組織や個人として誰もが達成したい目標を持っていると思います。しかし、なかなか目標を達成するのは難しいと感じていませんか?
実は、目標を達成するのに手帳が役立ちます。小さなタスクやTODO、スケジュール管理をすれば、実現につながるでしょう。
この記事では、目標達成に手帳をおすすめする理由と、メリット・書き方のコツなどについて解説しています。役に立つ内容を記載しているため、ぜひ参考にしてください。
目次
目標達成に手帳がおすすめな理由
目標達成に手帳がおすすめな理由は以下の3つです。
●やるべきことが明確になる
●目標までの期限が管理しやすくなる
●モチベーションがアップする
それぞれの理由について解説します。
●やるべきことが明確になる
手帳を活用するとやるべきことが明確になり、目標を達成しやすくなります。
具体的な目標を立てて達成するには何が必要かを考えて手帳に記載すると、何をすべきなのかがわかりやすいです。
例えば、営業マンなら1ヶ月でいくら売り上げる、学生ならテストで何点以上を取るといった目標を立てましょう。次に、具体的な行動・タスクに分解して取り組むと目標を達成しやすくなるでしょう。
●目標までの期限が管理しやすくなる
いつまでに何を達成するか目標を立てて、期限を管理しやすくなるのも手帳を使うメリットです。
頭で考えていると「いつまでに何が必要か」「何が終わっている必要があるか」がわかりにくいです。しかし、手帳を活用すれば期限やTODOリスト、ステップに分けてタスクの整理ができるため、管理しやすくなります。
●モチベーションがアップする
手帳を使うとモチベーションがアップする効果もあります。目標を立てて達成しようとするか、漠然と目標を持っているかで意識はかなり変わってくるでしょう。
手帳で言語化すると、目標自体が明確になりモチベーションを保ちやすくなります。
また、手帳に書き込んで管理すれば「今まで何を実行してどんな結果だったか」がひと目でわかります。小さい目標を少しずつ達成し、自分の成長が見えるため、良い方法といえるでしょう。
目標達成におすすめの手帳のタイプ
目標達成におすすめの手帳のタイプは以下の3つです。
●ブロックタイプ
●バーチカルタイプ
●ガントチャートタイプ
それぞれの特徴や書き方の例を紹介します。これから手帳を選ぶ方は、ぜひ参考にしてください。
●ブロックタイプ
・カレンダーのようになっていて見やすい
・1週間や1ヶ月のスケジューリング、目標立てがしやすい
●バーチカルタイプ
・時間の流れが縦になっていて直感的にわかりやすい
・日ごとの綿密なスケジューリングや目標管理がしやすい
●ガントチャートタイプ
・プロジェクトごとのスケジューリングや進捗管理がしやすい
・大きな目標に対する細分化された小さな目標を管理するのにも便利
手帳に書く目標の立て方のコツ
ここでは、手帳に書く目標の立て方のコツやポイントを解説します。
●SMARTの法則
●WOOPの法則
●マンダラチャート
いくつかポイントはありますが、この記事では3つの考え方・方法を紹介します。
●SMARTの法則
SMART(スマート)の法則は、5つの単語の頭文字を取ったものです。この単語に当てはめて目標を決めて物事に取り組むと、目標を達成しやすくなります。
名称 |
説明 |
Specific |
具体的な数値で目標を設定して、わかりやすくする。 |
Measurable |
目標の進捗や成果を測定・計測できるようにする。 |
Achievable |
実現可能な目標を設定する。 |
Relevant |
目標が関連性や重要性を持ち、組織や個人の目的に沿っている。 |
Time-bound |
目標達成までの期間を設定して明確にする。 |
まず、具体的な数値での目標設定が大事です。1ヶ月で売上100万円、テストで80点以上取るなどの目標を定めましょう。
そして、実行中の進捗を測定・計測できるようにしてください。参考書を1冊終わらせるのに、1日10ページ進めるなどの例が挙げられます。
目標が高すぎるとモチベーションの維持が難しくなるため、実現可能な目標に設定するのも重要です。ステップを踏むように120%ずつ成長するような現実的な計画にしましょう。
また、目標が組織や個人の目的に沿っているかどうかも確認しましょう。会社の売上を上げる営業マンの場合は「自社への貢献」と「管理職に昇進して給与がアップする」という組織・個人の両方のメリットがあります。
最後に、目標達成までの期間を設定しましょう。期限を決めずに物事に取り組むと、ダラダラしてしまい、達成できずに終わってしまう可能性があります。なんとなく取り組むのではなく、目標達成をしようというマインドで進めるには明確な期限の設定が有効です。
●WOOPの法則
WOOP(ウープ)の法則も、SMARTの法則のような方法論です。同じように頭文字を取ってつけられています。
名称 |
説明 |
Wish |
達成したい目標を願望として表現する。 |
Outcome |
目標達成によって得られる結果。 |
Obstacle |
目標達成の際に立ちはだかる障害や困難。 |
Plan |
目標達成のための具体的な計画や手順。 |
まず、自分が達成したい目標を立てます。次に目標を達成したあと、どんな結果になるか記入しましょう。
続けて、目標達成する際に大変なハードルや懸念などを書き込み、最後にそのハードル・懸念・リスクを考慮した計画を作成します。
WOOPの法則に基づいて計画を立てて実行すると、目標を達成しやすくなります。手帳ととても相性のよい法則です。ぜひWOOPの法則も活用してみましょう。
●マンダラチャート
マンダラチャートは、メジャーリーガーの大谷翔平選手が高校生の頃に使用していた有名な手法です。
真ん中に達成したい具体的な目標・ゴールを記入して、まわりの8マスに目標を達成するために必要な内容を書きます。外の大きなマスでも同じように実施しましょう。
そうすると、2段階・3段階で要素が分解されて目標を達成しやすくなります。この方法を使ったあとに、何を手帳で取り組んでいくのかリスト化をするのがおすすめです。
手帳を活用しても目標達成できない理由・注意点
手帳を活用しても目標達成ができない理由や注意点を以下3つ挙げます。
●目標を立てたあとに振り返りや変更をしない
●目標を強く意識して行動しない
●細かいタスクとして書き込めていない
それぞれの項目を確認して、間違った使い方をしないように気をつけましょう。
●目標を立てたあとに振り返りや変更をしない
目標を立てたあとに振り返りや変更しないのが目標を達成できない理由の1つです。立てた計画通りに物事を進められるケースはほとんどありません。
そのため、何かを実施したら結果を常に振り返りましょう。例えば、1週間や1ヶ月ごとに何がどの程度できたかをチェックするのが大事です。
また、振り返り後に計画を改めましょう。「どこを修正すれば目標を達成できるのか」を考えるのが重要です。
●目標を強く意識して行動しない
目標を強く意識して行動しないのも失敗するパターンです。立てた目標については常に考えましょう。忙しくても忘れないように手帳に書いて、意識して行動するのが大切です。
目標達成に近づいてるとわかると自分のモチベーションも上がります。手帳でタスクを確認するのはもちろん、最終目標を毎日眺めるように習慣づけましょう。
●細かいタスクとして書き込めていない
手帳を活用してもなかなか目標を達成できない方は、必要なタスクを細かく分解できていない可能性があります。毎日の小さなタスクの積み重ねが、大きな目標の達成につながります。
改善するコツは、自分の行動で変えられる範囲の目標の数値化です。例えば、月末までに80枚の書類を終わらせる必要がある場合は、20営業日で割って1日あたり4枚、余裕を持って5枚ずつ処理するなどの工夫で乗り切れます。
手帳を活用すると目標達成しやすくなる
目標の大きさは個人や組織によってさまざまです。どんな目標でも達成したいなら手帳を有効活用しましょう。
手帳は進捗確認やモチベーションアップ、目標達成の意識づけに効果的です。TODOリストをメモしたり、スケジュール帳として見たりするだけではなく、期限を管理して振り返ったうえで手帳を活用しましょう。