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NOLTYスコラ プログラムの導入事例

NOLTYスコラ プログラム

導入校の事例をご紹介します。

技能五輪訓練の時間管理、目標管理にスコラ手帳を活用!<br>~ 高校生で初めて敢闘賞を受賞した2名の選手へインタビュー~
取材日 : 2019.08.18
  • 高等学校
日立工業専修学校 様

技能五輪訓練の時間管理、目標管理にスコラ手帳を活用!
~ 高校生で初めて敢闘賞を受賞した2名の選手へインタビュー~

今回、高校生で初めて技能五輪で敢闘賞を獲得した日立工業専修学校の3 年 溶接科 五輪部(溶接)の吉田 悠太さんと3 年 機械科 五輪部(旋盤)丹野 惠介さんに、技能五輪とスコラ手帳についてお話を伺いました。

プロフィール
日立工業専修学校は、日立製作所創業と同じ1910 年に、創業者の小平浪平が「事業の発展は人にあり」という理念 のもとに、日本や世界の産業と社会の発展に貢献できる人材育成の為に創立した学校。製造技能教育を中心に、他校にはない独自 のシステムによる実践的教育を行い、多様化する産業界のニーズに応える教育機関として重要な役割を果たしている。

第3回手帳甲子園 取り組み部門 最優秀賞受賞

第4回手帳甲子園 取り組み部門 奨励賞受賞

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都道府県 茨城県

技能五輪の電気溶接職種で敢闘賞を受賞した吉田 悠太さんにお話を伺いました。

日立工業専修学校に入学したきっかけや動機を教えてください

最初は全く知りませんでしたが、北海道で親戚が日立関係に勤めていて、そこで日立工業専修学校のパンフレットを見て知りました。 日立工業専修学校に入ると、将来日立で活躍することができることや、体験入学で実習の授業を受けてみて、この学校が素晴らしいと思い、自分で入学を決意しました。

技能五輪部に入るきっかけは何かありましたか?

技能五輪部に入る前はバスケット部に所属していましたが、1年生の後期に差し掛かった頃、 先生から「技能五輪部に入ってみないか」とお誘いがあって、推薦により転部しました。

技能五輪部の存在は入学前から意識していましたか?

パンフレットを見て入学当初から技能五輪部について気になってはいましたが、自分が技能五輪部に入るとは思ってはいませんでした。溶接科に行きたいと思っていましたが、技能五輪部の溶接職種ができたのが最近でしたので、どんなことをやるかもわからない状態でした。しかし、先生の推薦があったことや、就職後に技能五輪の金メダルを取り国際大会に行きたいと思い、そこに繋がる一番の近道と考え入部しました。

技能五輪部に入部してからどのような変化がありましたか?

技能五輪の溶接職種は、競技時間が長く、また制限時間内で課題を仕上げるために、十分な体力をつける必要があります。 バスケット部にいたときは、朝練では、軽くシュートをしたりする程度でしたが、技能五輪部に入ってからは、時間が足りないため、 朝からランニングや筋肉トレーニングをがつがつとやるなど、朝の段階から本気度や集中度が違いました。

見事、高校生で初めての技能五輪で敢闘賞を受賞されましたが、そのときの気持ちはいかがでしたか?

まさか自分が敢闘賞を取れるとは思いませんでした。 練習段階では、目標とする敢闘賞を取れる最低ラインの点数を超えるのが厳しかったのですが、本番でいつも以上の実力を出すことが出来ました。 採点する人に左右される外観点よりも、正確に加工することで確実に点の取れる寸法値を大事にして競技に取り組んだことが、結果的にうまく行きました。

スコラ手帳を使ってみていかがでしたか?

スコラ手帳は1 年生の初めから使い始めましたが、時間の使い分けを一番学びました。手帳を書くようになってから、時間が見えるので細かい時間の使い分けがわかるようになって、時間の管理が出来るようになりました。学生という立場では、決められた時間にしか訓練が出来ないので、限られた少ない時間をうまく使うのにスコラ手帳は一番役に立ったのかなと思います。

スコラ手帳を書いていて良かったなと思うことはありますか?

スコラ手帳を使っていて一番よかった点は、「時間を守れる」ということです。たとえば、この時間からこの時間まではどこの場所で 作業するなど、正確な時間管理が身につき、加えて無理のない生活スケジュールがしっかり立てられるところが大きな利点です。 そして残った時間で何をするかなど時間を守ることに加え、有効に使うことにも繋がっていると思います。私はパソコンを持っていま すが、手書きで書くと長く覚えていられるし、付け加えや自分なりの見やすい工夫が出来るところが手帳のいい所だと思います。 パソコンではおおまかな日程を記録して、手帳には詳しく一日一日の単位で何をやるかを書いています。私は、振り返り欄を訓 練内容に置き換えて書いていますが、日々うまく行ったこと、訓練でつまずいたことなどをその日のうちに書き込んで、週の最後に 見直しています。これは後々訓練の振り返りに大変役立っています。

スコラ手帳を使った場合と使わない場合を比べると、どのような違いが生まれたと思いますか?

技能五輪は結果が重要で、結果を出すためには日々の訓練が大事です。一日で何ができるのか?具体的な目標を立てた人と、そうでない人とは大きな差が出ると思っています。一日に必ず一個「気づき」や「発見」を見つけようと心がけている人は、物事に対して常に探究心を持っているので、その「気づき」や「発見」が一個ではなく、プラスアルファになります。これはそのことをより具体的に考えている人ほど、大きな差になって表れてくるものだと思います。 私は一日の目標欄に「今日は○○を見つけよう」と具体的に書いているので、最後の感想の欄には必ず「今日は○○を見つけた」と書いています。

スコラ手帳の書き方に変化はありましたか?

技能五輪を始める前と後では手帳の使い方、書き方がまったく変わりました。 以前は内容を細かく書いていませんでしたが、今では一つひとつ細かく書くようになりました。特に一日の振り返りは細かくしっかりと書くようになりました。たまに他の人の手帳を見たりしますが、あまり書いていないので「もったいないなあ」と思ったりします。

今後の目標を教えてください。

技能五輪全国大会で金メダルを取って、2年に1度開催される技能五輪国際大会に行くことです。そのためには、自分は最後の詰めが甘いので、最後まで気を抜かない集中力をつけること、自分を信じること、メンタルを強くすることを目標に訓練してい きたいです。 さらに、将来は、自分の溶接作業に責任を持てるような一流の溶接員になりたいです。

技能五輪を目指す後輩へのメッセージをお願いします

振り返るというのが自分にとって大変役に立ったので、一日一つでもいいので振り返る と良いと思います。日々の振り返りが自 分の力になるので、時間を決めて振り返る習慣を 身につけて頂ければと思います。

技能五輪の旋盤職種で敢闘賞を受賞した丹野 惠介さんにお話を伺いました

日立工業専修学校に入学したきっかけや動機を教えてください。

日立工業専修学校に入学したきっかけは、父が日立の旋盤工員でフライスなどの工業機械系の複合競技会(会社内の大 会)の映像を観て興味を持ったことです。その後、父にも紹介され受験を決意しました。所属は機械科で、主に旋盤作業を学んでいます。

学校での一日の流れをお教えください

朝は部活のトレーニングをしてから学校に行きます。授業は、技能五輪部以外の人と一緒に受けますが、実習のときは技能五 輪専門の機械で実習します。また、技能五輪部の溶接職種の人とも一緒にトレーニングをします。最初は軽くストレッチをして、 ジョギング、筋肉トレーニングをします。そこからは旋盤職種と溶接職種で分かれて放課後の部活で、すぐスタートが切れるよう に準備をします。

1年~3年までにどのようなことを学びましたか?

1年時は、機械操作を一通り勉強しました。また、寮では、集団生活や上下関係を学びました。 2年生になると実習が増えてきます。3年生の実習では、他の生徒とは別に、職種の専門的な訓練を行っています。

五輪部での訓練と通常授業の訓練の違いはありましたか?

技能五輪部の訓練では、自分である程度スケジュールを決めて自分のペースで訓練することができましたが、通常授業の訓練では時間が限られているため、効率のよい訓練を心がけました。

技能五輪はいつごろから意識していましたか?

学校に入ってから技能五輪部を一応意識しました。やるからには、上を目指したいと思っていましたし、 敢闘賞を受賞した時はうれしかったのですが、若干失敗もありましたので、本当にくやしい気持ちでいっぱいでした。

スコラ手帳は技能五輪においてどのような役割を果たしましたか?

自分の弱点などを書き出して後から振り返ることができたのでよかったです。平日は、学校があるので生活のリズムはある程度決まっていますが、休みのときには何時から何時まで何をするか考える時間を決めて、スケジュール管理するのに大変役立ちました。

その他にどのようにスコラ手帳を使っていましたか?

学校では、スコラ手帳に次の日の持ち物を記入しておくことで忘れ物をしなくなりました。手帳のつけ方、自分のこだわりとしては、技能五輪関係は何色でとか、色わけして使っていました。 1年生のときには書き方が分からなかったのであまり活用できていませんでした。しかし、2年生になって寮内で友達と見せ合って記録することを覚え、しだいに手帳が書けるようになりました。 技能五輪部には入ってからは日々の良かった点、悪かった点をまとめて書いておくようにしました。おかげであとで振り返るとき「ここが駄目だった」と一目でわかるようになり、自分の欠点がしっかり意識できるようになりました。書く量としては、1年生の頃と比べると、2年生3年生と学年が上がるごとに訓練における良かった点のウエイトが大きくなり、最終的に大会で「敢闘賞を取る」という大きな目標を立てることができました。行ける所まで行きたいと思っていましたが、やはり目標とするところは敢闘賞でしたので、実現できたときはうれしかったです。ただ終わった直後は課題の最後でミスした加工のくやしさの方が大きく、賞のことはあまり頭にありませんでした。正直なところまだ自分自身納得してない感じが強く残っています。

今後の目標をお教えください

技能五輪の旋盤職種で金メダルを取りたいです。また技能五輪を終えたら後輩の指導ができるような技能者になりたいです。

技能五輪を目指す後輩へのメッセージをお願いします

技能ももちろん大事ですが、人との関わりも大事にして頂きたいと思います。

株式会社NOLTYプランナーズ