能率手帳スコラの導入
能率手帳スコラ導入のきっかけについてお聞かせください。
手帳甲子園の導入事例集にもあるように、「生徒の家庭学習のさらなる充実」、「生徒の基本的生活習慣のさらなる確立」は本校だけではなく、全国の中学校、高等学校においても大きな課題であると思ったからです。様々な学校が多くの取り組みを実施し、本校においてもいくつかの取り組みを実施していますが、それが煮詰まってきているように感じていました。そのような時に能率手帳スコラを知り、新しい角度から家庭学習の習慣付け、基本的生活習慣の確立という点をサポートできるのではないかと考えたのが導入のきっかけです。
導入にどのような取り組みをされましたか?
導入後の手帳がどのような状況であるかを点検する作業は必須ですが、「点検・指導」をする教員にとって負担にならないように、ということを念頭に置きました。そのためには個別で行う点検活動と並行して、学年全体として指導できる取り組みが必要だと考えたんです。その1つが、初期指導です。学校全体で取り組む指導は初期指導にて行うことで、個別での指導の負担を減らすことができますよね。また、学校全体だけでなく、クラス単位での指導においてもアドバイスをしました。このような取り組みで、教員の共通理解も進んだため、手帳の導入はスムーズに行えたんじゃないでしょうか。
教員への負担にならない取り組みとは、具体的にどのようなものですか?
各教員には「OK」「がんばれ」「グッド」の3種類の判子を渡し、生徒へのコメントへの対応については判子だけでも構わない、と伝えました。また手帳の点検において、担任とともにキャリアガイダンス部、あるいはその他の学年の教員も参加できないだろうか、といったことを考えていました。
担任でない先生も協力したということですが?
はい。1ヶ月を上旬・中旬・下旬と3分割し、点検する教員を割り振りふって、それぞれの日付を生徒の出席番号と連動させました。 例えば40人のクラスにおいて、19日であれば、出席番号9、19、29、39番の4名の生徒の手帳を朝のショートホームルーム時に集め、点検・確認の上で早ければお昼時、遅くとも終礼までに返却をします。
上旬・中旬・下旬と3分割し、点検・確認をする教員を割り振ることで、担任の負担を大きく減らすことができました。またこのような仕組みは、担任以外の教員も生徒の状況を把握できるため、楽しくモチベーションも上がるみたいです。