オリジナルの手帳を作成することが決まっても、どのように進めていくのか、どのようなものを作成することが出来るのかが分からず、お悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そのような方へ、オリジナル手帳の作成手順を詳しくご紹介します。これから作成を検討される方や初めて作成される方は是非参考にしてみてください。
手帳の作り方には、セミオーダー方式とフルオーダー方式の2種類の方法があります。
セミオーダー方式とは、すでにある既成の商品に対してカスタマイズや加工を加えていく方法です。この方法の場合、100 冊ほどの少数の冊数からオリジナル手帳を作成することが出来るメリットがあります。一方、フルオーダー方式は、完全にオリジナルで0 からデザイン等を作る方法です。この場合には、お好きなデザインやレイアウトで作成することが可能ではありますが、目安として6,000 冊以上の冊数が必要になります。
今回は少ない冊数から作成することが出来る「セミオーダー方式」について、ステップごとにまとめてみました。既製品を使用しても、ちょっとした加工を加えることで印象をガラッと変えることが出来るので、理想の手帳に近づけるお手伝いをすることが出来れば幸いです。
目次
1.月間ページと週間ページのデザインを選択
手帳には月ごとの月間のページと、1週間ごとの週間のページがあります。そして、そのデザインは1つではなく、様々なタイプをご用意しています。それぞれのレイアウトについて特徴を下にまとめました。どのようなものを選んだら使いやすいのかを考える参考にしてみてください。
<月間ページ>
ブロック |
カレンダーのように使える |
ガントチャート |
複数案件の進捗を一覧しやすく |
横ケイ |
同時に様々なスケジュールを管理 |
<週間ページ>
レフトタイプ |
スケジュール管理とメモの併用バランスがよい |
メモタイプ |
業務日誌や日記など |
バーチカル |
打ち合わせやアポイントが多く |
初めて作成される方でどれを選べば良いか分からない方は、月間ブロック+レフトタイプを選んでみてください。もっとも定番なレイアウトであり、誰もが使いやすいバランス良いデザインとなっています。
最近では、紙媒体にアウトプットすることや手書きの効果が注目を浴びていることから、月間ページと残りはノートのようになったデザインも人気が出てきています。
スケジュール管理を主にデジタル機器で行う方へは、メモ部分が多い手帳を選ばれるとデジタルと併用がしやすく喜んでいただけます。
2.使い手に合わせた手帳のサイズ選び
デスクワークや在宅ワークが多い方・外回りがメインの方・工場などで使われる方など、それぞれの職業や職種によって適切なサイズがあります。例えば、営業職の外出が多い方は、手帳を持ち歩くことが多いので、大きいサイズだと持ち歩くには重い。はたまた、デスクワークが多く打ち合わせや会議が多い方は、沢山書くスペースがある方が良いと考える方が多いでしょう。
そのため、作った手帳を使う方はどのような人が多いのか、どのようにその手帳を使ってほしいのかを考えてサイズ選びを行っていきましょう。サイズごとにおすすめのポイントをまとめたので、サイズ選びの参考にしてみてください。
ポケットサイズ |
ポケットサイズ営業職や工場勤務の方などへお勧め |
B6サイズ |
カバンなどに入れて持ち運びたい方へ |
A6サイズ |
各スペースをしっかりと確保したい方にお勧め |
B5サイズ |
持ち運びではなくデスクメインで使用される方 |
3.手帳の第一印象は表紙で決まる!表紙選びも慎重に
手帳の顔である表紙カバー。
素材や色味よって印象を大きく変えることができます。また、社名を表記するのではなくロゴをさりげなく入れることや、あえて表紙には何も表記せずにシンプルにすることで、使い手の好みに左右されず万人に使いやすい手帳にすることも可能です。
会社にもよりますが、弊社では約200種類ほどの表紙素材からお好みの素材をお選びいただくことが可能です。中にはSDGsを意識したリサイクル素材で出来た表紙素材もご用意しています。環境問題などを意識されている企業様はエコを意識した手帳を作ることもお勧めです。
□表紙の見本帳から素材を選んでいただきます(写真はイメージです)
□インターネット調査にて行った各年代の好きな表紙カバーの色ランキングです
【調査実施概要 】
調査者:株式会社 NOLTY プランナーズ 調査時期: 2021 年6月
調査方法:インターネット 調査対象:ビジネスパーソン 回答数:約1,000名
どちらにも人気があったのは、ネイビー・紺でした。初めて作成される方や色を決めきれない方は是非参考にしてみてください。
4.見返しを侮るなかれ!
手帳の「見返し」とはどこの部分かご存知ですか?
表紙をめくって1ページ目にある厚紙のことを言います。名前こそあまり知られていませんが、手帳を開いて1番に目に入る場所であり、最も使い手に訴えかけることが出来る場所です。この部分には、お好きな内容を印刷していただくことが可能です。
手帳を作る目的として、「社員用手帳」と「贈答用手帳」の大きく2種類があります。それぞれ目的に合わせた印刷内容の一例をご紹介します。
〈社員用手帳〉
✓会社の理念やビジョン → 会社として常に意識してほしいことを発信・社員の帰属意識を高めるために
✓1年間の目標を記載 → 常に目標を意識し、社員の成長につなげるために
✓緊急事態マニュアル → 社員の安全を守るため緊急事態時の行動方針をすぐ目に付く場所へ
〈贈答用手帳〉
✓会社の商品情報 → 主要商品や主力商品を宣伝するために
✓各支店連絡先一覧 → いざという時にすぐに会社の連絡先が分かるように
✓ブランドビジョン → 常に目に入るところへブランドの情報を入れて記憶に残すために
見返しを最大限に活用することで手帳の持つ力は大きく変わってきます。限られたスペースではありますので、最も伝えたいことを厳選して入れてみましょう。伝えたいことが沢山あってどうしてもスペースが足りない!という方へは、QRコードを入れることもお勧めします。そうすることで、スマートフォンを使って手帳から自社HPへの動線を作ることも可能です。手帳だけで終わりではなく、デジタルへの流れを作ることで新たな発想や発見に繋がるかもしれません。
5.さらにこだわりの加工でオリジナル性を
今までは基本的なカスタマイズについてご紹介をしてきました。その他にも冊数が増えることによりカスタマイズの方法が増えてきます。その一例をご紹介します。
①ステッチ加工:手帳の表紙の周りを糸で縫って、独自性やデザイン性を高めます
②増ページ加工:既成の手帳の後方へ独自の資料を追加することが可能です
③栞の変更:栞の種類や色、本数を変えることが出来ます
④分冊の作成:手帳と一緒に持ち運ぶことが出来る冊子の作成が出来ます
色んな加工をしたいけど、そこまで冊数がいかないという方は、例えば社員用に作成される場合は、社外の方へもお渡ししてみてはいかがでしょうか。お客様と共通のものを使用することで繋がりが生まれ、1冊の手帳が新たなコミュニケーションツールとなるでしょう。
さいごに
会社や自社ブランドで手帳を作ることになった場合、どのような流れで進めていけば良いのかお分かりいただけましたでしょうか。弊社HPでは実際に手帳を作成されている企業様の事例をご紹介させて頂いています。こちらも是非参考にしてみてください。
手帳を手にした方がよろこぶ、貴社オリジナルの1冊が完成することを応援しています。