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NOLTYスコラ プログラムの導入事例

NOLTYスコラ プログラム

導入校の事例をご紹介します。

先輩が後輩に伝えるスコラ手帳を利用した小中一貫教育の取り組み
取材日 : 2022.11.28
  • 中学校
吉川市立吉川中学校 様

先輩が後輩に伝えるスコラ手帳を利用した小中一貫教育の取り組み

導入の目的
・自己管理
都道府県 埼玉県
学校概要 公立/中学校

スコラ手帳の使い方をレクチャー 小中一貫教育の取り組み

吉川市立吉川中学校では、小中一貫教育の取り組みの一つとして、生徒が市内の小学校を訪問し、小学校の先生の補助や、「中学校生活について」をテーマに授業を行いました。
この取り組みは2021年から実施されており、2年目となる今回は、1年生の生徒が小学校を訪問しました。

小学6年生のクラスでは、4月から新中学1年生としてスコラ手帳を使い始める後輩たちに、中学生の代表生徒が手帳の使い方をレクチャーしました。生徒たちは、校内手帳甲子園のプレゼンで使用したスライドを活用したり、記入例を黒板に書いたりなど、さまざまな工夫を凝らして授業を行いました。部活動や日々の勉強など、小学生の頃とは違う中学生ならではの生活を、自らの経験を踏まえて伝えました。

生徒の声

表紙は美術の時間に描いたそう。
テーマは「1年間で頑張りたいこと」

校内手帳甲子園で自分の手帳の使い方を見直す

今回6年生に向けて行ったスコラ手帳の使い方の授業は、校内手帳甲子園で発表した内容をアレンジして行いました。
校内手帳甲子園では、他の人の発表を聞くことで、自分ではやったことがないような使い方を知ることができて興味深かったです。計画性を磨き上げてくれるような使い方はとても参考になったし、これまでの自分の手帳の良いところや改善点も見つかったので、これを参考にして自分の手帳をもっと磨きたいと思いました。

予実線と色分けでわかりやすく

スコラ手帳は小学6年生の12月頃から書いています。
最初は書き方がよくわからなかったので絵を描いたりしていて、手帳を使いこなしているという感じではなかったです。まずは色を塗るところから始め、時間割などを毎日書いていくうちにだんだん使えるようになってきて、今の使い方が定着したのは6年生の1月くらいでした。
予実線の使い方は、小学校の先生に教えてもらいました。予定は前日、実績はその日の夜に書いています。予実線を使うと、その日の振り返りや反省がすぐにわかっていいと思います。
文字の色分けは自分で考えてやり始めました。ピアノの練習がピンク、夕飯と起床時間が黄色、入浴が緑、寝ている時間や勉強・学校は青にしています。

いろいろな工夫ができるのが楽しい

スコラ手帳を使うようになってから、土日などの休日も「スコラ手帳を書こう」と思って机に向かっており、それが勉強をする姿勢にもつながっています。また、プリントで持ち物などの連絡事項を配られると読むだけで終わってしまいますが、スコラ手帳に書くと、「自分で書く」という動作になるので覚えやすくて、忘れ物も少なくなりました。
人によっていろいろな使い方があって、他の人がやっている使い方を試してみたり、今の使い方を進化させたりなどの工夫ができるのが、楽しくていいと思います!

非認知推進担当教員の声

スコラ手帳を導入した目的

自己管理が一番の目的です。人というものはすぐにだらけてしまって、途中で諦めてしまうこともあります。でも自己管理ができるようになれば簡単に諦めることなく、受験勉強もうまくやることができます。スコラ手帳に目標や勉強した実績を書くことで可視化されますし、「先生に見せるからちゃんと勉強もしなきゃ」と思うかもしれない。それがすごくいいなと思います。 小学校での授業で生徒たちも言っていましたが、小学校と中学校の学習はやり方が異なります。小学校は比較的受け身で、毎日宿題をやっておしまいということが多いけれども、中学生になると宿題がなかったり、小学校にはなかった定期テストがあったりする。1週間、2週間先を見越して自分で勉強しなければならず、スケジュール管理をしなければならないという点で、スコラ手帳は中学生にあっているなと思います。「期間を決めてしっかりやろう!」など、スコラ手帳の目標を書く欄をうまく使って学習を進めていけるといいですね。

「あこがれの連鎖」が生徒の主体的な行動につながる

小学校への訪問の取り組みは、昨年の中学3年生の社会科の授業で、「街づくりについて提案しよう」というテーマで、生徒たちが吉川市長にプレゼンをしたことがきっかけで始まりました。昨年は3年生の生徒たちが小学6年生に授業をしましたが、今年の1学期に、「昨年の3年生たちがやった授業はどうだった?」と1年生(昨年、中学生の授業を受けた生徒たち)に聞くと、「すごくよかった。もし自分たちもやれるならやりたい」という意見が出たので、校長先生などにお願いして今年も実施できるように進めていったという形です。 本校のグランドデザインには「あこがれの連鎖」という記載があります。今回の活動の中には「先輩たちがやったことを、また私たちもやりたい」というあこがれの連鎖があるのがいいと思います。あこがれの対象になった先輩も嬉しいし、先輩と同じことができた後輩も嬉しい。これが今後も続いていったら、生徒たちももっと嬉しいんじゃないかと思います。 せっかくの機会なので、授業の内容はスコラ手帳の説明がいいかなと思いました。昨年は私や教頭先生が、別の小学校でスコラ手帳の使い方を説明したんです。そのときに「これは生徒が説明した方がいいな」と思って。生徒の方が上手だし、実際に手帳をちゃんと使っていますから。

スコラ手帳を通して生徒の成長を感じられる

吉川中学校は開校3年目の新しい学校で、開校の段階でスコラ手帳を導入することが決まっていました。私も最初は「こんな小さい枠に生徒が書けるの?」と思い戸惑いましたが、1年経って、スコラ手帳を通じて生徒が成長した姿を見ると「また来年もやりたい」と思うようになりました。 すべての生徒がきちんと書くことができるわけではありませんが、6~7割の生徒が書ければ成功だと思いますし、スコラ手帳がなかったらこの6~7割の生徒の成長はなかったかもしれません。スコラ手帳はPDCAサイクルが回せるようにうまくできているので、使い方に則って書けている生徒は本当に素晴らしいです。ちゃんと活用できている生徒は、一生懸命目標に向かって頑張れる生徒でもありますね。 また今年の1年生は小中一貫教育の取り組みとして、小学6年生の冬からスコラ手帳を使っています。小学校の先生がしっかりと書き方を指導してくださったので、中学校に入ってからもとてもよく活用できていますね。

校内手帳甲子園の取り組み

吉川中学校の校内手帳甲子園は今年で3年目で、毎年少しずつバージョンアップしています。1年目は他校の例などの資料を見ながら試行錯誤して、自分が担当している学年だけで実施しました。 私の担当する学年では、校内手帳甲子園として授業2コマ分を使っています。1コマ目はクラス内でプレゼンテーションを行い、投票でクラスの代表者を決めます。2コマ目は学年全体で体育館に集まり、各クラスの代表者の発表を聞くという形です。学年全体の発表は、私が全体を企画して、学級委員会の生徒たちが司会などの運営をしていくという形でした。学級委員の生徒たちから他の生徒へ声を掛けたほうが意識付けにもなると思ったので、彼らに「こんなことをやるよ」と呼び掛けてもらいました。 校内手帳甲子園で生徒の発表を聞いていると、「隙間時間が見つけられるようになった」などの感想があり、手帳を通じて前向きになったり自己肯定感が高まったりしている場面を見ることができていいな、と思います。

10月に実施した校内手帳甲子園の様子
株式会社NOLTYプランナーズ