能率手帳スコラの導入・時間管理の重要性
能率手帳スコラの導入のきっかけについてお聞かせください。
(校長 関 年隆 先生)
大きな目的は生徒の時間管理です。1週間単位で、生徒たちがどのように生活をしているか、という点の把握です。学校での授業や部活動での行動は捉えやすいのですが、家に帰ってからの生活を把握したいと考えました。私たち以上に、生徒自身にも、自分の生活を把握して欲しいと考えました。生徒たちが1週間というスパンの中で、どのように時間を過ごしているかを理解させることで、時間管理ができるようになることを目的として導入することにしたんです。
能率手帳スコラを導入して、生徒たちにどのような効果が見られましたか?
今までは、日記形式の生活記録ノートという活動の記録を毎日つけさせ、提出をさせていました。教員が毎日コメントを書き、返却をするため、生徒との交流という点では良いと思います。 ただ、「何を言って」「何を返して」といった点に焦点があたってしまうんですよね。私たちは1週間単位で、生徒に対して学校の目標を理解させながら、自らの目標を立てさせ、目標を実現するためにはどうのように生活するか、ということを考えさせたいと思ったんです。それに対してできた、できなかった、何故できかなったか、どのような生活をしていたのか、といった点を1週間単位で考えさせ、反省点も含めて記録させたいと考えました。
なぜ1週間単位での提出にしたのですか?
1週間の記録を提出させることで、教員は生徒の生活や目標が把握できます。それらに対して、教員がしっかりとコメントを書き込みます。このコメントが非常に重要で、生徒たちは「先生が見てくれている」と気づいてくれると思います。生活記録ノートのように毎日繰り返すことも良いことだと思いますが、教員によっては授業、その他で時間が全く取れないこともあります。普段は生徒たちと話しもできていますので、1週間単位で考える、という形で良いと思います。
能率手帳スコラを活用することで時間への意識が高まったのでしょうか?
はい、意識が高まりました。 生活記録ノートのような毎日の記録は、生徒からの情報が毎日入ってくる、という点ではメリットが有りましたが、時間管理、という点では効果がなかったと思います。私たち学校として考えたことは、生徒に対して時間管理の基礎を持たせたい、意識させたい、という点です。能率手帳スコラの導入の真の理由はそこにあります。
時間管理の意識をもつことは将来に向けてメリットになるとお聞きしましたが?
私たちも日々時間を考え、行動をしています。1週間を振り返り、あの日の行動は少し無駄があった、と思うことがありますよね。そのように、子供のうちから時間管理の意識への習慣付けが大切だと考えます。導入の際に、1年生から活用をするのは難しいだろうと考えていましたが、2年生、3年生と進級し、卒業をする時に 自分なりの活用ができていれば良いのではないかと考えたんです。中学校で導入している学校はあまり無いと聞いておりましたが、まずは実践してみて、1年間続けた結果を検証して、2年目、3年目にもつなげていこうと考えました。1年目で完璧にできなくとも、時間をかけて、活用することができるようになれば良いと考えています。それが学校としての大きな目標となります。
能率手帳スコラの3年間の活用を考えているとお聞きしましたが?
3年間続けることが一番大事なことだと考えています。3年間実践してみて、最終的な結論を出すようにしたいんです。保護者や地域の皆様の信頼という点もありますので、導入したのに止めてしまった、という状態では、いつまでたっても足踏み状態になってしまいます。実践してみて、駄目だったら止める、という判断ではなく、どこが駄目だったのか、という点を振り返り、改善をすることで2年目につなげていこう、2年目にはさらに改善して3年目につなげていこう、と考えています。他のこともそうですが、3年間実践することで、しっかりと定着すると考えています。