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NOLTYスコラ プログラムの導入事例

NOLTYスコラ プログラム

導入校の事例をご紹介します。

看護師を目指す生徒に、スケジュール・タスク管理の選択肢としてのスコラ手帳
取材日 : 2025.06.10
  • 高等学校
埼玉県立常盤高等学校 様

看護師を目指す生徒に、スケジュール・タスク管理の選択肢としてのスコラ手帳

導入いただいた手帳
NOLTYスコラ ライト
導入の目的
自分に合ったスケジュール管理方法を身につける
都道府県 埼玉県
学校概要 公立/高等学校

生徒の声

◆高校3年生 Mさん(任意での手帳購入)

普段どのようにスコラ手帳を使っていますか

提出物の締め切りや予定など、学校のことを中心にスコラ手帳に書いています。 月間ページには、用事ごとに色分けして一目で予定がわかるよう工夫しています。 週間ページには、その日にやったことや時間割を細かく書き込んでいます。また、「今日は看護の実習があったから、午後はノートまとめをしよう」など、予定を考えて書きます。終わったらペンで線を引き、やらなければならないことをメモして管理しています。

▲月間ページ
▲週間ページ

スコラ手帳を本格的に使い始めたきっかけはありますか?

先生に紹介してもらい、学校を通してスコラ手帳を購入しました。月間ページ(マンスリー)だけでなく、週間ページ(バーチカル)で詳しく予定を書けるところが気に入っています。スケジュール管理がしやすくなることで、自分の空いている時間がひと目で分かり、どの時間をどう使うかを計画できるのが便利です。例えば、学校の予定とその前後の空き時間を見て「この時間は勉強しよう」と決めるなど、有効に時間を活用できるようになりました。

スコラ手帳を使う前と後ではどのような変化がありましたか?

手帳を使っていなかった時は、予定や課題など、全部頭の中だけでなんとかしようとしていました。スマホも使ってはいましたが、計画的にというよりは、こなすだけになりがちでした。スコラ手帳を使うようになってからは、「明日はこれがあるから、事前に準備しておこう」、「来週に大事な予定があるから、今週は予習しておこう」など、少し先のことを見通して計画的に動けるようになりました。授業の復習や予習も、時間を見つけて手帳に書き込むことで、やるべきことを整理しやすくなったと感じます。

またスコラ手帳を書くようになってから、成績が上がりました。自分で勉強の計画も立てるようになり、先生も一緒にサポートしてくれたので、始めは面倒くさいと思っていた手帳も、続けるうちに成果が出るようになりました。スケジュールをきちんと管理することがどれだけ大事か、実感できました。

スマホではなくなぜ紙の手帳でスケジュール管理をするのが良いと思いますか?

スマホはいつも持ち歩いていて便利ですが、SNSやYouTubeなど他の誘惑が多いので、つい予定を確認する以外のことも見てしまいがちです。手帳の方が、目的をしっかり持って見ることができ、計画を立てたり振り返ったりしやすいと感じています。最初は黒ペン一本で文字だけで書いていましたが、今はシールでデコレーションしたり、カラーペンを使ってかわいく書いたりしています。見返した時に思い出としても残るし、やる気も上がって、大切な高校生活の思い出にもなるかなと思っています。

周りの友達に手帳活用のアドバイスをするとすればどんな声掛けをしますか?

まずは実際に手帳を買ってみてほしいです。「スマホやタブレットでも管理できるよ」と言う人もいると思うのですが、私は手帳を使うことで実際に成績も上がったし、「やってよかった!」と本当に思っています。計画を立てて成績が上がったことで、スコラ手帳を書くことで「他にどんなことに活かせるかな?」と、さらに考えるきっかけにもなりました。

また、手帳でスケジュール管理をすることは、時間管理や遅刻防止といった、社会で大切な基礎的なルールを自然に身につけられるとも思います。手帳を使うことがいろいろな面で自分の成長につながるので、ぜひ挑戦してみてほしいです。

◆専攻科1年生Mさん、Sさん(学年購入)

初めてスコラ手帳を手にしたときの印象を教えてください。

Mさん: 高校で初めて手帳が配られて、最初はどう使えばいいのか悩みましたが、NOLTYプランナーズの方による使い方ガイダンスがあり、色々な書き方のイメージが膨らみました。

Sさん: もともと予定を書いて行動することがあまりなかったのですが、手帳だと時間割や持ち物をわかりやすく書けるので、忘れ物が減らせるのがいいなと思って使い始めました。

スケジュール管理はスマホとスコラ手帳で使い分けていますか?

Mさん: 高校2年生からHRでスマホが使えるようになりました。私は週間ページの部分はあまり使わなくなってしまいましたが、月間ページをよく活用しています。やるべきことはスマホにメモし、先の予定や全体を見たいときはスコラ手帳の月間ページを見ています。

Sさん: 私もスマホでメモをとることは多いですが、講義で持ち物や課題を言われたときはスコラ手帳に書き込んでいます。

どのように予定やメモを管理していますか?

Mさん: 学校のスケジュールやプライベートの用事を月間ページに書き出しています。部活もしているので、フリーページには部活の話し合いの内容を書きつつ、月間予定も確認しています。行事や自分の予定、部活のことなどを色分けして一目見て分かるようにしています。先輩の使い方も真似して参考にしました。見返してみると、忙しかった時期もあったなと思い出になります。

▲Mさんのスコラ手帳

Sさん: 私は週間ページをメインで使っています。時間割と持ち物、メモ欄をよく書いていて、今週やるべき課題を昼休みなど空いた時にメモしています。 またスタンプを使ったり、推しの誕生日を書き込んだり、手帳を使うことで気分が上がるような工夫をしています。課題で大変なときでも励まされるようなことを書いています。

▲Sさんのスコラ手帳

スコラ手帳を使って得られた変化・成長はありますか?

Mさん: 先を見通す力が身についたと思います。期限までにやらなければならないことを整理できるようになり、今では月の予定が立っていないと不安になるようになりました。

Sさん: 忘れ物が無くなりました。中学でも持ち物をノートに書いていましたが、手帳の方が詳しく、スペースも広いので、忘れ物をせずに毎日過ごせています。

スケジュール管理やメモを取るうえで、手帳とスマホの違いについてどう感じていますか?

Mさん: スマホだと「スマホが覚えてくれているから大丈夫」と思ってしまい、忘れてしまいがちです。手帳だと色分けなど工夫することで、開いて一目見ただけで、すぐ予定が分かるのが良さだと思います。

また先生に報告や相談をするとき、教室以外だとスマホが禁止なので、手帳を見ながら話せるのが便利です。先生からのアドバイスもすぐ書き込めますし、社会に出て目上の方と話す時も手帳を使う習慣が役立つと思います。

Sさん: スマホで文字を打つより、手帳に書いた方が速いし、メモも消えずに残せるので便利です。それに、スマホを長く見ていると目が疲れるので、できるだけ紙に書いて見るようにしています。

学びみらいPASS(※1)の診断結果を見て、強みシール(※2)を手帳に貼っていますね。

Mさん: 学びみらいパスの結果を見て、自分の強みや力を入れたいことを手帳の1ページ目に貼っています。いつでも目に入るので良いなと思っています。

Sさん: 私も2年生になってから貼るようになりました。ふと目に入ったときに思い返して意識するきっかけになっています。

(※1)河合塾が提供する「学びみらいパス」とは、「未来を切り拓く力」の現状を把握し、目標設定から実践、振り返りまでを確立できるアセスメントテストです。非認知能力をはじめ、これまで見えなった力や、できるようになることの可視化を通じ、主体的な学習者を育てます。同時に、生徒への見方を深め、多面的な指導を実現させると共に、学校運営の評価と改善のための定量的な指標としても活用できます。

(※2) 学びみらいPASSの生徒向け解説会で理解した「自分の強み」や「手に入れたいチカラ」について、今後の学校生活の中で日々意識できるように、スコラ手帳に貼って見返せるように作られたのが『強みシール』です。NOLTYスコラ プログラム(スコラ手帳)と学びみらいPASSの両方を採用すると、解説会の中でこの強みシールを使うことができます。

スコラ手帳を使うことで身につけたい力や、目標はありますか?

Mさん: メモをとる力をつけたいです。実習の時など情報が多いと、今何をすべきか分からなくなるので、メモの習慣をつけていきたいです。

Sさん: 私も、メモを取って先を見通す力を身につけたいです。先生の大事な話も聞き逃さずにメモする力をつけたいです。

先生の声

◆1学年主任  T先生

現在、スケジュール管理は生徒によって手帳派とスマホ派に分かれています。学校はあくまできっかけを与える立場で、その後は生徒自身が自分に合った方法を選び、それを使うかどうかを判断してもらえれば良いと考えています。

スコラ手帳を選択肢として提示しているのは、情報の中から自分に必要なものを取捨選択してメモする力が身につき、後々役に立つと考えているからです。やはり手帳を使うことで、「ちょっとメモを取ろう」と意識が高まりますし、自己管理の練習にもなると考えています。学生のうちからスケジュールやタスクを自分で把握し管理する癖をつけることは、将来社会に出た時にも役立つはずです。

今はスマホやパソコンも便利ですが、今後も紙の良さはなくならないと思います。うまくデジタルとアナログの両方を使い分けていくのが理想だと考えています。

◆2学年主任 K先生

すべての生徒がうまく紙の手帳を活用できているわけではありません。特にスマホ世代の今、デジタルツールの便利さに惹かれるのも自然な流れです。「スケジュール管理だけならデジタルの方が手軽」という生徒もいます。

とはいえ、「目標を持って週ごとの予定に落とし込んだり、優先順位や提出日に合わせて逆算して計画を立てる」という力は、どんなツールを使っても身につけておきたい力です。どちらが正解、というよりは、自分に合った方法を見つけて継続し、自分自身の行動管理やキャリアデザインにつなげていくことが大切だと考えています。

◆3学年主任 O先生

今年度はテストごと・科目ごとに学習の進み具合や成果をレーダーチャートで可視化する取組を行いました。振り返りの際、スコラ手帳をうまく活用できている生徒の一人は、自分のチャートが最終的に広がった(成績が上がった)ことをとても喜んでおり、「スケジュールは90点」という自己評価もしていました。

一方で、タブレットのアプリでスケジュール管理をしつつも「正確な計画の立て方」が分からないという生徒もまだ多いのが実情です。例えば、「テスト2週間前から勉強しましょう」と言われても「いつ・何を・どこでやるか」といった具体的なタイムマネジメントや逆算思考の経験が乏しいのです。そのため、テストごとの振り返りにも「次回は2週間前から頑張ります」と毎回書きながら、具体策に進みづらい傾向が見受けられます。

自主的に計画・記録ができないと、そもそも学校生活自体が難しくなるケースもあります。学校の特性上、スケジュール管理ができなければ、単位や進級に直結するため、先を見通して計画し、自分で優先順位をつけて進めることは必須です。大切なのは「自分が今どれくらいできるか」を知り、「どうしたら少しずつ成長できるか」を考え続けることだと感じています。

これからも、自身の行動や成果を可視化し、手帳や記録ツールを通して「自分で決めて、自分で確かめ、少しずつでも前進する」経験をサポートしていきたいと考えています。

◆M先生

キャリアビジョン形成を支える「学びみらいパス」

3年生の精神看護の授業では、「キャリアビジョンを描く」というテーマに継続して取り組んでいます。その一環として「学びみらいパス」を導入し、客観的な指標として生徒の成長を可視化し、それをもとに振り返り活動も行っています。

「学びみらいパス」の結果の振り返りは年に3回、4月・10月(前期終了時)・学年末にとっています。そのたびに、生徒には「何を頑張りたいか」「自分の課題は何か」「次にどうしたいか」などを、200字ほどの文章で書いてもらっています。学びみらいパスの結果から“伸びてきた力”や“もう少し伸ばしたい力”、“その力を伸ばすために自分が具体的に何をするのか”を言葉にすることで、客観的に自分を見つめ、行動に落とし込める生徒が増えてきました。

近年、どの業界でも就職活動の時期が早まっています。看護の場合も例外ではなく、高校卒業後すぐに専攻科1年生になると、就職活動が始まるのが現状です。高校3年生は来年の夏前には「どの病院で働きたいか」「何をしたいか」を考え始めねばなりません。高校時代は「夢としての看護師」ですが、徐々に「どんな看護師としてどこで働きたいのか」を自分で情報収集した上で、選択していく必要があります。その上で学びみらいPASSが自己分析をするツールになってくれればと思います。

株式会社NOLTYプランナーズ