定例会議のほかに、教育担当として、各支店のJK講師を育成したり、教材を提供したりしています。全国に11ほどある現場に出向き、講師の方の様子を見てアドバイスも毎年行っています。

品質管理部の管轄になる前は人材開発部が手帳の担当だったのですが、かなり前になるため具体的にいつから作成しているのかはわかりません。 現在の日鉄テックスエンジの前身である太平工業の時代に、JK活動に取り組む際にはすでに手帳があった、とのことですので何十年も前から存在していたのは確かです。
NOLTＹの前身である能率手帳の「能率」という考え方が、現場の生産管理や人材育成の考え方と合致していたために採用したのかもしれません。

５年ほど前からは毎年少しずつ更新しています。企業理念や安全六則を毎朝唱和するようになった際、小さなカードが配られました。しかしカードは失くしがちなので、社員にとって一番身近な存在である手帳に入れよう、ということになったんです。 JK手帳ではありますが、各部署からの要望も取り入れ、会社の基本的な情報が1冊で全部まとまっているものになっているのが、現在の手帳です。

JK教育のための全社統一教材を2020年に作成しました。その際はJK手帳に載っている内容とずれがあったのです。そこで、JK手帳が教材のポケット版となるように、内容を合わせて改編しました。要点がしっかり濃縮されたものにして、ふとした時に振り返って確認ができるようになっています。以来、テキストと、研修と、手帳が3つ連動して機能するように、という意識で毎年見直しています。

▲使い方、プロセス、手法がまとまって載っている

手帳の活用に関しては支店ごとに任されている部分もあり、年によっても違います。 ある支店では、新入社員には全員に手帳＋小さなノート＋シャープペンシルを配布していました。メモすることの大切さと、JKについて啓蒙するために行っていた施策です。

吉浦様：今は会社のスマートフォンがoutlookと連携しているのでスケジュールに関してはそちらで管理できていますが、その前は現場に入って指導をするのにパソコンを持ち込むわけにもいかず、常に手帳を使ってスケジュール確認と調整をしていました。作業服のポケットにぴったり収まるのでその点も便利です。

上原様：私も同様に現在はデジタル中心ではありますが、JK推進に携わる前からうちの手帳は使っていました。左ページにスケジュールを書き、右ページに1週間でやることを書く、というように活用していましたね。また、自社の手帳は価格面でもとてもリーズナブルだと思っています。

この2年ほど、内容を改編しているので手帳について社内にPRを強化して行ったところ、「JK手帳ってこんなものになっていたんだね」という声をいただきました。

JK活動についてまだ載せきれていないものもあるので、その点も盛り込み、会社を良くしていくための活動であるJKを総括するものとしてより一層ブラッシュアップしていきたいと思っています。 JKを実行する側も、支援する側も、この手帳でやりやすくなる、そんな存在になるように今後も手帳を育てていきたいです。