COLUMN

2023.04.25

寄付付き商品とは?企業が購入するメリットとおすすめ商品を紹介

SDGsの達成に貢献したいけれど、自社で何ができるのかわからないとお悩みの方も多いでしょう。

企業が手軽に社会貢献できる方法のひとつが、寄付付き商品の購入です。寄付付き商品とは、購入するだけでさまざまな団体や企業に寄付できる商品のことです。購入した商品をノベルティとして活用すれば、社会貢献意識の高い企業として、取引先や顧客にアピールできます。

この記事では、寄付付き商品とは何か、企業が寄付付き商品を購入することでどのようなメリットがあるのか解説します。企業が購入できる寄付付き商品の具体例も紹介しているため、ぜひご覧ください。

目次

寄付付き商品とは

寄付付き商品とは、売上の一部が寄付にあてられる商品のことを指します。寄付の用途は商品によってさまざまです。例えば、次のような用途があります。

●環境や自然生物の保護
●災害復興支援
●世界の子どもたちへの支援
●不発弾処理活動への支援
●身体障がい者補助犬の育成支援

通常の商品と同様に常時販売されている商品もあれば、イベントなどでチャリティーグッズとして販売されている商品もあります。

販売はもちろん、購入することでも社会に貢献できる商品です。

企業が寄付付き商品を購入するメリット

制作会社に依頼して販促品やノベルティを用意したり、従業員への記念品やインセンティブとして、商品を購入したりする機会は多いでしょう。その際に、寄付付き商品を選ぶと、次のようなメリットがあります。

1. SDGsの達成に貢献できる
2. 商品・サービスの提供を受けられる
3. 企業イメージの向上につながる
4. 従業員のモチベーションアップにつながる

それぞれ、詳しく解説します。

1. SDGsの達成に貢献できる

SDGsにはさまざまな目標があり、多くの団体や企業が達成に向けた取り組みを行っています。そうした企業や団体に寄付をすれば、自社もSDGs達成に貢献できます。

「SDGs達成への取り組みを行わなければならないと思ってはいるものの、何をしたらよいのかわからない」「今よりもSDGsに積極的に貢献できる方法を探している」といった企業は、寄付付き商品の購入を検討してみるとよいでしょう。

2. 商品・サービスの提供を受けられる

SDGs達成への取り組みを行っている企業や団体を支援する方法としては、寄付付き商品を購入する以外にも、直接金銭を寄付する方法もあります。しかし、寄付をする場合、得られるメリットは社会環境の変化であり、手元に何かが残るわけではありません。

寄付付き商品であれば、寄付により社会課題の解決に貢献しながら、商品やサービスの提供を受けられます。たとえば、寄付付き商品である募金自販機を社内に設置すれば、寄付と快適なオフィス環境の整備を両立できるのです。

普段購入している商品を寄付付き商品に切り替えるだけでも社会貢献につながるため、手軽に実践できる方法の1つです。

3. 企業イメージの向上につながる

寄付付き商品を積極的に購入することで、社会貢献意識が高い企業であることを外部にアピールできます。その結果、顧客や取引先、求職者など、対外的なイメージ向上が期待できるのもメリットです。

また、エシカル消費による商品やサービスの売上アップにつながる可能性もあります。エシカル消費とは、社会への貢献度を検討材料としながら、購入する商品を選ぶ購買行動のことです。社会貢献意識の高い企業と認知されていれば、エシカル消費を重視する消費者に選ばれる可能性が高まります。

特に、Z世代はエシカル消費の意識が高い世代です。そのため、社会貢献意識をアピールして企業イメージを高めておくことは、若い世代へのアプローチにつながります。

4. 従業員のモチベーションアップにつながる

寄付付き商品には、食品や小物などさまざまな種類があり、従業員に配布できるものも多いです。寄付付き商品を配布することで、自社が社会に貢献している企業であると従業員が認識できます。

その結果、自社への信頼や愛着が高まり、モチベーションアップが期待できるのもメリットです。従業員が熱意を持って働ける環境は、離職率の低下や優秀な人材の確保、生産性の向上などにつながります。

寄付付き商品を購入する際の注意点

寄付付き商品を購入する際には、まず寄付される先がどこなのか、どのような活動をしている団体なのかを確認しましょう。また、売上の全額が寄付されるのか、一部寄付されるのかも確認しておく必要があります。一部であれば、具体的に何割が寄付されるのかも調べておきましょう。

きちんと調べずに購入すると、自社の理念と合わない行動を取る団体や、受け取った寄付金の使途を公開していない団体に寄付してしまう可能性があります。社会貢献ではなく、私利私欲のために商品を販売するような団体に、知らぬ間に加担してしまうリスクがあるのです。

そのため、寄付付き商品を購入する際は、寄付先について確認することが欠かせません。

企業が購入できる寄付付き商品の例7選

企業が購入できる寄付付き商品には、さまざまな種類があります。ここでは、具体例として次の7つを紹介します。

1. お菓子
2. 飲食店予約
3. エコバッグ
4. ペットボトルの水
5. 自動販売機
6. オンライン英会話
7. 文房具

1. お菓子

オランダ家が販売するミッフィー・メラニーサブレを購入すると、売上の一部が「子供の未来応援基金」に寄付されます。「子供の未来応援基金」とは子どもの貧困対策を進める官民連携プロジェクトのひとつです。「子供の未来応援基金」への寄付金は、子どもの支援活動を行う支援団体への支援にあてられています。

森永製菓が販売しているスマイルシェアボックスは、1箱購入すると支援対象家庭に2箱が寄付されるお菓子の詰め合わせです。購入者は、支援金1,500円を含む1箱3,000円でスマイルシェアボックスを購入します。すると、認定NPO法人フローレンスを通じて、経済的に苦しんでいる2家庭にスマイルボックスが寄付される仕組みです。

参考:ミッフィー・メラニーサブレ

参考:スマイルシェアボックス

2. 飲食店予約

ヒトサラは、プロの料理人が作る料理を、プロの編集者の技術で紹介する飲食店予約サイトです。地域や特集から好みのお店を探し、ネット上で予約できます。

ヒトサラを経由して飲食店の予約をすると、1予約につき20円が寄付金となり、開発途上国で1食の給食として子供たちに届けられます。会食や社内でのイベントなど、飲食店を利用する機会に活用しやすいでしょう。

参考:ヒトサラ

3. エコバッグ

KIND BAGは、使用済みのペットボトルを利用して作られたエコバッグです。KIND BAG社の売上の一部は、自然資源を保護するチャリティー団体に寄付されています。使い勝手もよく、重さは50gと軽量ながら、20kgの重さまで耐えられます。

エコバッグ自体が環境にやさしい商品である点も魅力です。エコバッグを利用することでレジ袋の使用量を減らせることはもちろん、KIND BAGは100%使用済みペットボトルを再生した生地から作られています。

参考:KIND BAG

4. ペットボトルの水

い・ろ・は・すは、おいしさと安全にこだわったペットボトルの飲料水です。従来のペットボトルと比較して約60%二酸化炭素排出量を削減できる、100%リサイクルペットボトルを利用しています。

いろはすの売上の一部は、森を育て、水源を守る活動に使われています。全国各地の団体に寄付をしているのも特徴です。

参考:い・ろ・は・す

5. 自動販売機

ダイドードリンコ株式会社では、商品を購入するとさまざまな団体や機構に寄付できる「募金自販機」を展開しています。寄付金を拠出するのはダイドードリンコ株式会社と自販機設置先のオーナーで、消費者は飲み物を購入するだけで手軽にさまざまな支援ができる仕組みです。

寄付先は募金自販機によって異なり、売上は盲導犬の育成や全国の緑化推進活動など、幅広い活動に役立てられています。

参考:募金自販機

6. オンライン英会話

セブクラスフォー2は、1レッスン500円で受けられるオンライン英会話です。収益の一部はフィリピン・セブの貧困家庭支援に活用されます。

1レッスンが短時間なことに加え、オンラインで受講できるため、忙しい方でも気軽に受講しやすいスタイルです。企業で申し込み、従業員の英語研修として活用すれば、従業員のスキルアップにも役立ちます。

参考:セブクラスフォー2

7. 文房具

障がい者アーティストの作品をデザインに取り入れた文房具やグッズも増えています。こうした商品では、売上の一部がアーティスト本人の収入として還元される仕組みになっており、障がい者の自立支援につながります。

参考:パラリンアート(一般社団法人障がい者自立推進機構)

NOLTYプランナーズでは就労継続支援A型事業所「ありがとうファーム」とコラボした寄付付きノート「NOLTY notebook ブリックメモ ボーダレスアートデザイン」をリリースしました。
ハンディキャップアーティストのデザインを取り入れたこちらのノートは、売上の一部がアーティストに還元されます。


 

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寄付付き商品を購入してSDGsに貢献しよう

この記事では、寄付付き商品について解説しました。

寄付付き商品とは、購入金額の一部がさまざまな団体や企業への寄付に充てられる商品のことです。企業が寄付付き商品を購入することで、SDGs達成への貢献やイメージアップにつながるといったメリットがあります。

寄付付き商品を購入する際には、寄付先や寄付の割合を確認しましょう。この記事を参考に、寄付付き商品の購入を検討してみてはいかがでしょうか。


株式会社NOLTYプランナーズ