進路指導部長の声
「自主性」を育む教育
本校は、高校1クラス20名以下中学校1クラス10名以下の少人数制教育実施しており、生徒1人ひとりに丁寧な指導とフォローを行っております。そのような校風もあり、生徒は比較的おとなしい子が多いですね。また、昨年度からは従来の知識伝達のだけではなく、この先の社会の変化の中でいかに自ら考えて行動できるかといった「自主性」を育む教育に力をいれています。その一つであるNOLTYスコラ プログラムについては、手帳を通したスケジューリングの過程で自分を律する力や自主自立に繋がるライフスタイルの確立を身につけてほしいと思い導入しています。
現在本校で実施している学校改革の中で校内のICT化が進んでおりますが、生徒一人ひとりの自主自立に向けアナログの手帳と併用して取り組んでいくことは教員内での共通認識を形成することができていると感じております。昨今、推薦入試など総合型選抜の割合が増加する中で小論文など「書く作業」はとても重要な力になっています。手帳やポートフォリオノートを通して自分の考えを書いたりまとめたりすることを日々積み重ねていくことの重要性を感じています。また、デジタルの前段階としてアナログ媒体を使用して思考したものを、デジタルに情報を移行していくように指導しています。そもそも、デジタルとアナログはフィールドが違うものであり、この先どんなにデジタル化が進んでもアナログ媒体は違うものとして残っていくと個人的には思っています(笑)ただ、一番難しいのは全ての先生方にこのフィールドの違いを理解してもらうことではないでしょうか。そのような点も含めて、新しい取り組みには反対意見はつきものです。その際に心がけていることとしては、先生1人ひとりに声をかけることで、誤解のないように進められるように心がけています。また、1人では限界もあるので外部の業者の方に協力を仰ぎながら先生方を巻き込んでいくようにしているのも工夫の一つですね。