先生の声
NOLTYスコラ プログラムを導入した目的
NOLTYスコラ プログラムを導入している目的は、自己管理能力の育成のためです。中学校までは、先生方の関わりの中でフォローしてもらっていた部分があったと思いますが、自分できちんと管理できる能力を身につけて、その次のステップ(それぞれの進路)に送り出してあげたいと思っています。
また、スコラ手帳に1週間の出来事や勉強したことなどを書き出すことで、メタ認知ができるようになるだけではなく、自分を表現したり、情報を整理したりする習慣も身につけてほしいですね。
新型コロナウイルスによる突然の休校を受けて
今年度は、昨年度の終わりから新型コロナウイルスの影響による休校で通常とは異なるスタートでした。3月は春休みの学習を前倒しで進めさせていましたが、4月中旬頃からは「何かしなければいけないけれど、何をしてよいか分からない」「家にいると何もしないで時間を過ごしてしまう」といった生徒が出ることを懸念するようになりました。そういった生徒の自己管理のサポートとして、本校で導入しているロイロノートで週1回手帳の回収・チェックを始めました。またこのような状況下だからこそ、学校と生徒が繋がっていること、こちらが見守っているということを生徒に実感させてあげたかった気持ちもあります。
デジタルツールを使用した手帳の回収・チェックの方法とメリット
回収・チェックの方法としては生徒が自分の手帳を書き、それを手持ちのスマートフォンなどで撮影し、ロイロノートで先生に提出する流れです。休校期間中も何度か登校日があったので、提出が遅れている生徒には声をかけていました。
こちらの作業としてもiPadなど普段使っている機材一つで全て完結しますし、自分の空いている時間で作業できるのがよかった点ですね。また、手帳自体を回収していた頃よりも生徒も手帳を書かなければならないと思ったのか、白紙で提出する生徒があまりみられませんでした。
また、紙の手帳のよいところを一言で表現すると振り返りのしやすさだと思います。デジタルは画面のサイズが決まっているため、表示できる範囲や情報が限られます。しかし、手帳であればさっと半年前のことを見返したり、振り返ったりでき使っていてストレスを感じにくいです。
休校期間中のスコラ手帳の役割
休校期間で起きたことの一つとしては、生徒が朝早く起きられなくなっていたことです。そこでまず手帳に書いてみるようにこちらからも声をかけました。生徒自身が朝起きられないなと感じていたことが目で見て分かる形になり、少しずつですが改善が見られるようになりました。特に今回の休校期間中、生活リズムを整える意味でスコラ手帳が役に立ったと感じています。