MENU

NOLTYスコラ プログラムの導入事例

NOLTYスコラ プログラム

導入校の事例をご紹介します。

書く力・まとめる力・表現する力を身につける<br>スコラ手帳を活用した取り組み
取材日 : 2023.05.25
  • 中学校
  • 高等学校
貞静学園中学校・高等学校 様

書く力・まとめる力・表現する力を身につける
スコラ手帳を活用した取り組み

セルフマネジメントを目的に10年ほど前からスコラ手帳を導入し、現在では中高6学年で採用いただいている貞静学園の教務部長久保先生にスコラ手帳の活用方法についてお話を伺いました。

導入いただいた手帳
NOLTYスコラ ライト
導入の目的
・セルフマネジメント
都道府県 東京都
学校概要 私立/中学校・高等学校

先生の声

スコラ手帳は振り返りと目標が大事

高校では担任が週に一回、スコラ手帳を回収してコメントを付けて返しています。生徒には必ず今週の振り返りと来週の目標を書くように指導しています。また目標を決める際は、「小テストで80点以上取る」「勉強を毎日2時間以上する」など数字を伴った具体性のある目標にするようにと伝えています。目標を踏まえて、月曜日から何をすべきかを意識して行動させるためです。はじめは目標を立てても、達成することが難しい生徒も多くいます。達成できなかった場合には、次はこうやってみたらというアドバイスを手帳に書いて返しています。スコラ手帳を通してコミュニケーションをとりながら、具体的な目標と行動を生徒と一緒に考えています。

書く力・まとめる力・表現する力を養う

中学校では担任に毎日スコラ手帳を提出し、コメントをつけて返しています。生徒が書く内容は何でもよく、今日あった出来事を3行分だけ毎日書くように指導しています。はじめは何を書いて良いかわからないという生徒も多いですが、毎日少しずつでも書く習慣が積み重なっていくと、書くことへの抵抗感がなくなっていき、短い文にまとめて表現する力が身についていきます。高校生になるとコラムを読んで200字程度の感想や意見を書くコラム演習という時間があるのですが、手帳を毎日書いていた内部進学の生徒は、手帳を使ったことのない生徒より、何を書いて良いかわからないと悩むようなことが少なく、書いて表現することへの抵抗感が少ないように感じます。3年間、短くても毎日書くという習慣が活かされているなと感じます。

なぜ紙のスコラ手帳を使うのか

デジタルで代替できるのではないかという話は出ています。しかし、その場で書くという習慣は社会に出ても必要だと思っています。入試でも小論文やエントリーシートなどは今でも手書きで書くことになります。書いて表現するということを授業以外で身に着けられるのは、日頃から毎日書くという訓練を積むことができる手帳くらいしかありません。また、書くことによって思考の跡が見えますし、記憶への定着率も上がります。デジタル機器でもメモや録音などが残せますが、どうしても情報過多になりがちです。たくさんの情報の中から自分が必要なことを取り出し、まとめて表現する力を養うことが、紙であるスコラ手帳ではできると思っています。
また中学生の保護者には、スコラ手帳をぜひ見てくださいと声掛けもしています。毎日のやり取りの中から生徒の変化を察知し、必要な時に教師、保護者共にコミュニケーションが取れるようなきっかけのツールとしてもスコラ手帳は役立っています。

生徒自ら積極的に活用できる環境を作っていく

初めてスコラ手帳を使うという生徒は慣れていないこともあり、書くのが難しいという子もいますが、気長に見守ることも必要だと思います。高校1年生の時は行事の振り返りと次週の目標をきちんと書かせてPDCAサイクルの基礎を固める、2年生には自分の進路に向けた目標設定を書かせるようにする。そうしていくうちに3年生になると教師側が指導しなくても生徒自ら手帳を書くようになります。
また目標を自分で考えられないという生徒もいます。その場合は、きちんと振り返りが出来ていないことが多いです。何ができて、できなかったか、どう思ったかをきちんと振り返ることができていれば、自ずと来週やるべきことは見えてくるはずです。今週できたこと・できなかったことを箇条書きでいいので書き出し、できなかったことを改善していくことで次の目標を立てられるようになっていきます。振り返りの質を上げていくアドバイスをすると、次学期からは目標を自分で考えられるようになっていきます。
手帳は強制されるものではなく、自分から積極的に使えるものになるべきです。やらされている感がでて欲しくないと思っています。教師側が適切にアドバイスしながら、生徒自身が自主的に使える環境を長期的な視点で作っていくことが重要だと思います。

手帳活用のアドバイス

教員も生徒も無理をしないということが大切だと思います。教員も定期的に手帳をチェックして返すのは大変かもしれませんが、一言でも、忙しい時はスタンプだけでもいいので何かしらリアクションをしてあげると、生徒にとっても励みになります。また生徒に対しても、目標と振り返りを書くこと以外、手帳の書き方は特に指定していません。書かないといけないという意識が生まれないように、書き方の自由はある程度担保してます。
手帳に慣れていない生徒は、はじめは書くのが難しいかもしれませんが、続けているうちに自主的に目標に向かってスコラ手帳を活用できるようになっていきます。

貞静学園中学スコラ手帳を活用したキャリア教育についてはこちら
https://teiseigakuen.ac.jp/career/junior-career/

株式会社NOLTYプランナーズ