進路指導主任の声(2020年度)

学校の特長
本校は阿久根高等学校、阿久根農業高等学校、長島高等学校の3校が再編成され、2005年度に誕生した市内唯一の高等学校です。総合学科、農業科学科、食品技術科の3つの学科から構成されており、総合学科は2年次よりアカデミア系列、スポーツ健康科学系列、環境緑地系列、情報ビジネス系列に分かれます。生徒数が多くない分生徒と先生の距離が近く、深い対話や密なコミュニケーションに繋がっています。
NOLTYスコラ プログラム導入の経緯
本校では2018年度の2学期からNOLTYスコラ プログラムを導入しました。ポートフォリオに蓄積した情報は、進路などで活用する際に生徒自身の言葉で文章にする必要があります。スコラ手帳とポートフォリオセットは、そうした文章力のトレーニングを行いながら日々の記録を蓄積できます。また、実際に使っている様子などが学校生活の中で見て取れるアナログのよさも感じています。
普段の会話の中に添える一言
スコラ手帳について生徒たちにこれといった指導は行っていません。ただし、本校は生徒と先生の距離が近く普段の様子が把握しやすいため、授業の際に手帳を持ってきているか、連絡事項を伝える際に手帳にメモを取っているかなど気になったことがあればすぐに声をかけます。また、授業中だけではなく廊下ですれ違った際も「今日も手帳を持っているね」といったように声をかけるようにしています。その他、手帳やポートフォリオノートに挟む資料はA5サイズで出力し、生徒たちが保管しやすいようにしています。
ポートフォリオノートに記録を残す
今回取材を受けた卒業生が所属していた地域探求同好会は、総合学科のアカデミア系列の生徒が主に所属しています。活動内容としては、地域に根差した課外活動や研究を行っています。今年度はウミガメが生息する近隣の海の清掃活動などにも取り組んでいます。授業だけにとどまらない探究的な活動を行うため、今年は所属している生徒たちにポートフォリオノートに記録を残すよう指導しています。
地域との連携、生徒のキャリア意識の涵養
市内の中学校へ年数回本校の生徒が出前授業に行きます。本校は様々な学科があるため、それぞれの得意分野で生徒たちが中学生に授業を行います。今年度は、市内の中学校が同じくNOLTYスコラ プログラムを導入したため、アカデミア系列の生徒は手帳の使い方を教える予定となっています。また、手帳とポートフォリオノートに記録を蓄積することで、キャリアパスポートとして転用することができると考えています。NOLTYスコラ プログラムをはじめ様々な本校での経験や学びを通して、地元に貢献できる人材に成長していってほしいと思います。