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手帳指導コラム

NOLTYスコラ プログラム

中学校・高校の「手帳」に関する記事をまとめています。

2025.05.08

”志望理由書作成・面接指導のボトムアップを実現” NOLTYスコラ 副担任mirAI 導入事例 ~学校法人長野日本大学学園 長野日本大学高等学校~

長野日本大学高等学校は志望理由書作成サポートNOLTYスコラ副担任mirAI(以下、担任mirAI)を導入いただいています。副担任mirAIを導入した経緯や、導入後の先生の指導や生徒の変化についてお話を伺いました。

お話を聞いた先生:副校長 藤巻 靖 先生

先生・生徒両面からの課題を解決するために副担任mirAIの導入を検討

教員も多忙ですが、生徒たちも非常に忙しい日々を送っています。放課後に進路に関わる面談や指導をしたくても、塾や部活動などで時間を作ることが難しく、一人ひとりにかけられる時間も限られています。

また教員側としては、志望理由書や学習計画書、ポートフォリオなど、大学ごとに求められる書類の形式やレベル感が異なるため、それぞれに対応した統一的な指導が困難であるという課題がありました。教員ごとに指導力や経験値が異なり、どうしても指導内容に差が出てしまうため、生徒の成果物のレベルにもバラつきが生じてしまいます。そのため、指導力のある特定の教員のもとに生徒が集まり、一人に負担が集中するという状況も発生していました。

生徒にとっては、自己分析や経験、強みを文章化することが難しいと感じているようです。特に初めて書く志望理由書は「頑張ってきた」「コミュニケーションを大切にした」といった抽象的な表現が多く、具体的な取り組みや工夫が見えづらいものになりがちです。生徒が書いてきたものを、面談を通じて一行一行掘り下げながら指導を行うのですが、それでもうまく文章化できないケースが多々あり、生徒の個性や具体的な経験が十分に志望理由書に反映されていないことが課題でした。

このような教員と生徒の双方の課題を解決するために、副担任mirAIの導入を検討しました。

副担任mirAIの導入により指導効率が向上

2024年8月に私が担当している部活の高校3年生を対象に、副担任mirAIモニター版を使用しました。早い生徒で2時間、ゆっくり考えながらの生徒でも5時間で志望理由書の初稿を完成させました。志望理由書が5時間で仕上がるなら、非常に効率的だと感じました。

また副担任mirAIは対話データが蓄積されるため、そのデータを先生があらかじめ見ておくことで、直接の指導を行う際は語彙指導や構成指導から始めることができます。副担任mirAIが文章化の部分はほぼカバーしてくれるため、教員はより内容指導に集中でき、志望理由書作成における指導の手間が約1/3に減ったと感じています。

ただ、最終的には生徒の頑張りを間近で見てきた教員が、生徒の長所や頑張りを掘り下げる役割を担う必要があると思います。例えば、「こんなことも頑張ったよね」「あの時こうだったよね」という具体的なエピソードを掘り下げる最後の詰めは、現場の教員が担うべきです。そういった重要な内容の指導に集中できる時間を、副担任mirAIを使うことで創出できたことが大きなメリットだと感じました。

デジタルツールならではの副担任mirAIを使うメリット

今まで様々な企業の志望理由書作成における教材や添削サービスを使ってきましたが、それらと比較して副担任mirAIが良いと思った点は三つあります。

一つ目は、良い意味でmirAI先生(AI対話)の質問がしつこいことです。同じような質問が繰り返されると、生徒は考えざるを得なくなります。何度も聞かれることで、部活や学習の工夫、生徒会活動など異なる側面から自分の活動を振り返ることができます。

二つ目は、物理的な紛失がないことです。紙ベースの添削では書類が紛失するリスクがありましたが、データベース上に情報が紐づいているため、このリスクがありません。 また郵送の添削サービスを利用する際、提出が間に合わない生徒がいるなど、発送に手間がかかっていましたが、mirAIはデジタル上で管理できるため便利です。

三つ目は、生徒と面談する時間を有効に活用できることです。従来は面談に平均90分ほどかかっていましたが、副担任mirAIに蓄積されたでデータを元に効率的に指導ができるため、お互いの時間を有効活用できます。非同期的なデータやり取りによって、指導の効果が向上しました。

生徒にとっては自己内省を深めてくれるツール

導入前は生徒から「どうやって志望理由書を書けばいいですか?」という基礎的な質問が多く、特に自分の長所を文章化するのが難しいという声がありました。また、自分の経験をどのように学問と結びつけるかについても悩む生徒が多くいました。

副担任mirAIを導入して最も顕著な変化は、生徒の自己内省が深まったことです。例えば、ある生徒はmirAI先生からの質問に対して粘り強く答えた結果、大学の指定字数を超えるほどの内容をまとめ、「どこを削れば自分らしさを損なわないか?」と非常に具体的な質問をしてきて驚きました。副担任mirAIを使用した生徒には「字数が足りないからもっと書きなさい」という指導は1回もしませんでした。

また、志望学部・学科と自分の興味のミスマッチに気づく生徒も出てきました。副担任mirAIは生徒に多くの質問をしてくれるため、自分自身や志望学部に対する理解が深まり、本当にこの方向性に合っているのか、再評価するきっかけとなるケースもありました。

面接練習のレベルも向上

現在、導入効果については検証中ですが、所感としては面接練習のレベルも向上したと思います。mirAI先生が生徒の取り組んだ活動や努力、挫折を志望理由書作成の過程で質問してくれるため、生徒は一定程度言語化できた状態で面接練習に臨むことができます。

私たち教員も志望理由書や対話データを見て、生徒が何を頑張ってきたか、どう工夫してきたかを把握した状態で面接練習に臨めます。生徒にとっても志望理由書と面接内容がリンクし、教員としても生徒の詳細な資料をもとに面接練習ができるため、時間と労力の削減に効果がありました。

志望校の設定や変更のアドバイスを行う際にも役立つ

一般選抜の場合、志望校の設定や変更のアドバイスに副担任mirAIで作ったデータが役立つと思います。教員は生徒の意向を把握した上で、志望校の学部学科の選定を一緒に行いますが、近年、大学や学部学科の数が増え、毎年のように改組が行われているため、全ての最新情報を一人の教員が知っているわけではありません。また教員ひとり一人がすべての生徒の意向も把握しているわけでもありません。ですが、副担任mirAIのデータを複数の教員が連携して情報を共有することで、それぞれが持っている情報や知見を、生徒の目線に合わせて提供することができ、さまざまな角度からアドバイスや提案を行うことが可能になります。

学年全体で進路に向かう雰囲気づくりができる

1学年350名ほどいる学校なので、進路先も受験形態も多種多様です。今年は警察官や自衛官の採用試験を受ける生徒から始まり、専門学校の総合選抜や学校推薦の選抜入試を受ける生徒まで、様々な受験形態に対応しました。

中には志望理由書を必要とせずに、面接やプレゼンテーションを重視するという学校もありましたが、副担任mirAIを使うことで、面接練習とのリンクが非常にスムーズになりました。教員が生徒に対して事前に聞きたい質問や準備してほしい内容を、副担任mirAIが一定程度取りまとめてくれるため、志望理由書の有無に関係なく活用できると感じました。

また、部室で生徒の会話を小耳に挟むことがありましたが、「副担任mirAIからの質問が難しいね」「あれどう書いた?」といった話題で、生徒同士が盛んにコミュニケーションを取っていました。これは個別で教員が生徒と面談し、指導している通常の光景ではなかなか見られないものです。同じタイミングで同じものに取り組むことで、情報共有が自然に行われていることは非常に印象的でした。

このような生徒同士の協力や情報共有を通じて、志望理由書や面接のボトムアップが可能であると強く感じました。同時に、生徒が互いに協力し合うことで、指導の質が全体的に向上する可能性があると実感しました。

基礎的な部分を支えてくれるのが副担任mirAI

特定の教員の技量に基づいた志望理由書作成指導や面接指導が行われている現状で、指導力が均一化されていない点を課題に感じていました。そこで、基礎的な部分を支え、その上に立脚する対面指導や添削指導の効率化を実現させるために副担任mirAIを導入しました。

実際に導入してからの所感として、指導時間が約半分になったと感じています。生徒に何をどう書いてほしいかを説明する時間が不要になり、専門的な部分により多くの時間を使えるようになった点は非常に有益です。教員の負担が軽減される一方、生徒の指導の質を向上させることができました。

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