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NOLTYスコラ 部活プログラムの導入事例

NOLTYスコラ 部活プログラム

導入校の事例をご紹介します。

「自立自治」の精神で自ら課題を発見・解決できるチームづくり
取材日 : 2023.07.25
  • 高等学校
栃木県立真岡高等学校 サッカー部 様

「自立自治」の精神で自ら課題を発見・解決できるチームづくり

サッカー部の活動方針
文武両道、自立自治、プレイヤーズ・ファースト、生涯スポーツ・生涯サッカー、オープン・マインド
都道府県 栃木県
学校概要 公立/高等学校

栃木県立真岡高等学校サッカー部は、部員数100名を超える大所帯の部活動です。栃木県内の強豪校の大半を私立高校が占める中、県立高校としてトップクラスの実力を誇ります。文武両道や自立自治を活動方針とし、日々練習に励んでいます。
フォーゼ導入時に部員全員でガイダンスを実施し、使い方や考え方を共有しました。

真岡高等学校サッカー部の【夢】(目標)
 1 日本一になる(将来の日本一のために活動を推進していく)
 2 全ての大会で優勝する(常にそのための最善を尽くす)
 3 サッカー環境を整備し、地域貢献を果たす
 4 日本代表や日本を代表する選手・指導者を輩出し日本サッカー界に貢献する
 5 サッカーのみならず、国内外で活躍できる人材を輩出する

生徒の声

「この1週間で何ができたのか」がわかるのがフォーゼのいいところ

真岡高校サッカー部 キャプテン

フォーゼは1日単位での振り返りもできますが、1週間単位で目標設定と振り返りがあって、「この1週間で何ができたか」というのを見られるところがいいと思います。
チームの目標や逆算シートの「小さい目標」などの内容も、最初に実施したガイダンスで部員全員と共有しています。3年生はみんな同じくらいの水準で目標を意識できていると思いますが、学年によって差があるので、そこがこれからのチームの課題だと思います。
フォーゼを使い始めてからまだ1ヶ月くらいですが、チームの変化としてはミーティングの回数が増えていると感じています。真岡高校サッカー部のいいところは、まじめなところ。ただそれが弱点でもあります。もっと熱くなっていいところもあるのに、みんなわりと静かというか大人しくて、ミーティングでも発言が少ない傾向があるので、そこはこれから改善しないといけないと思っています。

練習中も自分で立てた「仮説」を意識するようになった

最初に実施したガイダンスで一番印象に残っているのは、仮説をたてて行動し、検証する、というサイクルです。今までもサッカーをしている中でに無意識にこのサイクルを回していたことはありましたが、意識するようになったのはガイダンスを受けてからです。
WEEKLY Lab(週間ページ)の書き方も変わりました。最初は「練習内容」「チームのいいところ」「自分のよかったところや悪かったところ」の3つを書いていたんですが、仮説・実行・検証という使い方を学んでからやり方を変えて、「目標(仮説)」「できたことできなかったこと」「次に活かせること」という感じで書いています。 これまで振り返り中心だった使い方を変えて、練習前の昼休みなどに仮説」を書くようになってからは、練習中も頭の中に自分が書いた「仮説」があって、疲れてしまって意識が低くなった時でも「あれやらなきゃ」と思い出すようになりました。 いま自分は受験生なので、これからは仮説・実行・検証の考え方を勉強計画にも取り入れようと思っています。

キャプテンとして身に付けたスキルは将来の夢にもつながる

キャプテンになってからはもっとチームのことを考えなきゃと思って、その日調子が悪かったり、注意されることが多かった人に練習後に話しかけに行ったり、同じポジションの部員に上級生としてアドバイスするなど、周りへのメンタルケアのようなことは意識して行っています。
これからのチームのために最近意識しているのは、3年生からではなく、2年生や1年生の各学年のリーダーから声がけをさせて、同学年を引っ張っていってもらう、ということ。3年生が引退した後のことを考えると、2年生が全体を引っ張っていけるようにならなくちゃいけないので、あまり自分たちがやりすぎないように気をつけています。
自分は将来、教師になりたいと思っています。いま部活動でやっている「教えること」や「チームを引っ張っていくこと」は、その夢にもつながるスキルだと思います。

WEEKLY Lab(週間ページ)

監督の声

フォーゼを導入した理由

担当営業と話をしたときにガイダンスをやると言ってくれて、それを魅力に感じたからでした。とにかくいろんな人に話をしてもらうのが好きなんです。普段サッカーの指導をしているのとは別の大人から、考え方の話、チームビルディングの話、ポジティブシンキングの話をしてもらったら、子どもたちの中にすっと入っていくかもしれない。学校は世間が狭いので、県外から来ているコーチやそれ以外のいろいろな人の目で、いろいろな人が感じた声を彼らに投げかけてくれるのはすごくいいことだと思うんです。
また、ノートのサンプルを見て、これなら手軽にメンタルトレーニングができるかな、と思ったことも理由の一つです。メンタルトレーニングがすごく大切で有効だということはわかっていましたが、前任校での経験から、導入するには年間でかなり費用がかかるということもわかっていました。今メンタルトレーニングを取り入れるのは時間的にも費用的にも厳しいかなと思っていたんですけど、フォーゼなら手軽に入れるかな、と。

ミーティングでは極力アナログで書かせるということをしていて、今年はフォーゼを導入したのでフォーゼにメモをとっている子もいます。毎日持ち歩いている子もいますね。
ガイダンスの様子(真岡高等学校サッカー部のインスタグラム(@fcmoka)より)

自分たちで課題を発見し、解決するのがスポーツの面白さ

―自分たちで課題を発見し、解決するのがスポーツの面白さ 真岡高校サッカー部の課題は、一人ひとりの問題意識や問題解決力を高めることだと思います。試合の結果を見て監督と選手の間で課題を共有しあうのも大切だけれども、もっと重要なのは自分たち自身で、試合が終わってからではなく、試合の中にある問題をその場で解決しながら進められるということ。だから生徒には意識して「話をしろ」と言うんです。話をしてチームの課題を共有するというスタートがなければ、試合中の課題を解決できるわけがない。どうしてもまじめないい子たちだから、うまくいかないと下を向いて一人でこもってしまって、「自分が悪い」と思ってしまう。それはわかるけど、自分だけが悪いわけではないでしょ、と。点を取られる場面や試合に勝てないとき、何が問題かをしっかり発見して解決していけば好転する。一人ではなくみんなで、たくさんある問題に気づき、解決していくというのがスポーツの面白さです。そしてスポーツで培われる課題発見力や問題解決力は、その後のキャリア教育にもつながっていくと思います。

学生のうちにマネジメント力を身に付けさせたい

チームとしては「サッカーで日本一」を目標に掲げています。私が真岡高校に来て最初の年にインターハイ3位になったんですよ。すごく大変な道のりではあるけれど、絶対手の届かないところじゃないぞ、と。だからチームとしてはまず「サッカーで日本一」を夢にしましょう、そのためには自立自治(自分たちでサッカー部を運営していく)という風になったらいいねと話しています。将来、ここのOBが教員になるかもしれない。教員になったら部活動の指導をやる機会もあるだろうし、自分の学校だけじゃなくて地域でスポーツの指導をすることになるかもしれない。そうなるとマネジメントもできないといけない。そういったところを学生のうちにしっかりできるようになるということが大きな目標かなと思います。

部内の委員会で一人ひとりに役割を与え、「自立自治」の精神を養う

真岡高校のサッカー部では委員会を作っています。全部きちんと機能できているわけではないですけど、何かあったときにはこの委員会でやっていかなきゃ、という意識はできてきています。一人ひとりの役割がはっきりするので、責任感を持たせるという意味でも有効です。 委員会の種類については、サッカー部を運営していくうえでどんな役割が必要かなと考えていきました。例えば「メディカルトレーナー」はテーピングの仕方を研修して動画を投稿したことが過去にはありましたし、「テクニカルスタディ」は試合分析をしてデータ化したり、「キッズ&ユースコーチ」は近所の少年サッカーのお手伝いをしたりしています。またサッカー部のSNSでは、「記録広報」の担当の生徒に試合の結果などを報告させたりしています。 今後はそれぞれの委員会ごとに「チームのためにできる仕事って何があるの」と考えさせるのもいいかもしれないですね。

ゴールセッティングシート:部活動の中でどんな役割があったらいいか、自分はどんな役割を担うかを考える
株式会社NOLTYプランナーズ