手帳を持つ理念を伝え、使い方をしっかり練習してから手帳を配布
『スコラ』導入前に、他の取り組みは行っていましたか?
もともと本校では、普通科の生徒は1年生から「学習記録」として、1週間に勉強した内容や時間を1枚のプリントに記録してきました。 これによって自身の勉強量を把握し、日々の学習スタイルを定着、さらには大学受験に向けて取り組みやすくしよう、というものです。 しかしながら、この学習記録のプリントだけでは、どうしても生徒たちが「やらされている」という受け身の姿勢になるのが、指導する側の悩みでした。 一時は、学校では細かい指導や助言をせずに様子を見るという方法も試してみましたが、やはり100%生徒まかせでは難しかったというのが現実で・・・。 学習スタイルがなかなか定着せず、成績に結びつかなかったんです。
『スコラ』導入前に、他の取り組みは行っていましたか?
もともと本校では、普通科の生徒は1年生から「学習記録」として、1週間に勉強した内容や時間を1枚のプリントに記録してきました。 これによって自身の勉強量を把握し、日々の学習スタイルを定着、さらには大学受験に向けて取り組みやすくしよう、というものです。 しかしながら、この学習記録のプリントだけでは、どうしても生徒たちが「やらされている」という受け身の姿勢になるのが、指導する側の悩みでした。 一時は、学校では細かい指導や助言をせずに様子を見るという方法も試してみましたが、やはり100%生徒まかせでは難しかったというのが現実で・・・。 学習スタイルがなかなか定着せず、成績に結びつかなかったんです。
そこで、スコラを導入しようと決めたんですね。
そうです。何かいい方法がないかと思案しているときに目にしたのが、『スコラ』のDM(ダイレクトメール)で。 さっそく問い合わせて、見本を取り寄せることにしました。実際、現物を手にしてみると、「さすがに学生用にカスタマイズされているだけあって、よく工夫されている。とても高い完成度だ」と、すっかり感動しちゃいました。
生徒が「自らやる」ためには、何か道具や仕組みが必要だと感じていたのですが、まさにこの『スコラ』が「それだ」と直感したんです。 すぐに現在の3年生が進級するタイミングで使おうと計画したところ、一学年下の担任教師たちからも「使わせてみたい」という声があがりました。 それでこの4月から、普通科では2、3年生全員に『スコラ』を導入することになったんです。
『スコラ』を導入するにあたり、事前の指導にも力を入れたということですが。
『スコラ』に対しての私たち教師サイドの期待は、とても高いものでした。 「ぜひ、この手帳を生徒たちに使いこなしてもらいたい」という思いがあったので、そのために事前の指導など準備もしっかりと行うようにしたんです。 まずは、学年集会を開き、「手帳を持つ」という理念について、生徒たちに具体的に説明しました。手帳というものは社会人になると誰もが持っているものであること。そこには仕事やプライベートのさまざまな予定や、重要事項を記録すること。もちろん、私たち教師も、それぞれ自分の手帳を持っていて、「バイブル」のように大切にしていること――。 身近な例をあげることで、なぜ手帳を持つのかという基本をしっかり理解してもらいたかったんです。 また、自分で自分を管理するスキルは、社会人には必要不可欠であることも、わかってくれたのではないかと思っています。
具体的に使いこなすための指導を行なったとお聞きしました。
まず、朝のショートホームルームで、担任が色々な連絡をします。その内容を手帳に書きこませるようにしました。これからの予定であるとか、提出物は何日までに出すとか。担任の先生方も色々と考えてくれました。あらかじめ小さなホワイトボードに連絡事項を書いて黒板に貼り、その内容を生徒自身が手帳に書きこむ。こんな、アイデアを出して実践している先生もいます。
生徒には毎日記録をさせますが、担任の先生は毎日確認することは難しいので、大体週末に1週間単位で見ていきましょう、ということにしています。担任の先生は朝に手帳を集めて、1日のどこかの時間に集中してチェックし、簡単にコメントを書いて放課後に返す。こんなことを行なっています。
手帳の書き方を練習する時間も設けたそうですね。
はい。本物の手帳を使い始める4月以前の3月から、手帳の記入の仕方を練習し始めました。 まずは『スコラ』の見開き1週間分をA4サイズの紙にコピー。それを生徒たちに配り、実際に書き込むことで、1カ月の練習期間としたんです。もちろん、手帳についていた生徒用DVD教材も見せて、基本的な活用法を生徒全員で共有するようにもしました。