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手帳指導コラム

NOLTYスコラ プログラム

中学校・高校の「手帳」に関する記事をまとめています。

2024.05.16

有名塾講師が語る「受験勉強と手帳」武田塾 教務 清水 曉 さん

日本初、授業をしない塾として有名な武田塾。自主学習に重きを置き、受験生それぞれのレベルに合った個別指導で志望校合格へと導いています。そんな武田塾の講師でもあり、受験に役立つ情報を発信する武田塾チャンネルにも出演されている武田塾 教務 清水 曉さんに、受験勉強における手帳活用の有用性についてインタビューを行いました。

武田塾 教務 川野さんインタビューはこちら>>

武田塾 教務 清水 暁 さん

大学受験に臨むにあたり重要だと考えることはなんですか?

生活習慣を整えることが基本だと思います。我々は正しい勉強法や勉強の役に立つことをYoutubeで発信しているのですが、そもそも勉強の時間が取れなければ元も子もありません。勉強時間を確保して、そしていつどこで勉強するのか、どのように勉強するのかを考える段階に入ってくると思います。勉強時間を確保するために生活習慣を整えることが、特に春の時期は大事なことだと思っています。受験生はある種、受験勉強という競技をやっているスポーツ選手だと思います。スポーツのアスリートたちは睡眠、食事、休憩についてとてもこだわっていますよね。受験生も勉強法や、使う参考書が大事なのはもちろんですが、その前提として、パフォーマンスを最大限発揮するための、睡眠、食事、休憩といった生活のリズムを組み立てることが必要です。

実際にどのようにすれば勉強習慣を身に付けることができますか?

武田塾としてはよく生徒に「とにかく自習室に来てくれ」と言っています。家では集中できない生徒も多いので、まずは自習室に来て、集中できる環境で勉強できるようにするためです。私が管轄している御茶ノ水本校では、朝9時から自習室が開いているのですが、朝9時にとりあえず来ることから始めて欲しいと、春はその習慣づけからできるようになろうと生徒には言っています。自習室は22時まで空いているのですが、その時間の中で集中できる時間帯に何の科目をするか、自分にとって効率の良い勉強のやり方を組み立てていきます。まずは場所を決める。そして勉強時間の管理をしていくという順番になるかと思います。

自分なりの勉強のやり方を見つけるためにどのような指導をしていますか?

生徒それぞれの性格次第というところはあります。スケジュールを決めて、その通りにやっていくことで気持ちよく勉強できるタイプの生徒もいれば、細かく決めすぎると破綻してしまうというタイプの生徒もいます。前者の場合は、50分勉強して10分休憩のようなサイクルを1日の中で繰り替えしながらコツをつかんでいくのが良いと思います。後者の場合は、少しルーズにバッファを多めにとって、大まかなスケジュールを立てつつ、 変更がある前提で計画を組み立てていきます。予定とのズレを踏まえて、自分にはどういう勉強の仕方が合うのか一緒に探しながら、指導しています。

計画を立てる上で、どのようなツールを使用していますか?

まず大前提として、計画を立てるという概念のない受験生が本当に多いです。まずは計画をしっかり立てるということから癖づけられるようにしています。武田塾ではバーチカルタイプNOLTYスコラ手帳のようなプリントを用意しています。勉強時間を確保できなかったり、予定を詰め込みすぎたりしてしまう生徒に関しては、そのプリントを渡して書き方を教えるところからスタートします。まずは自分ができると思っている量に対して、実際に実行できる量はそこまでではないということに気づいて欲しいと思っています。やってみて、結果を見て気づく、その中から学んでいけばいいなと思っています。

スケジュール管理についてはどのような指導をしていますか?

第一に、書いているかということを確認しています。毎日スケジュールを立てて、それを振り返るということ自体ができない生徒が大半なので、まずはそれをきちんとやっているかということをチェックします。次に、その計画に対して、結果も書いてもらうようにしています。計画と結果でズレは必ず発生するので、なぜそのズレが発生したのか、自分の見立てが甘かったのか、そもそも無理があったのかということを生徒自身に考えてもらいます。そして、その振り返りが次の計画の時にきちんと反映できているのかというのをチェックしていきます。PDCAサイクルがきちんとできているかというのが指導のポイントです。実際に計画を立てて実行してみて、うまくいかなかったという経験が大事です。その原因を特定して、翌日からどうしていくかということを自分の頭で考えることができるよう指導しています。
プリントや手帳をただ配って終わりではなく、PDCAサイクルがまわせているか、使い方のレクチャーも一緒にやっていくことできちんと計画を立て勉強に臨める生徒に成長すると思います。

書くだけで自然とPDCAサイクルがまわせる!

テスト用画像

計画を立てられるようになるためにはどれくらい継続すれば良いと思いますか?

最低でも1か月、できれば2か月は続けて欲しいと思います。自分の中でサイクルが出来上がってくるにはこれくらいの期間が必要です。しかし、受験勉強は時期によってその内容や質は変わってきます。特に現役生は、学校や塾の課題で更に追われてしまう時期があるので、春のリズムでできていたことが、冬にはまた別のリズムを作らないといけないということもあります。手帳は1年通して使うのがベストだと思っています。

計画をきちんと立てることによって塾生にはどのような変化がありましたか?

受験に合格する生徒は、入試の直前期には1日10時間、それ以上勉強するのが当たり前です。しかしそのような生徒でも、入塾したころは1日2,3時間勉強するのも精一杯だったという人も多いです。武田塾では宿題が多く、その確認テストがあるなど忙しくなりがちですが、勉強の仕方、計画の立て方を知ることで、着実に生徒は伸びていきます。

なぜ受験生はデジタルのスケジュール管理ではなく、手書きの手帳を使うべきと思いますか?

そもそもデジタルで管理できるようになる前段階で手書きが必要だと思っています。いきなりデジタルで管理できる子はほぼいないと思います。なぜかというと、自分のスケジュールをある程度頭の中で考えると思うのですが、それを紙面上に書き起こすという作業をしないと、頭の中は整理されません。スケジュール管理もそうですが、いま何を考えているのかといった思考を整理する上でも、手書きでビジュアライズしてみるということがとても重要だと思います。デジタルも進化していますが、手書きほどフリーダムに書けないと思うので、自由に書ける手帳が良いと思います。またスケジュール管理の練習として、まだ慣れていない段階にある学生は手帳で行った方がおすすめです。

手帳活用のアドバイスを教えてください。

手帳でスケジュール管理するということをあまりハードル高く感じなくて良いと思います。いきなり緻密なスケジュールを立てたり、それに沿って行動したりする必要はなく、だいたいこんな1日にしたいな、こんな1日だったなというような温度感からスタートすることをおすすめします。計画は崩れるものです。崩れるからこそどう崩れるのかを記録してみるというようなマインドからぜひ初めてみてください。

>>インタビューは動画でもご覧いただけます

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株式会社NOLTYプランナーズ