能率手帳スコラの導入から活用まで
能率手帳スコラの導入のきっかけについてお聞かせください。
(学年主任 網敷 俊志 先生)
本校は文部科学省からスーパーサイエンスハイスクールという指定をされており、今年から2期目の5年間が始まりました。
その中で教育指導のひとつとして「生徒に学習記録を残させる」活動を取り入れ、能率手帳スコラを導入させて頂きました。
能率手帳スコラを配付した時の生徒達の反応はいかがでしたか?
(学年主任 網敷 俊志 先生)
本校では中学1年生に「家庭学習の記録」というものをつけさせていて、毎週A4版の紙1枚に1週間の学習状況を記録して、提出させるという指導をしていました。
能率手帳スコラの利用を開始した際にも、従来の「家庭学習の記録」と手帳があわさった形、というイメージで活用しており、従来の指導とそれほど違和感が無く、使用しているように思われました。
生徒達は能率手帳スコラをスムーズに活用できたでしょうか?
(学年主任 網敷 俊志 先生)
「家庭学習の記録」の前例があるため、ある程度の部分では使いこなせるだろう、と想像しておりました。
しかし、実際使用させてみたところ、教員の予想を超えて、巻末のメモ欄などまで上手に使っていました。
中学1年生でも十分に使いこなせるのではないかと思いますね。
保護者の欄の使用方法に関する意図をお聞かせください
(学年主任 網敷 俊志 先生)
家庭で学習している状況を教員が出来る限り把握するように、「家庭学習の記録」にも“保護者のコメント記入欄”がありました。
スコラ上でも、“保護者のコメント記入欄”に対応するものを記してもらおうと、入学当初に担任から保護者の皆様へコメントの記入をお願いしました。これについても協力をしていただけているのではないかと思います。
保護者の方々の反応はいかがでしょうか?
(学年主任 網敷 俊志 先生)
保護者によって反応には差があり、判子だけを押す保護者もいらっしゃれば、熱心に記入して頂ける保護者もたくさんいらっしゃいます。
そういった保護者のお子さんの方が、意欲的に学習をしている傾向がありますね。
生徒の学習状況が把握できるとともに、保護者の方々と教員との距離感を掴めるという点でも活用しています。
保護者と教員との距離感を掴むことで指導方法にも影響が出るのでしょうか?
(学年主任 網敷 俊志 先生)
保護者の方々との面談、PTAの集まりなど、通常は、年に多くても5から6回しか、教員と保護者が顔を合わせる機会はありません。
そこで、毎週手帳を通してやり取りすると、保護者の方々の意見・考え方が教員側に伝わるとともに、教員側の考えもお伝えできるので、コネクションを多くする、といった点でとても有効なのではないかと思います。
保護者とのコミュニケーションを活発にするのに役立っているのですね。
(学年主任 網敷 俊志 先生)
そうですね。記録が残るというのが重要ですし。また教員も、過去に保護者が指摘していた点を振り返るということができるため、1冊で把握ができるという点はとてもありがたく思っています。
2年生、3年生の教員の方々の反応はいかがでしょうか?
(学年主任 網敷 俊志 先生)
希望者だけではありますが2年生、3年生に進級しても能率手帳スコラを使用する生徒がおります。
高校3年生の主任や担任からは、受験時にスコラが非常に有効に活用できる、と聞いており、いろいろな場面でも生徒に伝えてもらっておりますので、少しずつですが意欲的な生徒達が増えてきているのではないかと思いますね。
今後、能率手帳スコラを活用する上での指導方法などありましたらお聞かせください。
(学年主任 網敷 俊志 先生)
教育業界ではポートフォリオと呼ばれる、記録を残しリスト化するという考え方があります。
手帳の中にリストがあることで、そのリストから当時はこのような学習をした、このプリントを使用した、といったことを振り返ることができます。
そのような意味で、手帳を6年間の教育の中で6冊揃え、いつ自分がどのように学習したかという、学習歴が残れば、一番良い活用法なのではないかと思い、すすめています。
今後、能率手帳スコラを生徒達にどのように活用してもらいたいでしょうか?
(学年主任 網敷 俊志 先生)
デジタル化されている世の中なのですが、紙に書いて留めるというのが、学習の上で非常に重要ではと考えておりますので、やはりこう言った紙媒体はずっと残してもらいたいと思いますね。
手帳は教員として積極的に活用し、生徒達に使ってもらいたいと思います。