能率手帳スコラの導入の経緯
能率手帳スコラの導入のきっかけについてお聞かせください。
正則高校は、3年間に渡ってクラス替えも担任も変わりません。
私もこの3月に卒業生を輩出致しました。そのクラスでは、手帳は使わなかったのですが、様々な学習運動をしてきました。
例えば、「4ヶ月で500時間勉強してみよう」、テスト前では試験計画表で計画を立ててみようといったことを実践していました。
そのクラスの3年生1学期に受験勉強対策として、生徒に受験勉強で何をするのかを考えさせ、書き出してみようと思いました。
しかしながら、そのような経験や習慣がなく、生徒達は何も書くことができませんでした。1学期については勉強の質があまり高くなかったと思います。
他にもエピソードはありますか?
夏休みには勉強合宿を行ったのですが、勉強の意欲はあっても「がんばり方」を知らない、「何をすれば良いのか」も認識していませんでした。
また、「いまどの様な状況にいるか」も認識できていませんでしたね。
習慣や経験がないため、突然1年間のプランを立てようといっても無理があると感じました。
1年間を1ヶ月毎、1週間毎、1日毎、といった細かく分割して、プランを立てられるように1年生のうちから訓練をする必要があるのではと思いました。
例えば土曜日に2時間程度の自習時間を設け、何をするべきか考えさせ、取り組ませるといった訓練や、ホームルームの時間に自宅に帰ってから自宅では何をするかの計画をたて手帳に記入し、次の日のホームルームでその計画を振り返り、1日単位の計画をたてる訓練や、テスト前には1週間、2週間単位の計画、夏期休業では1ヶ月単位の計画をたてる、といった訓練を日常から継続し、3年時に何をすべきかを考え、実践する事ができるような指導をしたいと考えています。
1年生からの訓練が必要なのですね。
クラス替え、担任替えのない持ち上がり制なので、学年単位での学習指導や、どのように生徒を育ててゆくか、という点について日常的に考えています。
ツールとして、能率手帳スコラを1年生から活用してみようと考えました。
能率手帳スコラはスムーズに導入できたのでしょうか?
初めての導入でしたので、生徒達がどれくらい活用してくれるのか予測ができませんでしたが、高校生活では必ず必要なものである、と認識をさせる必要があると考え、「型」を作ることが必要だと考えました。
準備段階として、昨年に能率手帳スコラのサンプルを1名の上級生に使用させ、感想や使用感をヒアリングしたんです。
その内容をもとに、活用方法や学年での打ち出し方の方向性を決め、現在の学年への指導をおこなっています。
今回の狙いからも、1ヶ月といった短いスパンではなく、3年間使ってゆくということを決めたので、その点については神経を使いました。
1年生はすぐに活用できたでしょうか?
「1日のやることを計画して、翌日に振り返る」というサイクルを実践する点では予想通りでしたね。
懸念点として、今までのものと比べてサイズが小さいという印象がありましたが、サイズ的にも問題はなく、便利に活用できているという感想が聞けました。