見返し、手軽に振り返ることができます。
良品計画の前会長松井忠三氏も著書の中でこう書いています。
1992年から2018年まで同じ型の能率手帳(現NOLTY)を使い続けています。そして今でも27冊の手帳をすべて手元で大事に保管しています。日々の情報が切れることなくつながっている「連続性」、過去と比較できる「記録性」が、経営においても個人の仕事においても大切だと私は考えています。 |
毎日新聞出版 松井忠三著「無印良品のPDCA」より抜粋
実際、弊社のお客様にも、これまで使用した手帳を何年分も保管している、という方が多くいらっしゃいます。前年の動きを参考にするという目的も果たしつつ、振り返ったときにその当時のことを思い出し、自分の成長を感じることができるという魅力があるそうです。
1年間の使用を終えてから、会社のビジョンに照らし合わせて自分の行動を振り返ってもらう。更に次の1年へのきっかけやモチベーションにつながれば、ブランディングは成功です。ひと工夫加えて、そのためのページを設けてみてもいいかもしれません。
5、インセンティブとして作成した記念品の事例

最初にお伝えしたように、記念品を作成するタイミングは様々です。
表彰や社員のインセンティブのために作成されることもあります。
例えば弊社のお客様のA社では、新入社員の営業達成キャンペーン記念で、NOLTY本革ノートと高級ボールペンを作成されていました。ボールペンには一人一人の名入れも行っていたようです。
担当者の話では、目標達成者が1割程度増えたとのことで、キャンペーンの効果が少なからずあったことが窺えます。インセンティブであっても、インナーブランディングの1つであることは同じです。対象の新入社員だけではなく、既存社員に対しても「うちの会社は社員をねぎらってくれる」「成長を喜んでくれる」という印象を与えることができます。
会社全体の雰囲気を作り、全員で同じ方向を向いていけるようにする。これこそがインナーブランディングです。
さいごに
企業や組織にとって度々訪れる様々な節目。
それはインナーブランディングのチャンスです。
予算がないからと記念品作成を諦めたり、曖昧な目的で何となく記念品を作成してしまうと、そのチャンスを無駄にしてしまうことになります。
ブランディング効果を考えて最適なアイテムを作成することができれば、従業員のエンゲージメントを高め組織力をアップさせることができます。
コロナ禍で社員の関係性や帰属意識が希薄になりがちな今こそ、そのチャンスを最大限に活かしたいものですね。
NOLTYプランナーズでしか作成できないオリジナルアイテムも。