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NOLTYスコラ 探究プログラムの導入事例

NOLTYスコラ 探究プログラム

導入校の事例をご紹介します。

自分自身を見つめ直し、表現できる力を養う探究学習
取材日 : 2025.03.17
  • 高等学校
兵庫県立舞子高等学校 

自分自身を見つめ直し、表現できる力を養う探究学習

兵庫県立舞子高等学校ではNOLTYスコラ 探究プログラム 基本編を導入いただいています。まずは自分自身を理解することから始まり、探究活動の基礎を身につけることを目的とした基本編の導入経緯や、実際に授業を受けてみた生徒の感想をお伺いしました。

都道府県 兵庫県
学校概要 公立/高等学校

先生の声

ノートの見やすさとアレンジできる柔軟性が導入の決め手

今まで本校の探究学習は進路について考えるというテーマで独自に行っていました。教材の準備については、教師が自分で用意するという意識を持つ先生が多く、外部の教材には物足りなさを感じることがありました。しかし、外部の教材を活用しつつも、自分たちの理論を組み合わせることで、良い授業が実現できるのではないかと感じていました。今年度から探究の授業を担当することになり、複数の会社の教材を検討する過程で、NOLTYスコラ探究プログラム基本編(以下、基本編)に出会うことができました。この教材はノートが厚すぎず、メモを取るためのスペースも十分に確保されており、視覚的にもすっきりしていて見やすいことが魅力です。さらに授業用のスライドも付属しており、これをアレンジすることが可能な点も魅力的であったため、基本編を活用することを決めました。

忙しい先生でもスムーズに授業を進行できる

特にこの基本編は授業用スライドのスピーカーノートに教員用のセリフが入っていた点が良かったです。極端な話、全てを読み上げるだけでも授業を進められます。授業開始前に20分程度見ておけば流れがつかめるため、忙しい先生にとっても助かるポイントでした。学年会議の際にも授業進捗や準備の話し合いを行うのですが、少し説明するだけで先生たちは内容を理解し、授業に落とし込んでくれたので、使いやすさを感じました。

付属の授業用スライドに工夫を加えることで、より良い授業に

また、より学習がスムーズに進むようにスライドに一工夫を加えていました。例えば、スライド1枚に対して話す内容が多いとき、スライドにアニメーションを追加し、クリックするとイラストが出たり、注目ポイントがわかりやすいようにしたりするなどのアレンジです。生徒も集中力を切らさずに授業に臨むことができたので、進行がスムーズになったと思います。

探究の基礎を学び、進路へ繋げる

1年生では、基本編を使い基礎的な探究学習の進め方や姿勢を学びました。2年生では、より社会や大人と触れ合う機会を持ってほしいという思いから、起業体験を通してアントレプレナーシップを養うNOLTYスコラ 探究プログラムMyBiz編を活用する予定です。3年生では進路も見据えながら自分で課題を見つけて探究します。1、2年生の間で教材を使って調べ方などの基礎的な方法論を身につけてもらい、3年次の探究に繋いでいってもらえたらいいなと思います。

自分で考えて表現できる力を身につける

探究の学習では失敗を恐れない力を身につけてほしいと思います。あらかじめ答えがあるものを丸写しする、言われたことしかやらないではなく、失敗しても良いから、自分で考えて、自分の意見を表現できるようになって欲しいです。 基本編には自分で考えて文章を書く時間やスペースが設けられているので、その訓練にはなると思います。言語化が苦手な生徒もいますが、スペースの半分ぐらいでも書けるようになれば良いかなと思います。

基本編を通して自分を見つめ直すきっかけになった

教員の中でも正直、最初はどうなることやらという不安はありました。ですが、基本編という土台となる教材があることによって、先生たちもうまく活用しながら授業を進めていたと思います。 生徒も授業の後半からは自分で考えて作業する時間が多くなり、集中して取り組む姿が見られました。自分自身を見つめ直す良いきっかけになったのではと思います。また自分の考えを言語化し、紙に残すことで、より深い学びができたと思います。全体として楽しみながら授業に取り組むことができました。

生徒の声

質問:基本編では、最終的にどのようなテーマで探究を行いましたか

Oさん:自分に合った勉強時間について探究しました。具体的には、一日に何時間勉強するかを決め、一定の休憩時間を挟みながら勉強するという方法を試みました。例えば、最初の1週間は10分勉強したら10分休むというサイクルを試し、次の週は20分勉強したら15分休むなど、様々なサイクルを試しました。そして、それぞれのサイクルの最終日に英単語テストを行い、どの方法が一番自分に合っているかを探しました。この探究を通じて、自分に最適な勉強方法を見つけることができました。

▲Oさん基本編ノート

Mさん:自分の睡眠状況について探究しました。具体的には、睡眠不足がどのような影響をもたらすのかを自分自身で実験しながら調べました。自分の体調と照らし合わせて、睡眠が生活や学習にどれだけ影響するかを理解し、生活習慣の重要性を改めて認識しました。

▲Mさん基本編ノート

質問:なぜそのテーマを選んだのでしょうか

Oさん 良い成績を取りたいと思い、成績が上位のクラスメイトにインタビューを行ってみると、みんな決まった勉強時間を守っていることに気づきました。自分でも試してみようと思い、自分に合った勉強方法を見つけるための探究を始めました。試行錯誤の末、自分に合ったやり方を見つけることができ、成績も上がりました。

Mさん:中学生の時、夜更かしをして授業中に頭がぼんやりすることが多くありました。睡眠不足の状態では勉強の効果も出にくく、改善したいと思っていました。そこで、どうすれば適切な睡眠をとることができるか、自分にとって効果的な睡眠方法について調査を始めました。

質問:基本編を進めていく中で難しかったところはありますか

Oさん インターネットでの調査において、信頼できる情報を見極めるのが難しかったです。間違った情報をもとにしないようにすることに苦労しました。

Mさん: 睡眠に関する情報は個人差が大きいため、自分自身の体で試行錯誤する必要がありました。これには楽しさもありましたが、同時に大変でもありました。

まとめた内容を発表したときのクラスの反応はいかがでしたでしょうか

Oさん 勉強方法をいろいろ試してみたので、その実験の過程や結果がクラスメイトに驚かれました。

Mさん: 私は学年全体の前で発表もしましたが、話を聞いてもらうことが大切だと感じたため、簡潔で興味を引くプレゼンになるようにしました。例えば一方的に話すのではなく、問いかけを入れてみるなどの工夫を加えてみました。クラスメイトからは「面白かった」と言ってもらいました。

基本編の授業において楽しかった点を教えてください。

Oさん 最後に結果をまとめることが楽しかったです。実験そのものは苦しいこともありましたが、それも含めて楽しさを感じました。

Mさん:他の人の考え方や実験方法を聞くのが楽しかったです。その考え方や方法を自分に当てはめてみて、多くの学びを得ることができました。

基本編を通してどのような力が身についたと思いますか?

Oさん  忍耐力がつきました。勉強サイクルを1週間ずつ試してみるというのは大変なことでもありましたが、あきらめずに続けたことで、メンタル面が強くなりました。またインターネットでの検索が当たり前で、書籍から調べるというのも初めての経験でした。新しい検索方法に目が向いた点も良かったです。

Mさん:  物事を理論立てて考える力が身につきました。原因と結果を正確に把握し、様々な方法を試すことで、科学的な考え方が身についたと思います。

今後はどのような探究を行ってみたいですか?

Oさん  次は違う視点から実験を行い、自分の学びを深めたいと考えています。新たな勉強方法を試し、自分に合った方法を見つけていきたいです。

Mさん: 大学受験に向けて、計画性を持ち、複数の結果を予測しながら最適な方法を追求する力を身につけていきたいです。実験や計画の方法を緻密にし、自分に合った学び方を見つけたいと考えています。

株式会社NOLTYプランナーズ