みなさん、こんにちは!
現場の先生方の実践を紹介する連載「プロジェクトE」。第4回は、成城学園高等学校の青柳圭子先生にお話を伺いました。
青柳先生の略歴
- 国語科教員としてキャリアを開始。担任・国語科主任を歴任
- 2009年~ 広報主任として学校PR業務に従事
- 2013~2016年 総務部長/2017~2019年 再び広報主任/2020~2023年 入試広報部長
- 成城学園 中期事業計画委員・教育評価委員を兼務
- 2022年~ 成城大学にて教職課程を担当
この歩みを支えてきたのは、「子どものために、学校のために」という一貫した姿勢。そして、どんな役割でも大切にしてきた“共感”の力でした。
教職キャリアの出発点と広がり
青柳先生は国語科教員として教壇に立ち、担任や主任を経験。やがて学校全体を見渡す立場へと広がっていきます。
「最初は無我夢中でした。でも、“子どものために”という思いだけは、どんな立場でも変わらなかったんです。」
その思いを軸に、広報、総務、入試と多様な分野で力を発揮。現在は再び担任を務めつつ、大学でも教職課程の指導に携わっています。
保護者との信頼関係に必要なのは“想いの共有”
キャリアを通して青柳先生が大切にしてきたのは、保護者との信頼づくりでした。
「子どもが家でこぼした小さなひと言を、不安に感じる保護者も多いんです。“子どもが大切だ”という気持ちを、先生と保護者で共有することが、何より大切だと思っています。」
先生ご自身も子育てと教員の仕事を両立されてきたご経験から、保護者の立場に寄り添い、その気持ちに共感しながら対応されてきたそうです。教員としてだけでなく、一人の親としての視点も、保護者との関係づくりに深みをもたらしています。
若い先生たちに伝えたいこと
「キャリアに縛られるより、“目の前の生徒の成長”に目を向けてほしい。」
役職や立場にとらわれず、日々の実践を大切にすることが、結果としてキャリアを切り拓く――。青柳先生は、講演や執筆、ティーチング・ポートフォリオの講師などを通じて、教育界全体への発信にも挑戦されています。
“教員キャリア”は、自分らしく育てていくもの
広報も、担任も、管理職も、すべては「子どものために動く」ための手段。
女性が部長職に就くことが珍しかった時代から、信念を持って実践を重ねてきた青柳先生。現場とマネジメント両面の経験から、今の教育課題にも真摯に向き合い続けています。
「役職を目指す必要はありません。自分なりに実践を重ねていけば、自然に次の一歩が見えてくると思います。」
これからの挑戦
今後はこれまでの経験をさらに広く発信すべく、講演や執筆活動を予定。
この夏からはティーチング・ポートフォリオの講師としても新たな一歩を踏み出されます。学校という枠を越え、教育に関わる人々と知見を分かち合うことが、次なるステージとなります。
コミュニティのみなさまへ
「自分もこんな風に頑張ってみたい」「勇気づけられた」——そんな感想がありましたら、ぜひコメント欄でお聞かせください!
リンク集(参考)
取材の中で青柳先生が影響を受けたと語られたイベントやセミナー情報を紹介します。
東京大学 総合教育研究センター「インタラクティブ・ティーチング」
https://www.he.u-tokyo.ac.jp/activities/interactive-teaching/
公益財団法人 電通育英会「リーダー育英塾」
https://www.dentsu-ikueikai.or.jp/ikueizyuku/about_ikueizyuku/
取材あとがき
青柳先生のキャリアには、ふたつの軸がありました。
ひとつは「子どものために行動すること」。もうひとつは、「与えられた役割に実直に向き合い、自ら学び続ける姿勢」。
どんな役職でもいきいきと語られるその姿に、取材チームも大きなエネルギーをもらいました。
この記事が、キャリアを考える先生方の背中をそっと押す一歩となれば幸いです。


