先生の声

手帳=教科横断
ルール化すると先生方の業務が増えるので、スコラ手帳を回収するなどのルールは決めていません。また、NOLTYスコラ プログラムを導入してやりたいことはそこではありません。むしろ、スコラ手帳を生徒が持ってとにかく何でもいいから書いてみることが大切であり、生徒自身が自分で便利さに気づくためにはルールなどはないほうがよいと思っています。
周囲の先生方を巻き込んでいくためには、生徒が主語になって何か変化や結果がついてこないと難しいこともあると思います。生徒を主語にすると、どうしてもすぐに結果が出にくい。その分、最初はしんどいことも多いと思いますが、必ず結果がついてくると私は確信を持っているためNOLTYスコラ プログラムを導入しています。特に生徒が成長するのは、学校現場以外での活動ですね。どんどん成長する仲間を見て、周りもその雰囲気に巻き込まれていきます。だからこそ、先生方には1年という短いスパンではなく、6年のスパンでNOLTYスコラ プログラムについて考えて欲しいと伝えています。
ポートフォリオでいうと、スコラ手帳はネタ帳です。実行の記録や振り返りの記録がeポートフォリオだとすると、そういったものを作成したことがない生徒にとってはその前段階としてネタ帳が必要になります。恐らく、先週のことでもすぐに忘れてしまうので、手帳にその場で5分その時の感情なども含めて一緒に書かせることが大切だと思っています。
「書ける」「計画が立てられる」「振り返ることができる」ものであれば、正直ツールは何でもよいと思っています。ただ、自分の使い方を他人に伝えることができる“手帳甲子園”は、NOLTYにしかないものです。そして、書いて、まとめて、発表するということは、これからの探究学習に繋がってきます。手帳はもともと教科横断なものなので、新しい学習指導要領には必要になるものだと私は思っています。