オリジナル手帳のNOLTYプランナーズ

インタビュー

インタビュー

高塚有香様

総務人事局総務部 参事
CSR推進委員会事務局長
高塚 有香様

株式会社テレビ東京 様

■Profile

1964年開局。「経済報道・健全なエンターテインメント・アニメ」などを中心とした独自性のあるコンテンツづくりに真摯に取り組んでいる放送局。2016年11月に六本木新本社へ移転。「4K」などの最新技術を駆使できる基盤も整え、地上波とBS波という放送番組の向上はもちろん、配信事業にも参入し、テレビ東京グループらしいコンテンツをますます充実させている。

どのような目的で手帳を採用したのでしょうか?

私は平成元年入社なのですが、入社したときにすでに社員手帳は存在していました。当時から、うしろのアドレスのところに系列局や関係会社の連絡先を掲載しており、仕事をするうえで必要な情報が詰まっていたので、社員は皆活用していました。

私の場合、新入社員として手帳を受け取ったときに、「テレビ東京の一員になれた!」という喜びやアイデンティティのようなものを感じましたね。

なぜNOLTYを採用いただいたのでしょうか?

総務人事局へ来て、2012年版の手帳から手掛けていますが、そのときはすでにNOLTYの前身である「能率手帳」を採用していました。当時、前任の担当者と一緒に手帳の見直しをしようという話になり、見積をとったり他社の手帳も研究したりしたのですが、デザインや色といった提案が私たちのイメージと最も合っていたのが能率手帳でした。金額的にも適切でしたので、今に至るまで採用させていただいています。能率手帳は、独特の風合いで書きやすく目にもやさしいクリームかがった紙質がいいですね。使用フォントも見やすく手帳としての基本的な機能が整っていると思います。

社員向けとともに、贈答用の手帳を作成されたきっかけは何でしょうか?

まず、社員向けについてですが、当初はテレビ東京だけに配布されていたのが、2010年にホールディング化してからは、グループ会社にも配布しています。私が入社したとき、手帳をもらってテレビ東京の一員になったことを実感したというお話をしましたが、いまはグループ全体の結びつきを高めるためにも意味あるものになっていると思っています。

贈答用については、最近は予算の問題もあって配布先をかなり絞っているのですけれども、例年「余っていませんか」という問い合わせが各部署から上がってきます。また、テレビ東京を退職した社友にも贈っています。社友のなかには個人的に楽しみにしている人も多いですよ。

贈答用手帳はどのような方にお贈りしているのでしょうか?

具体的にどこで使われているかは、各部署によって違います。やはり営業局が圧倒的に多いのですが、広告代理店やスポンサー向けの贈答用だったり、年末年始のご挨拶のときに配ったりというケースが多いようです。総務部では、後でお話するCSRで関わりのあった中高生に差し上げています。

御社の手帳の特長はどのようなところでしょうか?

まず、縦長のポケットサイズに加えて、少し大きめのA5サイズと、2種類のサイズを取り揃えていることが特徴だと思います。あと、各人の好みに配慮してカバーを3色から選べるところもいいですね。ポケットサイズ版に関しては、あるときサイズ変更をしようという意見もあったようですが、反対意見も多かったので今に至っています。やはり毎年使っていると、同じサイズが使いやすいですよね。また、メモ帳としても書ける部分が多いというのも好評ですね。

あと、私が入社したときはブラック一択でしたが、やはりテレビ局だし、少し遊び心もあっていいかなと思いました。実際につくるにあたっては、派手過ぎずに大人が持っていてもセンスの良いものがいいなということで、テレビ東京のキャラクター「ナナナ」もそのままカラーで入れるのではなく、「押し」にして、控えめにして上品に仕上げようとこだわりました。

カスタマイズのこだわりは何でしょうか?

カバーは、のっぺりとしたものではなくて、素材感があるものを使いたいと思っていました。手帳って、一年間使うと汚れやくたびれもあって、捨ててしまうことが多いと思いますが、次の年も使いたくなるようなカバーをめざしたのです。だから、あえて年号は入れていません。

カバーや素材以外のこだわりは、中面のカレンダーです。通常、1月始まりの手帳は12月までですが、同じ年の年度末の3月までどうしても入れたいと思って、そこはこだわりました。ページを節約するために、今年の1月〜3月は両開きで一週間のところ二週間入れる工夫をしています。年度末まで入れたい理由は、会社が3月決算ということもありますが、特にテレビ局の場合、番組改編のからみもあって、3月まであると重宝するのです。また、私はプライベートでもこの手帳を使っているので、子どもの学校スケジュールを記載するときも役立ちます。学校も年度で動いていますから、3月までスケジュールを書けると便利です。

どこに手帳の良さを感じますか?

いまはスマホを使う人が圧倒的に増えてきて、もう手帳は使わないよ、という声もよく聞くのですが、毎年会社でとりまとめをしていると、発注数はほとんど変化していないことに気づきます。だから、ニーズは減っていないと感じています。また、アナログの良さというのもありますよね。私自身は手帳を毎年保管していますし、普段も日記のようにパラパラと見返すことが多いです。手帳に書かれた文字を見ると「あのとき、こうだったな」とそのときのイメージが視覚的によみがえってきて楽しいのです。

手帳を制作するにあたり大事されていることはなんですか?

先ほどのことと重なる部分もありますが、とにかく手に取ったときに嬉しくて、ワクワクしてもらえるような手帳をつくりたいと考えています。会社で配る手帳なので、オーソドックスな万人受けする要素も必要だと思うのですけれども、許される範囲で毎年冒険を続けたいなと。その原点は、やはり入社したときに手帳を手にして嬉しかった思いと、長く使ってもらえるようなものを提供したいという思いです。なので、自分が担当になって最初に手帳の発注したときには、思い切ってグレードアップし、ステッチ入りのカバーを採用しました。

今後どのように手帳をレベルアップしていきたいでしょうか?

中のページに関しては、長年こだわりを持って手帳担当をしているうちに、理想形に近づいてきたと思います。あとは、外側のカバーですね。毎年色や素材でぎりぎりまで悩んでいます。予算内で採用できるカバーの種類をもっと増やして欲しいと要望し、NOLTYの担当者さんがいろいろと相談に乗ってくれるので、さらに満足いくものをめざしていきたいと思います。

バナナペーパーを使った新たな取り組みがあったと伺いました。

私はいま、会社のCSR推進委員会の事務局長も兼任しています。その活動のなかで、教育と探求社という会社が主宰している「クエストエデュケーション」というプログラムとジョイントして、中高生向けのキャリア教育を推進しています。そのなかで昨年度、新潟県の高校生が提案した「バナナは地球を救う」という企画を採用して形にしたものが、バナナペーパーでした。これは、通常は捨てられてしまうバナナの茎の繊維の部分を原材料にして、日本の和紙の技術を使って紙をつくるというものです。とても良い風合いの紙で、しかも原産地のアフリカのザンビアなどの貧しい人たちの雇用を生み出し、なおかつ環境にもやさしいという、CSRとしてとても価値の高い取り組みでした。これをなんとか展開したいと考え、手帳に使ったらどうかと思い立ったのです。

 バナナペーパー自体はまだコストが高く、手帳の全ページに使うことはとても無理なので、最初は手帳の見返しの部分に使おうと考えました。ところが試作段階でうまくいかないことがわかりました。バナナペーパーは、和紙のようにきめが粗い紙なので、糊づけがうまくいかず、またインクの乗りも悪い。せっかく話が盛り上がっていたのに少し落ち込みましたが、NOLTYの担当者さんとも打ち合わせを重ねたところ、「栞」というアイデアが浮上して、それに落ち着きました。これが結果的には良かったと思います。見返しですとややアピール力に欠けますが、テレビ東京のキャラクター「ナナナ」に「バナナペーパー」を使うというコラボレーションができたし、また手軽にいろいろな人に配布することもできますから、すごくユニークな提案になりました。今後も、こうしたCSRの観点からの取り組みも大切にしていきたいですね。