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部活指導コラム

NOLTYスコラ 部活プログラム

中学校・高校の「部活」に関する記事をまとめています。

2023.09.06

部活でフォロワーシップの育成

フォロワーシップとはリーダーシップの対比で語られることの多い言葉です。リーダーシップとはチームやグループの成長や目標達成のために、メンバーそれぞれが部活全体にポジティブな影響力を与えることです。一方でフォロワーシップとはチームやグループの成長や目標達成に向けて、フォロワーがチームやリーダーのために主体的に考えて行動することです。近年、このフォロワーシップが注目をされています。

目次

フォロワーシップが注目される理由

リーダーの大きな役割の中にチームの方向性を示したり、チーム全体をまとめたり、率先的に行動することがあります。しかし、必ずしもリーダーが示した方向性にメンバーがついてくるわけではありません。そこにはモチベーションや意欲、ものごとの捉え方の差があります。一説にはリーダーがチームに与えることができる影響は10~20%とも言われています。そこで注目されているのが、リーダーが示した方向性やリーダーの行動に対して、主体的・率先的に追随するフォロワーの存在です。このフォロワーがチームに及ぼす影響はリーダーに比べてかなり大きいとされています。

最初に追随して行動する人の存在

チームやグループの変化において特に重要な存在がファーストフォロワーと言えます。ファーストフォロワーとはリーダーや個人の行動に対して最初に追随して、一緒に行動を始める存在です。このファーストフォロワーが不在の場合、リーダーの行動は孤立したままですが、ファーストフォロワーが生まれることでリーダー個人の行動からペアの行動になり、2人目のフォロワー、3人目のフォロワーが生まれることでチームを形成していきます。つまり、リーダー1人の行動では効果が限定的ですが、そこにファーストフォロワーが加わることで効果が波及していきます。部活で言いますと、キャプテンや副キャプテンの行動に最初に追随して行動する人の存在が重要となります。

ファーストフォロワーを作るために

ファーストフォロワーをつくるためにはフォロワーの存在やフォロワーの行動をできるだけ可視化させることが重要となります。例えばSNSにおいてある商品や人のファンがいたときに、彼ら彼女らはその良さを発信という手段で行動をします。それをみた周りの人が興味を持ち、その輪が広がっていくことがあります。このようなフォロワーの存在や行動をできるだけ見える化することが重要となります。
NOLTYスコラ 部活プログラムはこのファーストフォロワーを作るための仕組みに重点を置いたプログラムになります。例えば、ノートの中に『今週がんばっていた部員・メンバー』という欄を設け、自分以外のメンバーの行動に目を向ける機会を作っています。また、記入例の中でその書いた内容を本人に伝えてみようという促しを行っています。このようなフォロワーの存在を感じる仕組みを取り入れています。

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https://www.noltyplanners.co.jp/schola/bukatsu-program/interview/1282206_9879.htm

また、プログラムツールの中に『チームの木』というものを提供しています。これはメンバーの行動や姿勢でいいなと思ったことを付箋に書いてポスタにー貼るというものになります。このようにチームやメンバーに目を向ける機会、ファーストフォロワーの存在を見える化し、お互いに認め合う風土づくりができるようになっています。


※上記の画像はイメージです

部活でフォロワーシップの育成

部活は教室とは違い、1年生から3年生までの異なる学年での活動で、参加する生徒のモチベーションやスキルには大きな差がある場合もあります。競技や種目のスキルは見える化されやすいため、それがチームへの貢献度合いとして認識されやすいというケースも耳にします。しかし、スキル以外にもチームに貢献していることがたくさんあります。そのようなチーム貢献、フォロワーシップ行動を見える化していくことがチームビルディングにおいて重要なこととなります。

株式会社NOLTYプランナーズ