先生の声

探究活動を通して育みたい力
本校では生徒達のことをこれから羽ばたく者達という意味を込めて「若駒」と呼びます。そこで、コミュニケーション能力、思考力、情報活用能力など生徒に身につけて欲しい資質・能力を総じて「若駒力」と設定しました。そして、生徒にはこの「若駒力」を、探究活動を通して身につけて欲しいと考えています。「若駒力」は、授業をはじめとする生徒が行う全ての学校活動に共通して必要なものであり、身につけることができるものです。また、生徒の資質・能力を伸ばすための核にもなると考えています。
NOLTYスコラ 探究プログラムを導入した理由
本校でNOLTYスコラ 探究プログラムを導入した理由は3つあります。
① 様々な生徒がいる中で、ノート自体が非常にシンプルでいつでも手元に携帯しておきやすいこと
昨年度も生徒にテキストを持たせていましたが、分厚く難しい内容だったため読むこと自体に抵抗感がある生徒が多くいました。一方で、探究ノートはコンパクトかつ要点もおさえられた内容だったため、生徒の抵抗感も少なく活用しやすいと思いました。
② 探究のフレームワークが理解しやすいこと
昨年度はあまり探究に時間が割けず、生徒に探究のフレームワークを理解させることに苦労しました。NOLTYスコラ 探究プログラムは、興味関心から入り課題設定、情報収集と進んでいくため、とても流れがスムーズで生徒達も理解しやすいです。
③ 授業用スライドがついていること
ゆくゆくは全校で探究活動に取り組む予定のため、先生方の指導が共通化できる点も魅力を感じました。NOLTYスコラ 探究プログラムは、他の活動との組み合わせもしやすく、プログラムについているスライドもこちらの都合に応じ編集できるところが便利です。
総合的な探究の時間の運用方法
本校は附属中学校があり、高校1年次の2クラスは附属中学校から進学する生徒達で構成されています。そのため1年次では附属中学校から進学する生徒と高校から入学する生徒で探究の進め方を分けています。

また、探究活動の目的は若駒力を身につけさせたいということなので、定期的に若駒力に関するアンケートを実施し、その推移・変容を見ています。これを定期的に実施することで、先生方にも「何のために探究活動をやっているのか」ということを意識してもらうことに繋がっています。
状況に合わせた臨機応変な対応
新型コロナウイルス感染拡大による休校措置や九州豪雨による休校など、今年度は特に先が読めない状況でした。その中で、1学期に探究活動に使うことができるのは10コマ程度でした。そこで、1学期に実施したい内容を3つのセクションに分けました。1セクション3コマとし、1コマが潰れても問題ないように流動的なコマ入れて計画を組みました。
また、高校2年生では休校期間中は授業用スライドで動画を作成し、生徒達に事前学習をさせました。この結果、授業ではグーループワークなどを中心に時間を割くことができました。
探究活動の指導で気をつけていること
探究活動の中で全ての知識や情報をこちらがカバーすることはできません。だからこそ、教えるのではなく“対話すること”を意識して「何でこう考えたの?」「何でこうなっているのか説明してみて?」と生徒自身に考えさせる投げかけを大切にしています。
NOLTYスコラ プログラムとNOLTYスコラ 探究プログラムの関係について
探究活動と手帳はリンクするものだと思います。計画を立ていつまでに何をするか考えることは、探究活動の中でも必要な力です。また、日常の気づきや興味関心を書き込んで手帳に残すことで、授業で見返した時に、自分の興味関心に気づくきっかけにもなります。
実際の活動の様子


