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部活指導コラム

NOLTYスコラ 部活プログラム

中学校・高校の「部活」に関する記事をまとめています。

2023.04.27

部活指導とは?運営時のポイントと部活動指導員のメリット・注意点

「部活動をどう指導したらいいのかわからない」「顧問の業務負担が大きい」とお悩みの先生方も多いのではないでしょうか。この記事では部活指導のやり方や部活動指導員を取り入れるメリットについてご紹介します。

目次

部活の指導者の主な種類

教員

教員は、顧問として部の管理者と指導者を兼ねた役割を務めます。教師は競技経験のない部活を任される場合もあります。そういった場合は部活動指導員が単独で指導を担い、教員は担当教論として部活に関わるという方法もあります。

部活動指導員

部活動指導員は生徒への技術指導だけでなく、教員と協力して部の運営や管理を行う役割を担います。校外活動への引率、用具の点検、指導計画の作成、事故発生時の対応も部活動指導員の対応範囲となり、部活の顧問を担うこともあります。部活動指導員になるために必ず必要な資格等はありませんが、指導員研修の受講が義務付けられています。採用された際には学校職員として給与が発生します。

外部指導員(外部指導者)

外部指導員は顧問や教員と協力しながら部活動の技術的な指導を行います。部の運営や管理には関与せず、報酬が支払われる場合と、ボランティアのケースがあります。外部指導員は自治体によって研修についての規定が異なっています。

部活で指導をする際のポイント

特に部活の競技経験がない先生方はどう指導すればわからないといったお悩みではないでしょうか。スポーツ技術の指導をしなくても、生徒が主体の部活づくりをするのも指導者の仕事です。

生徒を中心としたミーティングを行う

部活で指導を行う際は、顧問は生徒主体で部の運営をするためのサポートを心がけるのがおすすめです。ミーティングでは顧問が進行するよりも生徒に任せ、各部員に目標設定を行うような提案や、会議で発言を促す質問をするなどして、生徒の主体的な行動を促すようにしましょう。

生徒の状況を把握する

短時間でも練習を見に行き、生徒の様子を気に掛けることも重要です。練習中の声掛け、休憩の提案なども大切です。子どもたちが精神面や肉体面での負担を感じていないか把握し、問題のありそうな生徒には個々に合わせたフォローを行いましょう。

1対1で話せるタイミングをつくる

複数の学年の生徒が混在する場では、意見を言いづらいと感じる生徒もいます。じっくり話す場を設けることで、生徒との信頼づくりも図ることができます。キャプテンのように部のまとめ役になる生徒とは、部の情報共有やメンタルケアのためにも定期的に意見を交換する機会を設けるようにしましょう。

活動日誌を作成する

部の活動内容を記録し、活用するための活動日誌があると、生徒理解に役立つほか活動メニュー作成、目標設定、チームミーティングにも活用できます。顧問や部活動指導員、生徒間での情報共有にも役立てることができます。

部活動指導員を活用する学校側のメリットと注意点

学校における働き方改革の一環として、2017年から部活動指導員が制度化しています。部活動の地域移行がトピックに上がる中、学校のメリットと注意点はどんなものがあるのでしょうか。

部活動指導員を活用するメリット

●顧問教員の負担を軽減できる
運営・管理などの業務を分担でき、部活動指導員が土日祝日の大会への引率業務を代行などすることによって、教員の時間外勤務や休日出勤を減らす効果が期待できます。

●より技術的な指導を行える
自治体によって多少の違いはありますが、部活動指導員は担当する分野の専門知識と技術指導を持っている豊富な競技経験がある場合が多いです。専門的な指導を部活動指導員に任せることができるため、競技経験のない部に配属された顧問教員の負担を軽減できる効果があります。

部活動指導員を活用する際の注意点

●部活動指導員には給与が発生する
部活動指導員は時給制で報酬が発生します。そのため、国や自治体からの補助金は出るものの、学校や保護者が一部費用を負担する可能性があります。

●学校および顧問と連携しやすい体制の構築が必要になる
部活の目的は技術面の向上だけではないため、部活動指導員にも学校職員の一員として、校風や教育方針を理解してもらう機会を設けることが必要になります。学校や顧問と連携を取れるようにし、生徒の情報の把握や指導に差が生まれないような配慮も必要です。個人情報の取り扱い、緊急時の対応法などについてもすり合わせておく必要があります。

(まとめ)部活指導とは?運営時のポイントと部活動指導員のメリット・注意点

部活動の指導は、一昔前は教員による指導が一般的でしたが、現在は部活動の地域移行の動きもあり、部活動指導員を取り入れての活動が一般的になりつつあります。学校と指導員の緻密な連携は必要になりますが、教員の負担軽減や専門的な技術指導などメリットも多くあります。
部活では必ずしも顧問や指導者がすべて指導をする必要はありません。現在は部活動のありかたも変化しつつあり、短時間での効率的な活動が求められます。生徒ひとりひとりが考えて動くことができるチームが作れると、指導者なしでも自分たちで活動できるようになるほか、部員の主体性や考える力が磨かれ、生徒にとっても有意義な部活動になります。
NOLTYスコラ フォーゼは部活全体の目標達成から逆算し、「達成のために何をすべきか」「自分はどのように取り組むか」を考えた上で練習に取り組むためのノートです。そのため、指導者の指示ありきの練習ではなく、部員が主体となって練習に取り組むことができます。NOLTYスコラ フォーゼには日ごとの振り返りの欄はもちろん、試合後に使える振り返りシートも付属しているため、振り返りの質も向上させることができます。部のミーティングに使用することもでき、部活全体の結束力向上も期待できます。

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株式会社NOLTYプランナーズ