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開発ストーリー

NOLTYスコラ プログラム

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教育現場にもPDCAを

加藤教諭を訪ねてから4ヵ月後、2011年4月、「能率手帳スコラ(現・NOLTYスコラ)2011」が完成した。企画の立ち上げから実現までわずか4ヵ月。1年以上をかけることもある手帳作りにおいては異例のスピードといえる。現場で制作を担当したのは、鶴岡中央高校にも同行した川添輝明だった。当時、制作を担当して8年目。自身にとってはもちろん、会社にとっても、いや国内でも前例のない企画である。戸惑いはあったが、これまで積んできた経験をぶつけようと腹を決めた。

こだわったのが生徒の視点だ。サンプルとなった加藤教諭の自作手帳はレフト式と呼ばれ、時間軸が橫方向に伸びていた。しかし、川添はこれを縦に伸びるバーチカル式に変えた。

「授業の時間割は縦なので、生徒にはそのほうが馴染みやすいと考えました」

さらに大きな特徴として、NOLTYスコラには時間軸だけでなく、「今週の目標」「1週間の振り返り」といった欄を入れ、P(Plan)D(Do)C(Check)A(Action)サイクルを1週間で回せるようにした。PDCAサイクルの重要性はビジネス現場では浸透しているが、学校には馴染みがない。しかし、そうした行動の習慣化は生徒にとっても重要であるとの考えは加藤教諭とも一致していた。

このほか時間軸の最上段には「生徒たちの忘れ物が多い」という悩みに応えるため記入欄を設けるなど、教育現場ならではの細やかな配慮と工夫を随所に凝らした。

株式会社NOLTYプランナーズ