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NOLTYスコラ プログラムの導入事例

NOLTYスコラ プログラム

導入校の事例をご紹介します。

生徒の卒業後のキャリアに繋がるポートフォリオとしての手帳活用
取材日 : 2021.05.31
  • 高等学校
鹿児島県立鶴翔高等学校 様

生徒の卒業後のキャリアに繋がるポートフォリオとしての手帳活用

導入いただいた手帳
高校 NOLTYスコラ プログラム/ライト ポートフォリオセット
導入の目的
・ポートフォリオとして学びや経験の蓄積や振り返り
都道府県 鹿児島県
学校概要 公立/高等学校
進路実績 令和元年度 国公立大学5名、私立大学4名、農業大学3名、短期大学3名、専修学校23名、就職54名

進路指導主任の声(2020年度)

学校の特長

本校は阿久根高等学校、阿久根農業高等学校、長島高等学校の3校が再編成され、2005年度に誕生した市内唯一の高等学校です。総合学科、農業科学科、食品技術科の3つの学科から構成されており、総合学科は2年次よりアカデミア系列、スポーツ健康科学系列、環境緑地系列、情報ビジネス系列に分かれます。生徒数が多くない分生徒と先生の距離が近く、深い対話や密なコミュニケーションに繋がっています。

NOLTYスコラ プログラム導入の経緯

本校では2018年度の2学期からNOLTYスコラ プログラムを導入しました。ポートフォリオに蓄積した情報は、進路などで活用する際に生徒自身の言葉で文章にする必要があります。スコラ手帳とポートフォリオセットは、そうした文章力のトレーニングを行いながら日々の記録を蓄積できます。また、実際に使っている様子などが学校生活の中で見て取れるアナログのよさも感じています。

普段の会話の中に添える一言

スコラ手帳について生徒たちにこれといった指導は行っていません。ただし、本校は生徒と先生の距離が近く普段の様子が把握しやすいため、授業の際に手帳を持ってきているか、連絡事項を伝える際に手帳にメモを取っているかなど気になったことがあればすぐに声をかけます。また、授業中だけではなく廊下ですれ違った際も「今日も手帳を持っているね」といったように声をかけるようにしています。その他、手帳やポートフォリオノートに挟む資料はA5サイズで出力し、生徒たちが保管しやすいようにしています。

ポートフォリオノートに記録を残す

今回取材を受けた卒業生が所属していた地域探求同好会は、総合学科のアカデミア系列の生徒が主に所属しています。活動内容としては、地域に根差した課外活動や研究を行っています。今年度はウミガメが生息する近隣の海の清掃活動などにも取り組んでいます。授業だけにとどまらない探究的な活動を行うため、今年は所属している生徒たちにポートフォリオノートに記録を残すよう指導しています。

地域との連携、生徒のキャリア意識の涵養

市内の中学校へ年数回本校の生徒が出前授業に行きます。本校は様々な学科があるため、それぞれの得意分野で生徒たちが中学生に授業を行います。今年度は、市内の中学校が同じくNOLTYスコラ プログラムを導入したため、アカデミア系列の生徒は手帳の使い方を教える予定となっています。また、手帳とポートフォリオノートに記録を蓄積することで、キャリアパスポートとして転用することができると考えています。NOLTYスコラ プログラムをはじめ様々な本校での経験や学びを通して、地元に貢献できる人材に成長していってほしいと思います。

担任の声(2020年度)

手帳を上手に活用していた生徒は、学校での経験がしっかり積み上がっていました。そのため調べ学習などにおいても調べて終わりではなく振り返りまで行い、それぞれが調べ学習を通して考えた軌跡がしっかりと手帳やポートフォリオノートに記録されている印象を思っています。基本的には手帳もポートフォリオノートも活用方法は生徒自身に任せており、こちら側からは講演会やSHR・LHRなど連絡事項がある際に、必要に応じて声をかけたり記入したりする時間を設けるようにしています。

卒業生の声

スコラ手帳について

いとこが別の高校で手帳を配布されたことを知り、私も使ってみたいなと思っていた時に学校でスコラ手帳が配布されて嬉しかったのを覚えています。スコラ手帳を使い始めた当初は、校内に貼ってあったポスターを見て使い方を学びました。先生への提出が特になかったため、自分が分かればいいやという気持ちで気軽に使うことができました。

やる気がある時や息抜きとして“無理なく”使う

毎日無理に使うのではなくやろうと思った時だけ書くようにしていたため、全く書けない時期もありました。書ける日は起床時間、就寝時間、勉強を始めた時間をなるべく記録するようにしていました。主に宿題の前後に手帳を記入することが多かったですが、やる気が起きない時は息抜きとして宿題の前に手帳を書いていました。他には学校の休み時間や放課後などを活用しました。

進路実現に向けた手帳活用と意識の変化

1・2年生の頃は書いたり書かなかったりを繰り返していましたが、3年生になってからは記録したことが進路に繋がるという意識が芽生え、自然と継続して手帳を使えるようになりました。また、手帳と一緒に常に持ち運んでいたポートフォリオノートには講演会やOCなどのメモを積極的に取りました。ポートフォリオノートの自由記入欄は、当時所属していた地域探求同好会の活動記録用に使用し、メモだけではなく疑問に思ったことや実際に調べた結果なども記録しました。実際に進路に向けた指導が始まってからは、先生方と面接指導の日程調整がすぐできるように手帳とペンは常に持ち歩き、面接で質問されそうな内容の回答を考えるために度々手帳やポートフォリオノートを見返しました。

現在の学校生活

母が介護士をしており、医療従事者のサポートができる仕事がしたいと思い医療事務について学べる赤塚学園に進学することにしました。手帳の記録を見ると高校3年生の5月19日に進学先を決めたと記録が残っています。専門学校に進学した現在でも高校3年間で使っていたスコラ手帳とポートフォリオノートは大切に保管しています。すぐに取り出せるところに置き時間がある時に手帳を見返します。その時どのような話をして笑ったのか楽しかったのかなど写真よりも詳細な出来事が思い出され、あの時楽しかったなと実感が沸きます。そうした思い出たちは、私にとって今の心の糧になっています。

高校生活で身につけたこと、そしてこれからに向けて

3年間スコラ手帳を使うことで、今まで以上に書くことが好きになりました。また、日頃から人の話を聞くことを大切にしていましたが、話を聞いていいなと思ったら手帳にメモする習慣も身についたと思います。今年の秋からはインターンシップも始まるので、これからも手帳を活用し様々な学びや経験の記録を残していきたいと思います。

▼ポートフォリオノートの記録
▼高校3年生の時の手帳(週間ページ)
▼高校3年生の時の手帳(メモページ)
株式会社NOLTYプランナーズ