MENU

手帳指導コラム

NOLTYスコラ プログラム

中学校・高校の「手帳」に関する記事をまとめています。

2023.08.31

自己調整学習とは?注目される理由と教育現場への取り入れ方

昨今、資質・能力の育成に向けて教育現場で注目されているキーワード「自己調整学習」とは、目標達成に向けて自分で学習をコントロールする学び方を指します。自分で目標、計画を立て、学び方を工夫しながら学習の進捗状況を自己管理する「自己調整学習」についての概要をわかりやすく紹介します。

目次

自己調整学習が注目される理由と効果

自己調整学習が注目される理由

「自己調整学習」が注目される理由には、変化が早く、予測不可能な現代社会において、生徒が主体的に学ぶ力、自分自身を常にアップデートしていく力が求められているからです。またGIGAスクール構想によりデジタル環境が整ったことで、「個別最適な学び」も推進されています。そのような中で生徒の主体的で自律的な学びがより一層求められています。また新しい学習指導要領では「主体的・対話的で深い学び」が大きな柱になっています。

自己調整学習を取り入れることで期待できる効果

「自己調整学習」を取り入れるとどのような効果が期待できるでしょうか。生徒が自分自身で学習目標を立てるため、モチベーションを保ちやすくなり、また自分に合った学習法を選択できるので、学習の質を向上できます。自分で学びを進めることで主体性や自立性が育ち、より深い理解や応用力が身につくことも期待できます。

自己調整学習を構成する3つの要素

「自己調整学習」を効果的に行うためには以下3つの要素が必要とされています。

動機づけ

「動機づけ」とは学習への意欲や興味を喚起することを指します。無目的な学習はモチベーションや継続力を低下させます。何のために学習するのか、学習への動機づけが高くなるほど、学習に取り組む意欲が湧きやすくなります。

メタ認知

「メタ認知」とは自分自身を客観的に見つめ、思考や認知をコントロールして分析することを指します。メタ認知はモニタリングとコントロールという二つの段階に分けられます。自分自身を客観的に観察し、課題を発見する段階と、そのうえで課題を改善しようとする段階です。メタ認知を行うことで、自分自身の学習の問題点や改善点を明確化でき、改善できるようになります。

メ学習方略

「学習方略」とは学習を効果的に行うための工夫や方法を指します。どのように理解するか、どのように覚えるか、適切な方法は人によって様々です。学習者自身が学習方略を適切に設定することで、学習の効率や成果が向上しやすくなります。

自己調整学習の取り入れ方

自己調整学習を教育に取り入れる方法

〇学習の目標や計画を明確にする〇
生徒の能力に合った、具体的で達成可能な目標を立てましょう。現実的でない高い目標や必ず到達できるような目標ではなく、少し頑張れば達成できるようなストレッチ目標を設定してあげると、生徒の成長に繋がります。

〇学習の方法や工夫の仕方についてアドバイスする〇
生徒の興味や特性に合った学習方法を提案します。たとえば、ゲーム性のある学習や歌やイラストを活用するなど、生徒が関心を持ちやすく継続しやすい学習スタイルをアドバイスしてあげましょう。

〇学習の振り返りを促す〇
生徒に自分の学習成果を客観的に分析させるため、学習の振り返りを促しましょう。振り返りや評価の結果を、次の学習に活かすことができます。「目標設定」「学習」「振り返り」のPDCAサイクルを回せるようになると、学習の質向上や生徒の成長に繋がります。

<PDCAサイクルが回せる学習管理に最適なNOLTYスコラ ベーシックのサンプルダウンロードはこちら>

自己調整学習をうまく取り入れるポイント

生徒が主体となって学習を進めるため、教師や保護者はサポートを担うことが、自己調整学習をうまく推進していくポイントです。学習や目標設定の方法の提案、振り返りの際の聞き取り、苦手分野の補助など、生徒の現状を把握してうまくアシストしてあげる必要があります。また、「どこまで主体的に学習ができるか」は生徒によって異なることを意識しましょう。年齢や性格、取り組み科目などで異なるため、個々に合わせたサポートを行うことで自己調整学習の成果が発揮されやすくなります。

(まとめ)自己調整学習とは?注目される理由と教育現場への取り入れ方

今回は自己調整学習の概要から重要な3つの要素、取り入れ方までを解説しました。新しい時代に合わせて、「学び方」という部分でも大きな変化が起こっています。NOLTYプランナーズでは、学習習慣を整え、自ら学び、考え、行動する力を育成する手帳「NOLTYスコラ プログラム」を提供しております。目標を立て、計画実行し、振り返るというPDCAサイクルが自然とまわせるレイアウトになっています。また手帳活用をサポートするNOLTYスコラ専用アプリ「スコログ」を活用すると、勉強のログをより簡単に残すことが可能です。学習計画は手帳に、時間の集計はアプリで管理するなどして、家庭学習でも自己調整学習を促すことができます。


株式会社NOLTYプランナーズ