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探究指導コラム

NOLTYスコラ 探究プログラム

中学校・高校の「探究」に関する記事をまとめています。

2024.04.19

なぜ、あの生徒の志望理由書は通らないのか?志望理由書の作成の指導ポイント

2023年度、総合型選抜や学校推薦型選抜の入試によって進学した学生の数が、全体の入学者数のうち半数を超えました。大学入試の主流は、一般入試から評定・小論文・面接などから多角的に評価する総合型選抜に移行しつつあります。従来のように学力試験で高い点数を取れば良いというわけではなく、高校生活でどんな活動をしてきたのか、それを大学での学びにどのように繋げたいのかといった、個々人の意志・意欲や大学とのマッチングが強く求められています。
生徒一人ひとりの入試対策も異なるため、指導の仕方や負担の大きさに悩まれる先生も多いかと思います。それでは、具体的にどのような指導を通して、効率的かつ計画的に総合型選抜に対応できる対策を立てていけばよいのでしょうか。今回の記事では総合型選抜での合格に向けてどのような準備をすればよいか、また志望理由書の作成までどのように指導すべきか紹介します。

目次

志望校への提出書類や具体的な対策をする前に、納得度の高い志望動機をまとめたり、適性を大学にアピールしたりするには、入念な下準備と自分自身に対する理解度を上げる必要があります。 以下の点を意識しながら声掛けや指導をしてみてください。

未来についての見通しを持つ

まずは大学入試という目の前のことを具体的に考えるよりも、大学を卒業した後の進路や社会の未来について考えさせる機会を持つことが非常に重要です。例えば今の高校3年生が大学4年間を経て就職するまで、最短でも5年かかります。5年の間に社会は大きく変化し、5年前は存在しなかった新たな職業やテクノロジーが生まれているかもしれません。そのため、生徒に進路について考えさせるときは、出発点として今の興味関心ももちろん大事ですが、少し先の未来がどうなっているのか、その時、自分がどう貢献したいかを意識させてください。そうすることで、将来の自分のなりたい姿から逆算して、進路を選べるようになります。

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学校、学部、志望校のゼミ、研究内容を調べる

総合型選抜では、複数校併願可能な一般入試とは異なり、専願が基本となる大学が多いです。総合型選抜での出願校が第一志望校となるため、ミスマッチを防ぐ必要があります。大学の偏差値やネームバリューではなく、その大学の学部では自分のやりたい学び、研究ができそうか、という視点を持たせたうえで大学について調べ、出願校を決めることが重要です。

所属している教授や教員の研究内容を調べる

学校について調べることに加え、所属している教授や教員の研究テーマなども調べてみることを促しましょう。どのようなゼミがあり、どのような研究がなされているか、調べきれていない生徒もいます。なぜその学校でなければいけないのか説得力を出すためには一歩踏み込んで情報収集する必要があります。

アドミッションポリシーを理解する

総合型選抜では、大学の方針と学生の希望のマッチングを重視します。アドミッションポリシーに書かれている求める学生像に当てはまる資質・適正のある人物なのかも見られているため、しっかり読み込んでイメージを持たせておくと良いでしょう。

オープンキャンパスに行く

総合型選抜では、大学の方針と学生の希望のマッチングを重視します。アドミッションポリシーに書かれている求める学生像に当てはまる資質・適正のある人物なのかも見られているため、しっかり読み込んでイメージを持たせておくと良いでしょう。

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総合型選抜に向けて志望理由書を作成する

このような下準備を経て、志望理由書の作成にとりかかりましょう。総合型選抜においては面接や小論文、プレゼンなどさまざまな選考方法がありますが、どの大学でも必ずと言っていいほど必要になってくるのが志望動機をまとめた志望理由書です。志望理由書は自由に書くのではなく、まとめるために意識しなければならないポイントが3つあります。

  • 将来どのようにして社会貢献をしていきたいか
  • 自分が社会貢献していきたい分野について、どのような問題意識があるか
  • 進学先でどのようなことを学んでいきたいか

これら3つのポイントを自分の経験や進学先の大学での学びと合わせて、論理的に書いていく必要があります。大学側は、大学での学びを通して社会でどう活躍できるのか、ビジョンを持って中長期的に学び続けることのできる学生を求めています。この3つの点をまずは洗い出させ、面談や添削などで掘り下げながら、より納得度の高い志望理由書を完成させていきましょう。

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(まとめ)なぜ、あの生徒の志望理由書は通らないのか?志望理由書の作成の指導ポイント

総合型選抜の対策は短期間でできるものではありません。志望校の学部のことをよく調べ、日々の学校生活の中で進路を意識しながら計画的な活動をしなければなりません。いざ対策をするときに焦らなくていいように、日頃からポイントを意識しながら情報収集や学校生活を送れるよう声掛けを行うことが重要です。先生方が生徒一人ひとりにつきっきりで指導するのは難しいので、押さえるべきポイントはきちんと生徒に伝えて、それをまずは記録し、整理させることからはじめて、都度フィードバックを返していくと、より負担を減らしながら一人一人の進路実現に向けたサポートができるようになります。
NOLTYスコラ 探究プログラム 進路編では、これらすべてのポイントを押さえた内容になっており、授業内で進めていくだけで最終的に志望理由書の完成まで導きます。指導のポイントなども記載された指導書も付随しているため、安心して授業を進めることができます。生徒一人一人の多様な進路実現に向けて、NOLTYスコラ 探究プログラム 進路編を活用してみてはいかがでしょうか。

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