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NOLTYスコラ 部活プログラムの導入事例

NOLTYスコラ 部活プログラム

導入校の事例をご紹介します。

フォーゼに書いて思考を整理し、想いを言語化
取材日 : 2024.02.27
  • 高等学校
栃木県立宇都宮南高等学校 サッカー部 様

フォーゼに書いて思考を整理し、想いを言語化

サッカー部の大きな目標
声をかけ合う
サッカー部のスローガン
文武一道
都道府県 栃木県
学校概要 公立/高等学校

栃木県立宇都宮南高等学校サッカー部は、プレーヤー31人、マネージャー2人の総勢33人の部活動です(2024年2月現在)。「文武一道」(勉強と部活動をシンクロさせ、部活動でやったことは勉強にも活用でき、勉強で頑張ったことは部活でも生きてくるという考え)のスローガンのもと、日々練習に励んでいます。

先生の声

サッカー部顧問

サッカーの技術面以外のサポートとして導入

フォーゼを導入したのは、案内チラシを見たことがきっかけでした。顧問として部活動の指導をする上で、サッカーを教えるだけではうまくいかないということは経験上わかっていて、サッカーのスキル以外のサポートも必要だと思っていたんです。例えばチームによってはトレーナーがいたり、栄養士がいたり、医療関係者がいることもありますが、それとは違う形で何かやりたいなと思っていて、そんな時にフォーゼの案内チラシを見ました。生徒たちが普段の会話の中では話しづらいことを文章にして私に伝えてくれたらという思いもあり、さらにそれを生徒自身が確認できるノートという形で残せるのが良いと思って、導入を決めました。

書き方で個性が見え、コミュニケーションもとりやすくなった

フォーゼを導入するまではまっさらなノートを使っていて、書く内容も試合のことがほとんどでしたが、フォーゼは一日ごとに枠が3つに分かれていたので、サッカーのこと、勉強のこと、生活のことの3つを書いてみようと生徒に伝えました。サッカーに関してはさらに「技術的なことを書こう」「戦術的なことを書こう」「メンタルのことを書こう」と、だんだん書く内容を変化させながら書くように伝えました。生徒たちも最初は言われたことを書いていた感じでしたが、だんだん自分の思ったことを書くようになってきて、今はノートを見ると生徒によって書いている内容がだいぶ違っています。でもそれもいいのかなと思いますね。ノートの書き方で個々の性格も見えてきます。
生徒がノートに書いたことを「こういう風に書いている子もいたぞ」と私から生徒たちに共有したりもしますし、生徒が書いた内容を私が把握していることで、生徒個人との会話がしやすくなったりしています。

思っていることを整理し、言葉にする力がついた

フォーゼを使い始めて一番変化したことは、生徒たちが話したいことを言葉にして出せるようになってきた、ということです。もともとサッカーとは関係ない、いわゆる「おしゃべり」はする子たちでしたが、いざサッカーや勉強の話といったような、かしこまった話題になると急に話せなくなってしまっていたんです。もちろん思っていることはたくさんあったと思うのですが、それが言葉になって出てこないので、サッカーとは関係のない安易な話ばかりしていたのだと思います。そんな中でフォーゼを使って振り返りを書かせていくうちに、生徒たちの頭の中が整理されて、考える力が身についてきたのだと感じます。今ではきちんと根拠があって、それをどう表現するか考え、ぱっと言葉にできるようになってきました。

また、担当営業の方のサポートもあり、ミーティングの進め方などチームビルディングのノウハウを学べたというところが、生徒たちの意見を引き出しやすくなった理由の一つかもしれません。例えばグループワークでお互いに意見を出し合ってまとめるようなことを、グラウンドではポジションごとに集まってやるというように、応用した形で活用しています。実際に試合でも、ハーフタイムなどの自由に話せる時間にお互いの意見を出し合う場面も出てきています。「自由に話していいよ」と時間を与えると、自然に生徒たち同士で話が始まる感じです。

一番の想いは「生徒たちを成長させたい」

チームを作る方法として、私は「ボトムアップ」と「トップダウン」の2つをうまくミックスさせる形がいいと思っています。一番いいのは生徒が主体になって、声をかけ合ってチームを運営していく形だと思いますが、なかなか理想通りにはいかない部分もあるので、ある場面では生徒主体になり、少し立ち止まったときには指導者が介入して、ちょっと引き上げてあげるようなイメージです。今まさにそういう方法を探っている途中で、その中で今回フォーゼを採用したという形です。
生徒たちを成長させたいという思いが一番なので、実は成績にはあまりこだわってはいません。生徒たちを自立させて、自分たちでチームを作り、自信を持たせて、社会に送り出したい。そのための高校3年間の生活であり、部活動だと思っています。彼らが成長する上で成績というのは大事なことでもあるので、あえて生徒たちには成績の目標を持たせつつ、それに向けてどう頑張るのかということの方が大切だと考えています。その部分でフォーゼを活用し、サッカーの技能だけでなく、社会に出てからも役に立つ力を身に付けさせたいと思います。

生徒の声

サッカー部生徒

使ってよかったことは「周りから見た自分」を知れたこと

フォーゼは、週末に試合がある時は試合までの1週間を書くという感じで使っています。自分ができなかったことをフォーゼに書いておくと、後で見返したときに「ここできていなかったな」と気づいて練習で意識できるようになりました。自分はその日の反省点を書くことが多いですが、メンバーの中には自分自身を鼓舞するような感じで、「次はもっとできる」ということを書いている人もいます。それはすごくいいなと思いました。 また、自分のよかったところと悪かったところを書いたページをメンバーに見せたことがあるのですが、「ここはそこまで悪くないよ」とアドバイスをもらったことがありました。たぶん口頭で「今日の試合こうだったんだけど」と言っても同じ答えは返ってこなかったと思います。それまでは「自分から見た自分」しかわかりませんでしたが、メンバーとフォーゼを見せ合ったことで、「周囲の人から見た自分」を初めて知ることができて、とてもよかったなと思います。

目標を意識して行動できるようになった

口で言うより文字で書いた方が、自分の想いを出しやすいような気がします。フォーゼを使い始めてからはミーティングの時間が増え、自分たちの意見を出す機会が増えたので、試合中の声がけだけでなく、練習の合間のミーティングでお互いの言いたいことが言えるようになってきました。
今までは練習中はサッカーに関する話だけをしていましたが、最近はサッカーだけでなく、体調やケガの具合について「大丈夫?」と気遣いの声をかけるようになってきました。自分だけでなく他のメンバーもそういう声がけをしてくれるようになったので、チームとして「声をかけ合う」という目標を意識するようになり、ちょっとした気遣いが増えてきたのかなと思います。
また試合の時も、試合に出ているメンバーはもちろんですが、ベンチのメンバーもベンチから応援や励ましの声を出してくれるようになってきました。今までも得点が入ったシーンではすごく盛り上がっていましたが、最近はプレーがうまくいかなくて嫌な空気が続いている場面でも、ハーフタイムにメンバーが「大丈夫、大丈夫!」と励ましてくれて、それにはだいぶ勇気づけられました。

「キャプテンだから」と背負い込みすぎないことを学んだ

キャプテンになりたての頃は自分の仕事で精一杯で、メンバーに当たってしまうようなこともありました。でも夏頃に監督から指導を受け、そこからキャプテンとしての自分の立場を改めて考えるようになりました。今までは「キャプテンだから頑張らないと」という気持ちがあったけれど、自分で全部やろうとすると逆に何もできなくなってしまう、ということがわかったので、「みんなに助けてほしい」とメンバーに伝えるようになりました。 ただ、自分がやらないとチームは変わらないと思うので、自分から率先してやろうという意識は常に持っています。例えば試合で格上のチームと当たるときは必ず来るので、そういう場面でキャプテンとしてチームを引っ張っていけるように、まずは自分が縮こまらずに戦える選手になりたいです。

株式会社NOLTYプランナーズ