
2027年春入学者の大学入試では、総合型選抜や学校推薦型選抜(年内入試)において、原則として面接が必須となりました。文部科学省は年内入試が一部で「一般選抜の早期化」に近づいている状況を踏まえ、総合型・推薦型選抜本来の趣旨である「学力試験だけでは測れない力を丁寧に評価する選抜」への立ち返りを各大学にもとめています。受験生にとっては今後、志望理由書や活動実績の整理に加え、面接で自分の考えを伝える力が、これまで以上に重要になるといえるでしょう。
では、学校現場ではその面接対策は十分にできているでしょうか。志望理由書や活動報告書の準備に力を入れる一方で、面接練習の機会や質には学校間や生徒間で差が生じている可能性があります。こうした実態を示す、見過ごせない調査結果が公表されました。
マイナビ進学総合研究所が2025年3月に発表した「総合型選抜・推薦型選抜に関する高校生の意識調査(2024年12月実施調査報告書)」※によると、学校での面接練習が「充分だった」と回答した割合は、第一志望校の合格者で8割強にのぼる一方、不合格者では7割弱にとどまっています。

さらに注目すべきは、面接練習が十分でなかったと回答した生徒の「理由」の差異です。第一志望校に合格した生徒の多くは「先生が忙しかったから」と回答したのに対し、不合格だった生徒の多くは「自分から積極的に相談できなかったから」という理由を挙げています。

この結果からは、学校現場の多忙さが面接対策の機会に影響し、それが生徒の行動にも少なからず作用している可能性がうかがえます。教員の負担軽減は、業務効率化にとどまらず、生徒が気兼ねなく相談し、十分な面接対策に取り組める環境づくりにもつながる重要な課題といえるでしょう。
そこで本記事では、志望理由書作成のサポートを効率化し、面接対策の時間を生み出す方法として、AIツール「副担任mirAI」を活用した新しい進路指導のあり方をご紹介します。
目次
大学入試の面接対策は「量と質」の両方が合否を分ける
●合否を分けた「臨機応変さ」と「多角的な視点」
同調査の自由記述からは、合格者と不合格者で、面接対策の中身にも明確な違いが見られます。 合格者には、「担任だけでなく、普段あまり関わりのない先生や複数の先生に練習をお願いし、質問の幅を広げた」「学びたいことを具体的に言えるようにした」といった声が見られました。こうした準備が、本番での臨機応変な受け答えにつながったと考えられます。
一方、不合格者からは、「想定外の質問を深掘りされて対応できなかった」「もっと複数の人に練習してもらい、さまざまな質問への対応力を磨くべきだった」といった後悔の声が挙がっています。さらに、「言うことを丸暗記するのではなく、伝えたい要点を整理しておくべきだった」という反省も見られました。
これらの結果からは、面接で問われているのは、用意した文章を正確に再現する力ではなく、志望理由を自分の言葉で語れるだけの理解の深さと一貫性であることがわかります。つまり、合否を分けるのは、練習量だけでなく、多角的な問いに対応できる思考の深さと準備の質だといえるでしょう。
なぜ従来の進路指導では「面接対策」まで十分に手が回らないのか
●出願直前の「白紙」から伴走……志望理由書のゼロから添削が教員の放課後を奪う
不合格者の声からは、面接対策にかけられる時間や配分に課題があった可能性もうかがえます。 特に総合型・推薦型選抜では、生徒が自力で自己分析を深めることが難しく、出願直前の締め切り間際になっても志望理由書や活動報告書が「白紙」のまま……というケースも少なくありません。
なかでも、教員の大きな負担となっているのが、これらの書類の個別指導です。文章構成の整理や表現の修正、さらにはエピソードの掘り起こしまでを、教員がマンツーマンで「ゼロから伴走」するとなると、生徒1人あたりに膨大な時間がかかります。
結果として、若手教員や初任者の先生を中心に、日々の校務に加えて放課後遅くまで面談や添削に追われることになります。これでは、本来最も時間を割くべき「想定問答の整理」や「実践的な模擬面接」といった、面接指導まで十分に手が回らなくなるのは必然と言えるでしょう。
●複数人での模擬面接は「生徒の理解」に時間がかかる
さらに、調査が示すような「複数の教員による多角的な指導」を実践しようとしても、他クラスの教員が模擬面接を担当する場合、その生徒の志望理由や準備の進捗、これまでにどのような指導を受けてきたかを事前に十分共有できていないことも少なくありません。
そのため、限られた模擬面接の時間の中で、生徒の受け答えを確認しながら背景や考えを把握するところから始める必要が生じます。結果として、本来重点を置くべき実践的なフィードバックに、十分な時間を充てにくくなってしまいます。
志望理由書から面接対策まで一本化。「副担任mirAI」で変わる進路指導
AIとの対話で「大学と自分のやりたいこと」を紐付ける
こうした「文章指導に時間がかかること」と、「生徒の思考過程が見えにくいこと」を同時に改善する手段の一つが、AIツール「副担任mirAI」の活用です。
NOLTYスコラ副担任mirAIは、生成AIとの対話を通じて生徒自身の経験や想いを言語化し、志望理由書の作成を支援するサービです。AIが代わりに文章を書くのではなく、問いかけによって思考を深掘りし、生徒自身の言葉で書き上げます。志望理由書の質向上をと教員の指導時間を大幅に削減し、より本質的な進路指導に注力できる環境を実現します。
マイナビの調査でも、合格者は志望理由書対策として「大学と自分のやりたいことの紐付け」を重視していたことが示されています。「副担任mirAI」は、志望校のアドミッション・ポリシーへの理解も踏まえながら、生徒自身が納得感のある志望理由を組み立てていくプロセスを支援します。
そのため、教員が毎回ゼロから問いかけや整理を行わなくても、生徒はまずAIとの対話を通じて考えを深めることができます。教員は、その過程を踏まえて必要な場面で助言や添削を行えるため、限られた時間をより本質的な指導にあてやすくなります。
●AI相手だからこそ、気兼ねなく24時間いつでも思考をぶつけられる
AI活用の大きな利点は、生徒が心理的な負担を感じにくいことです。「先生が忙しそうで相談しづらい」と遠慮してしまう生徒や、対面で考えを言葉にするのが苦手な生徒でも、AI相手であれば、24時間いつでも自分のペースで考えを整理できます。
まだまとまっていないアイデアや不安も、何度でも気兼ねなく言葉にできる。こうしたやり取りの積み重ねが、生徒の自己理解を深め、相談の第一歩を後押しします。
●志望理由書を作る「思考の過程」が、そのまま大学入試の面接対策になる
生徒がAIからの問いかけに答えながら、試行錯誤を経て志望理由書を仕上げていく過程は、そのまま面接対策の土台になります。
「なぜこの分野なのか」「自分の経験とどう結びつくのか」といった問いに向き合うことで、生徒は志望理由を自分の言葉で説明できる状態に近づいていきます。
その結果、伝えたい要点を整理したうえで面接に臨めるようになり、志望理由を多角的に理解できていれば、想定外の質問を受けた場合でも、自分の言葉で落ち着いて応答しやすくなります。
●対話履歴の共有が、生徒理解と多角的な面接指導を変える
副担任mirAIは、生徒とAIのやり取りを教員用の管理画面から確認できる点にあります。教員は模擬面接の前に、生徒がどのような問いに悩み、どのようなプロセスで志望理由を整理してきたのかを短時間で把握できます。これにより、面接練習の冒頭で背景を一から聞き取る必要が減り、より実践的な指導から始めやすくなります。
さらに、この管理画面は担任だけでなく、進路指導主事や学年の教員など、複数の先生で共有して活用できます。あらかじめ生徒の思考プロセスを職員室全体で把握しておけば、初めてその生徒の面接練習を担当する教員でも、前提確認に時間を取られにくくなります。
限られた時間のなかでも、面接指導の量と質を高められる点は、大きな価値といえるでしょう。
合格可能性を高めるのは「先生との対話の時間」
年内入試で面接が原則必須となった今、高校の進路指導では、提出書類の完成度を高めるだけでなく、それを「自分の言葉で、多角的な視点から語れる状態」まで生徒を導けるかが合否の分かれ目となります。 生徒が「先生が忙しそうだから」と遠慮し、面接対策が不十分なまま本番を迎えてしまうことは、絶対に避けなければなりません。 だからこそ、教員が志望理由書の細かな文章修正(誤字脱字や構成のチェック)に追われる状態から解放され、より付加価値の高い「面接練習の伴走者」として集中できる環境を整えることが重要です。
「副担任 mirAI」のようなAIパートナーを導入することは、単なる教員の負担軽減や効率化にとどまりません。学校全体の進路指導の質を平準化し、生徒一人ひとりに寄り添う時間を生み出す、真の「働き方改革」への有効な選択肢になるはずです。
※出典:マイナビ進学総合研究所「総合型選抜・推薦型選抜に関する高校生の意識調査(2024年12月実施調査報告書)」2025年3月公表
https://souken.shingaku.mynavi.jp/research/nennainyushi/
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