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NOLTYスコラ プログラムの導入事例

NOLTYスコラ プログラム

導入校の事例をご紹介します。

総探3つの柱の一つとしての手帳の役割
取材日 : 2021.12.23
  • 高等学校
埼玉県立川越初雁高等学校 様

総探3つの柱の一つとしての手帳の役割

導入いただいた手帳
高校 NOLTYスコラ ビスタ
導入の目的
・ポートフォリオとして学びや経験の蓄積や振り返り
都道府県 埼玉県
学校概要 公立/高等学校
進路実績 進路内訳:大学17%、短大4%、専門学校31%、就職37%、その他(予備校を含む)11%

進路指導部主事の声

NOLTYスコラ プログラムを導入した目的

本校では2020年度にキャリア・パスポートが始まったところで、1回1回プリントを刷って生徒に書かせてファイルに綴じていました。しかし、スタディログを蓄積していく意味で、生徒の手元に常にあって欲しい、もっと効果的な方法があるのではと。そのような中で、前任校でスコラ手帳を使っていたこともあり、キャリア・パスポートを意義深く生徒にとって資するものにするという課題意識に「手帳を日々書いていく」ことがリンクするのではないかと思いました。また手帳だけではなく、ポートフォリオノートという別冊があることを知り、これがそのままキャリア・パスポートに使えるなと思い導入しました。

総合的な探究の時間の3つの柱

本校ではキャリア・パスポートとして手帳を導入しましたが、それ以外に「総合的な探究の時間」の柱の一つとしても活用しています。柱の一つは言葉の力、読む、聞く、書く、話すを身につけるためのビブリオピッチトークです。ピッチは短いショートプレゼンテーションのことで、本を読み短い文章で訴求する言葉の力や相手に伝える力の育成を目指しています。二つ目は、合意形成・対話力を育むために、学年横断の協調学習を行うことです。最後がキャリア・パスポートとしての手帳指導で、自分自身の課題を発見する力、自律力、自己理解力、省察力、そして選択力を身につけることが目的です。三つの柱に各学年のさまざまな取り組みをのせていき、最終的には『自律的に学び、他者と共に育ち、社会に貢献し活躍できる初雁生に』を目指すことが総探における本校の目標になっています。

先生方を巻き込んでいくために取り組まれたこと

急にはじめると納得できない先生もいらっしゃると思うので、まずゴールは何かを伝えるようにしています。本校の生徒は就職活動をすることが多いので、生徒が自らスケジューリングできて、面接に行った際にお話ししてくださる方の話をメモすることは、間違いなく生徒自身のプラスになります。高校三年生になったときに、そういった習慣が身についてることをゴールにし、わかりやすいビジョンを共有しました。人の話を聞いて手帳にメモをするという姿は、どの先生もそうなって欲しいと思うビジョンだと思います。「こんな風に生徒がなったらよいと思いませんか?」という感じで、意義や言葉よりも“具体的な生徒の成長した姿”というものをゴールとして話をすると、反対する先生はいらっしゃらないと思います。

将来、社会に出た生徒達への想い

生徒達には必ず幸せになって欲しいです!幸せになるためには、まず自分にとって何が一番幸せかを言葉で理解しなければなりません。そうしないと誰かの人生を歩んでしまったり、言いなりになってしまったり、傷つけられたときに反論ができなかったりする可能性があります。ですから、講演を聞いたときに自分がどう思ったか感じたか、自分自身と向き合うことを学んでいって欲しいですね。そのためにも言葉の力は重要です。そうした力を日々の学校生活の中で育てるために「手帳」はとてもよいツールです。また、社会とつながるという意味で、スコラ手帳はビジネス手帳の要素もあります。主張がない白の表紙や自分自身で手帳をカスタマイズできる要素、持ったときに少し高級感があって大人っぽく、生徒達が未来に対して憧れる、そのような本物っぽいものに触れるという意味でもスコラ手帳がよいと思っています。

特別支援教育コーディネーターの声

特別支援教育コーディネーターとして取り組まれていること

この役職は、困っている人達をサポートするという役職になります。困っている人というのは生徒だけではなく、保護者、それから教員も入ります。今、とくに行っている仕事は教員のサポートです。問題を抱えている生徒が多く担任一人だとサポートしきれないところがありますので、生徒をどのようにサポートしていくかを担任と一緒に考えています。サポート方法としては、必要であれば行政機関やNPOなどと連携しています。

自分の気持ちを整理するために

本校のスクールカウンセラーの方からは、自分の気持ちを整理するために手帳に一行でもいいから気持ちを書きましょうとお話いただきました。その中で手帳を書くことによって、自分の気持ちに向き合う生徒が増えたという印象を持っています。対等な人間関係を築くときに、相手の気持ちを聞くことも大切ですが、それと同じぐらい自分の気持ちを相手に伝える、話すことも大切になります。自分の気持ちを話す際には、一度手帳に自分の気持ちや講演会で感じたことを書くことによって、頭の中が整理されより相手に伝えやすくなるのではないでしょうか。

手帳を活用すること

手帳のよいところは自分の気持ちを整理できるところです。また、活動の記録を記入することで、あとで読み返せます。もしかしたら中には、今は必要ないと感じている生徒もいるかと思いますが、読み返してあの時にこんなことを教えてもらって、今それが必要になることもあると思います。今、自分の気持ちを整理することプラス未来の自分を助ける。その二つで手帳を使ってもらいたいと思っています。

担任の声

手帳やポートフォリオノートの活用

講演会がある際には、必ず手帳を持ってくるよう学年で指導しています。ただ講演後は書く時間がなかなか取れないので、生徒達には各々書いておくように声をかけますが、それでも中には指示を出しても書いていない生徒もいるので、その場合は長期休みの宿題にしています。手帳を持つようになってから、メモをとる機会が増えました。また、自由に計画を立てるなど生徒各々で活用しています。

自ら計画を立てられる大人に

三年生になると進路があるので、自ら計画は立てられるようになって欲しいと思います。自分達がやってきたことをしっかり手帳やポートフォリオノートに残し「これだけやってきた!」という記録が将来の力になってくれれば嬉しいです。

生徒の声①

手帳を書く上で工夫していること

もともと手帳を書くのは得意ではありません。しかし、これからの進路に向け手帳を使うと良いと聞き、使いはじめました。気分が上がるように、シールを貼ったり、色を少しカラフルにしたりして工夫しています。また、私は高校卒業後、私立の大学に入りたいと思っています。そしてそのあとは化粧品会社へ就職したいです。仕事では覚えなければいけないことがたくさんあり、記憶だけでは足りないと思います。そのためにも、今手帳を使うことは自分の将来に役立つと考えています。

ポートフォリオノートを書くタイミング

ポートフォリオノートには、行事や学校で行われる講演会、進路指導などで、細かくどういう内容だったのか、どういうことがタメになったのかを書いています。話を聞きながらメモをとり、終わったあとに丁寧にまとめます。まとめるときに意識していることは、聞いたことしっかりと思い出し、自分の言葉で表現することです。

スコラ手帳を使って

私は聞いた話をすぐに忘れてしまうところがあります。提出物もその日になって慌てるなど、よく困っていました。しかし、手帳が身近にあることでやらなければいけないことや、いつまでにやらなければいけないのかすぐにメモできます。私は家に帰ったときに必ず手帳を見るようにしているので、メモを見て忘れることなく取り組み、前より余裕をもって提出できるようになりました。また、手帳を使っていると自分の気持ちが整理できるところも気に入っています。

生徒の声②

手帳やポートフォリオノートに書くこと

手帳には大事なこと、一日のやること、次の日にやりたいことを書いています。また、一日の勉強時間をマークしたり、私は絵を描くことが好きなので描きたい色を使って好きな文章や英語を書いたりもします。ポートフォリオノートには、学校行事の記録を書きました。たとえば遠足では、事前準備でどんなことをするのか、そして事後には感想を書きます。また、講演会では書いたメモをもとに講師の先生の話をもう一度思い出し、振り返りや感想を書きます。

手帳を書くことは生活の一部

手帳を書くことはとても楽しく、すでに自分の生活の一部です。この時間は何をするか、明日の時間は何をするか手帳を通して考えます。また、私は日本語が母国語ではないため、手帳やポートフォリオノートに日本語で書くことが難しい時もあります。しかし、それでも今手帳やポートフォリオノートを書き続けることで、より自分の日本語を向上させたいです。

未来の自分へ向かう、想いを込めた手帳の表紙

私は手帳の表紙に絵を描いています。今年の手帳の表紙には、月の上に座った宇宙飛行士が紙飛行機を飛ばしている絵を描きました。これは自分がやりたいこと、信じることの未来に向かっていきたいという想いを紙飛行機が飛んでいく様子で表現しています。

生徒の声③

手帳を書く上で工夫していること

私は絵を描いたり、ものを作ることが好きなので、自分の好きなように手帳をデコレーションしています。私はよく物忘れをしてしまうので、手帳に書くようにしました。手帳には自分がわかりやすいように大切なことや予定を書きます。その際に工夫していることは、提出物遅れなどがないよう期限も一緒に書くことです。また、人に聞かれたときに教えてあげられるようメモをして忘れないようにしています。

気になることは後で調べる

講演会があったときは必ずポートフォリオノートにメモをとっています。また、終わった後に振り返りを書きながら、大事だと思ったところは別にまとめたり、気になると思ったことはネットで調べたりしています。

未来のために手帳を使う

手帳に部活で直した方がいいところや大会の結果を書き、見返しながら自分の課題を探し、その課題に向かって取り組んでいます。手帳にはいろいろなことを書いているので、今後見返したときに役立つことがたくさん詰まっています。未来の自分がつまづいたときに手帳を見返して「あのときはこうしていたから元気だったんだ」と気づきを得られたら嬉しいです。

株式会社NOLTYプランナーズ