COLUMN

2021.10.26

オリジナルグッズ・ノベルティー作成担当者が踏むべき5つのステップ


初めてのオリジナルグッズやノベルティの作成。何から始めたらいいか、迷う人も多いかと思います。準備不足で納期に間に合わなかった、思ったとおりのものができなかった、という失敗をしないためにも、事前に手順や必要なことを押さえておきたいですね。そこでグッズ・ノベルティ作成の準備から発注までに必要な基本的なステップを5つに分けてご紹介します。

目次



STEP1:まずは目的とターゲットを決める



グッズやノベルティ作成を、やみくもに始めるのはおすすめしません。まずはその施策の目的を確認し、ターゲットをきちんと明確にすることから始めましょう。

目的とは、グッズによってどんな効果を期待するのか、ということです。
単に「販売を促進する」では、ぼんやりとしていて計画も立てづらいですね。
もう少し具体的に、考えてみましょう。

例えば、

・好感度を上げ、自社のファンになってもらう

もらった(または購入した)人に自社のサービスや取り組みを理解してもらう

・グッズの入手を目的とした商品購入を促し、売上貢献する


などになります。

次にターゲットですが、これは性別、年齢、職種、年収といった基本属性から設定します。「30~40代の働く女性」といった形です。もっと細かく「〇〇に興味のある人」や「自社商品を購入したことがない人」など、個人像まで絞りこんだものはペルソナといいます。ペルソナまで設定すると、より戦略的なグッズ施策が可能となります。



ターゲットのわかりやすい例

〈大手パンメーカーの定期キャンペーン〉
オリジナルグッズ:食品の買い物に便利なレジカゴバッグやトートバッグ
ターゲット:主婦層
効果:点数を集めれば必ずもらえるので、キャンペーンの期間にはこのメーカーのパンだけを購入する人も多く、商品売上に貢献している。

〈スーツ用フレグランスメーカーの限定キャンペーン〉
オリジナルグッズ:ビジネス手帳とフレグランスの限定セット
ターゲット:ビジネスマン(男性)
効果:「ビジネスツール」というつながりの2つのアイテムをセットにし限定販売。手帳の持つ季節限定のプレミア感も加わり、購買意欲を掻き立てた。




STEP2:優先事項を整理する





目標とターゲットが定まったら、次は優先事項の確認です。
まずはもちろん、予算の確認をしましょう。

いくらでも使ってOK、という恵まれた状況はほぼないと思いますので、限られた予算の中で、何を優先すべきかという点も非常に重要です。内容と数のどちらに重点を置くのかを決めておきましょう。1例として、下記のような観点で考えます。

ターゲットが広く、できるだけ多くの人に配りたい・・・ある程度まとまった数を作成する必要があります。
できるだけプレミア感のあるグッズで特定のターゲットを引き寄せたい・・・数よりも内容を優先します。


このように、目的とターゲットに合わせて優先事項を決めておけば、業者選択やアイテム選定の際に基準に合わせて選んでいくことができます。



STEP3:制作するアイテムの選定



ここまで来たらいよいよアイテムの選定に入っていきます。
アイテム選びでは、最初に確認した目的とターゲットをしっかりと意識し、更にテーマやコンセプトも考えながら選択していきましょう。

アイテムを業者に提案してもらう場合は、ある程度の方向性を決めておくだけで問題ありません。

人気のテーマ
・エコ要素のあるもの
・マスク・除菌グッズ関連
・季節感にこだわったアイテム
・キャラクターやブランドを活かしたもの

目的に沿ったアイテム選びとは、具体的にどうすればいいでしょうか。
STEP1で例として挙げた目的別に、考えてみました。


〇好感度を上げ、自社のファンになってもらう
企業イメージをアップしたいのであれば、センス良く、自社イメージをアピールしやすいアイテムがおすすめです。例)タンブラー、アパレル、本革アイテム

〇もらった(または購入した)人に自社のサービスや取り組みを理解してもらう
情報量を確保するため、印刷スペースのあるようなアイテムがおすすめです。URLからウェブへの誘導をすることもできます。また、アイテム自体にスペースがなくてもパッケージをうまく利用して情報を載せるという方法も検討できます。例)手帳、ノート

〇グッズの入手を目的とした商品購入を促し、売上貢献する
グッズ欲しさに商品を購入してしまうような、魅力的なアイテムである必要があります。完全オリジナルでアイテムを作成するか、コラボやコレクション性で差別化をするとよいでしょう。



STEP4:依頼する業者の選定




発注先の業者は、アイテム選びとも関わりがあります。大きくは次の2つに分かれます。
1つはアイテム選びも含め、全て自分で進めていく方法。もう1つは提案を受け、発注まで先方の担当にリードしてもらう方法です。それぞれのメリットとデメリットをまとめてみました。



メリット

デメリット

自分で探す

手軽

細かい条件で探すのに時間がかかる

費用が比較的安

品質やサービスの見極めが難しい

業者に提案を受ける

細かく検索する手間が省ける

契約手続きなどがやや煩雑

ノウハウがあり安心

費用が比較的高い

不明点なども相談しやすい



また、次のようなポイントも業者選定の際に比較すべき要素です。
・サンプル作成可否と、費用
・デザインデータを自分で用意するのか、依頼できるのか

オンラインサービスは手軽にネット上で完結できる点は魅力的ですが、企業で、ある程度の規模のグッズやノベルティを作成する場合は、企業・法人向けの作成実績が多くある業者に依頼し、提案してもらう方が安心です。

また、1度関係性ができれば次回以降の発注が楽になる、という点もメリットの1つです。




STEP5:制作に使用するデータの準備



具体的な計画が決まったら、載せる画像や情報のデータを準備しましょう。社内各部署との調整が必要な場合もあるので、いざ必要なときに慌てないためにも早めに手配することをお勧めします。
下記のような基準を予め確認しておくとよいでしょう。


・入稿データの形式(pdf, ai, psd, jpgなど)
・入稿データの大きさ(解像度とサイズ)
・色の制限、指定方法

また、ロゴを載せる場合はロゴ規定についてもしっかり確認し、業者に共有しておかないと出来上がってから大きな問題となってしまうことがあります。



ロゴ規定とは
ロゴガイドラインと呼ぶ場合も多くあります。ロゴ使用に関しての取り決めを書面にしたもので、ロゴの周囲〇〇cmは空けなければいけない、とか、色の制限などについても書かれています。

自社のロゴ以外にも、最近では環境対応のマークなどを入れることも多いですがそれぞれに取り決めがあり、申請が必要な場合もありますので十分リサーチしてから使用して下さい。



終わりに


本コラムでは、初めてでも迷わないための基本5STEPをご紹介しました。

 1.目的とターゲットを決める
 2.優先度を考えておく 
 3.アイテムを決める
 4.業者を決める
 5.データ準備

企業・組織のキャンペーンや販促活動において、オリジナルグッズやノベルティの作成は有効な方法の1つです。効率的に、失敗なく進めるには、数ある選択肢の中からどのような基準を持って選んでいくかを予めしっかりと把握しておくことがカギとなります。
自社の戦略に合った、魅力的で効果的なグッズ作成を応援しています。




株式会社NOLTYプランナーズ