近年、学校推薦型選抜や総合型選抜による大学入試が拡大し、進路を見据えた探究学習を行うことが求められています。特に起業家に必要とされる精神を養い、これからの時代に必要とされる様々な資質・能力の育成を目的としたアントレプレナー教育を探究学習に取り入れる学校は増えており、起業プログラムなど様々な体験を通して、進路選択へと繋げていくことが注目されています。
目次
アントレプレナー教育とは
アントレプレナー教育とは、起業家的な精神を様々な体験から学ぶことで、課題発見力や課題解決力、実行力など、あらゆる場面で必要となるスキルを育成するための教育です。失敗を恐れず主体的にチャレンジし、新たな価値やアイデアを生み出ことのできる人材の育成を目的としています。
なぜ高校生に起業家精神が必要なのか
なぜアントレプレナー教育を通して、起業家精神を養うことが必要とされているのでしょうか。
●VUCA（予測不可能）な時代を生き抜くため
わたしたちは今、将来の予測が困難なVUCA(※)の時代を生きています。新型コロナウイルスの流行やAI（人工知能）の進化、雇用形態の変化など、わたしたちを取り巻く環境はこれまでになく速く変化し続けています。こうした時代において求められるのは、時代の変動制にいち早く気づき、既存の価値観にとらわれることなく、柔軟かつ果敢にチャレンジしていくことです。起業家的な精神や行動力を身に付ける ことで、これからの時代を生き抜く力を養うことができます。
※「VUCA」とははVolatility（変動性）・Uncertainty（不確実性）・Complexity（複雜性）・Ambiguity（曖昧性）の頭文字を取った、複雑で予測不可能な時代を指す言葉
●イノベーションを創出するため
社会の急速な変化に伴い、世の中のニーズや価値観もどんどん変化していくでしょう。これまでの成功例や当たり前が通用しなくなるビジネスの世界においては、人々の常識や固定観念を打ち破り、社会に新しい価値を生み出していく力が求められます。与えられた問題に対してただ正解を出すのではなく、自ら課題を発見し、答えのない課題に取り組むことで、ビジネスの場でも必要とされる能力を養うことができます。
●将来を見据えて進路選択できるようにするため
大学進学の前に起業やビジネスとはどういうものか、働くことについて考えを深めることができます。大切なのは単に起業家を育成することではなく、起業家精神を学ぶことです。。 これからの時代を生きる社会人として必須のスキルを養い、また高校生の内からビジネスの世界を知ることで、学びたい学問や仕事の方向性を決めることに役立つでしょう 。起業したい生徒だけでなく全ての生徒の進路に繋がるのがアントレプレナー教育です。
アトレプレナー教育を探究学習に取り入れるには
学校の中でアントレプレナー教育を取り入れるために、総合的な探究の時間を活用すると良いでしょう。起業を想定し、扱う商品やサービス、ターゲット、マーケティング、雇用、開業資金と運用資金、資金の調達、社会的インパクトを考える実践的なプログラムを用いて学ぶことで、より実践的な力を身に付けて いくことができます。
＼アントレプレナー教育と探究学習を組み合わせた教材／
ＮOLTYスコラ 探究プログラム MyBiz編
セミナーサマリー・動画配布中
2024/1/12に開催したセミナー「総合型選抜にアントレプレナー教育を活かすポイント」では、慶應義塾大学 ＳＦＣ研究所 上席所員 星野 尉治 氏とN.E.LAB 代表 長澤 佳則 氏をゲスト講師に総合型選抜においてアントレプレナー教育を活かすポイントを解説いただきました。
星野氏からは「地域活性化を目指した地元の食材を使った商品開発」「地域活性化を目指したおしゃれカフェ」などよく見る企画を引用し、アントレプレナー教育の失敗例を交えながら具体的にどのような学びを作っていけばよいか、長澤氏からはアントレプレナー教育を盛り込んだ探究プログラムMyBiz編を用いながら、企画の持続可能性とその要素であるお金についてどのように学ぶか、どのように総合型選抜や志望理由書に活かすことができるかを解説いただきました。
以下ご入力いただきますと、当日のWEBセミナーのアーカイブ動画と内容をまとめたサマリーがダウンロードできますので、ぜひご覧ください。
星野先生へのインタビュー記事はこちら
https://www.noltyplanners.co.jp/schola/inquiry-program/column/1281912_9953.html
