先生の声
導入の目的・運用方法
生徒たちには計画を立てることや自己管理力(提出物や課題の管理など)を身につけ、自主自立を目指すためのツールとしてスコラ手帳を導入しました。中学1年生のときは、RT(リフレクションタイム)の時間に、その日の授業の振り返りと、放課後の予定の記入を週4回実施。予定を立てたり振り返りをしたりすること、メモを取ることを習慣化していくために、1週間の振り返りや提出物・持ち物・宿題なども記入させていました。
RTの時間は15~20分程度あり、5分程度で記入をして、1分くらいでスコログにアップします。現在は中学2年生になり、RTの時間がなくなりましたが、1年生から続けてきているため生徒たちは記入やスコログへのアップに慣れているので、どこかで5分ほど時間をとって継続していきたいと思っています。
スコログにより、いろいろな制約から解放された
中学生ということもあり、主にスコログは手帳提出機能を使っています。スコログを活用することで何よりよかったことは、回収・返却の自由度が上がったことです。手帳を回収・返却する必要がなくなり、自分の空いている時間でコメントでき、時間の制約から解放されました。また、生徒が丁寧に書いている手帳に手書きでコメントを書く際は「間違ってはいけない」というプレッシャーがありましたが、スコログを活用することによりそうした心理的負担から解放されました。コメントの量も手書きよりも増えましたし、コメントの質(内容)に時間をかけることができるようになりましたね。定型文の登録ができるので、効率的にコメントもできます。実際スコログを利用したことで、それまでの負担が体感で半分になったと思います。
面談日の朝は、どんなことを生徒と話すかいろいろな資料に目を通しますが、スコログに手帳のデータがあるので、手帳も事前確認することができるようになりました。とくに保護者同席の面談では、直近の家庭での出来事を手帳の情報をもとにアイスブレイクとして話すことで本題への流れがスムーズになります。
導入して実感している“生徒の成長”
学校でのさまざまな取り組みを通して生徒たちのレベルが上がっていることは前提にありますが、提出物などの状況に関してはとくに改善してきていて、忘れたり、提出が遅れたりということは少なくなってきたと感じます。
また、デジタルよりも紙の方が書きやすく、あとで手元に残る感じがあるところが紙の良さであり、生徒たちは今使っている手帳を持っていて、これから先見返したときに日記として当時の気持ちや、これくらいやったという積み重ねが目に見えることで、自信に繋がります。これはデジタルより紙の方が実感しやすいのではないかと思います。そうした手帳の良さは活かしつつ、スコログがあることでデジタルの良さを活かした伴走ができるのはスコラならではの良さではないかと思います。